「ウエスト・サイド・ストーリー」

1957年ブロードウェイで初演され（約半世紀前！）
その映画化は1961年のアカデミー賞で10部門を獲得した
ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」
ブロードウェイ・オーディションによるキャストの
来日公演に行ってきました。

「ウエスト・サイド・ストーリー」公式HPは　→　コチラ

この映画、誰もがタイトルと印象的な曲のフレーズくらいは
聞いたことがあるくらい有名だけど、
ご覧になったことありますか？
私は　かなり前に観ただけで　久しぶりにDVDで
見直したのですが・・・まぁ、確かに独特の古臭さは
感じましたが、楽曲はキャッチーで印象的だなーと思いました。

舞台で生を観ると、やっぱりすごい！
・・・って私はミュージカル、しかも本場のものは
見慣れていないので、良し悪しがわかるほどのもんじゃないんですが。
それでも、あのダンスの迫力、声量は今までにない感動！
やっぱり翻訳モノには、哀しいかな、
太刀打ちできないものがありますね。

ストーリーは、現代版「ロミオとジュリエット」。
ニューヨークの貧しい下町で、ヨーロッパ系のジェット団と
プエルトリコ系のシャーク団が日々ナワバリ争いをしている。
そんな中、ダンスパーティで、マリアとトニーという
若く美しい二人が出会って恋に落ちた。
でも、トニーはジェット団の元リーダー、
マリアはシャーク団のリーダー・ベルナルドの妹。
許されない恋だったのです・・・。

今日も、席は前から６列目のすごく見やすい席でした。
お客さんは、映画をリアルタイムで観た世代の人が多いみたい。
私も、１人で観に行くの、全然平気になってきたなー（笑）

映画でも、ダンスシーンは、かなり斬新な撮り方だったけど、
やっぱり生はすごいですね！！
鍛えられた肉体が軽々と宙を舞い、くるくる回る！
みんな、若くてとってもセクシー！！
ダンスパーティーの群舞は鳥肌もんでした。

トニーは優男風ですが、声量がすごい。
よくあんなに声が出るもんだ・・・。
マリア役の女優さんは、小さくて華奢で、とっても可愛い。
声も可憐なのに、伸びがあって美しくて。
”クリスティーヌ（＠オペラ座の怪人）に
ピッタリかも！”と思っていたら、実際、ブロードウェイで
クリスティーヌもやっていたそうです。

この２人も、もちろんよかったけど、
ベルナルドの恋人、プエルトリカンのアニタが
セクシーでメリハリがあって　印象的だったなぁ。

クインテット（五重唱）の「トゥナイト」が圧巻。
トニー、マリア、アニタ、ジェット団、シャーク団が
みんなでそれぞれの旋律を歌うのだけど、
圧倒的な迫力と美しいハーモニーで　耳に残る残る！

最期は悲劇へと向かっていきます・・・。
この物語が長く愛されているのは、
純粋で切なく美しい愛が心を打つのはもちろんのこと、
人種、階級、性別、そんなもの全てを越えて、
解り合い、許し合い、愛し合うことはできないのか・・・
憎しみからは何も生まれない、ということを
訴えているからじゃないかな、と思えます。

今日もいいものみせてもらいました！
カーテンコールはアッサリしたもんでしたが、
ベルナルドが今日はアンダー・スタディの方だったからか、
お辞儀で一歩出るタイミングをトチって笑いを誘ってました（笑）

しかし、ホンモノのブロードウェイの迫力に触れて、
NY行きたい病が再発しそう（笑）