目の中のリンゴ

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「おとぎのかけら」 千早茜

2010年11月16日 | 読書
”新釈西洋童話集”というサブタイトルに惹かれました。

「おとぎのかけら 新釈西洋童話集」
(千早茜 集英社)

「ヘンゼルとグレーテル」
「みにくいあひるのこ」
「白雪姫」
「マッチ売りの少女」
「シンデレラ」などなど、有名な西洋の童話を
現代日本風にアレンジした短編集。

昔流行った「本当は恐ろしいグリム童話」に似た、
退廃的で残酷でエロティシズムに満ちた物語たち。
(グリム童話は本当に恐ろしいのだけど)

幼児虐待にさらされる兄妹だとか
子供の頃のイジメと裏切りとか
ナルシストの叔母に疎まれる若い女とか
そんなにも暗い話ばかりにしなくてもいいのに・・・。

読んでて気持ちのいい話でもないし
心に残るようなものでもないのだけど
読んでいる間は、ついページをめくってしまい、
自分の中の残虐性や人の不幸を覗き見る感覚に
気づかされ、ちょっと嫌な気分に。
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2 コメント

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新釈西洋童話集ときた (のっこ)
2010-11-17 21:08:28
こんばんは。

素敵?な本のご紹介ありがとうござ増す。
おとぎのかけらと言う名前も気になりましたが、新釈西洋童話集が一番気になりました。残酷チックな内容なんですね。
千早茜さんってどんな人かと思ったんですけど、
http://birthday-energy.co.jp
ってサイトで取り上げられていたり。

本買って見ます。
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Unknown (kino)
2010-11-17 21:50:56
>のっこさん
コメントありがとうございます。
私もこの本はたしか新聞の書評で見て気になったのです。
おとぎ話が下敷きだけあって、ちょっとありえない感じではありますが
なかなかブラックな物語でした。装丁も乙女ちっくで素敵です。
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