目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

NHK朝ドラ 「ちりとてちん」

2010年09月24日 | 舞台・音楽・テレビ
2007年秋~2008年春に放送されていた
NHK朝の連続テレビ小説、「ちりとてちん」
面白い、と評判でしたが、
今まで朝ドラを見る習慣がなかった上に
(観たのを覚えてるのは「はね駒」くらい)
この時期といえば、私は子供が生まれて半年で
余裕なんて全くなかった頃・・・。

で、今年4月から深夜に再放送があることを知り
3週目から観てました。
その再放送も、先週で終わってしまいました。
見逃した始めの2週分がどうしても観たくて
DVD-BOX買ってしまった私。
(回想にもたびたび登場する、のちの重要ポイントとなる、
数々の名場面がこの2週にてんこ盛り!)

いいドラマでした。大好きになってしまいました。
リアルタイムでこの感動を分かち合いたかった!!!

ドラマ自体が素晴らしかったのはもちろんのこと、
私はこのドラマに運命感じたのよ!

というのも、ドラマの中で重要な意味を持つ
お祖父ちゃんが聴いていた
草若師匠の落語のカセットテープ
その公演日が昭和4X年10月6日。
登場人物にとって大事な日なのです。
それは年までズバリ私の生まれた日。
ええーっ!と驚きました。
嬉しい偶然。ちょっとスゴイ。

それから、私のHNはkino(キノ)ですが
喜代美ちゃんのお母さん・糸子さんの
旧姓は木野。(実家が営んでいたお店が木野屋)
これは、落語のたちぎれ線香
絡めた設定なんですけどね。
(このエピソードには感動。よく出来てる!!)
ま、他の人にはどーでもいいことでしょうが、
私にとっては”ええっ!なんで?!嬉しい!”と
もう、このドラマのとりこになってしまいました(笑)

主人公は、福井県小浜市出身の
和田喜代美という女の子。
家は伝統若狭塗箸業。
しかしこの喜代美ちゃん、とことんマイナス思考で
不器用でヘタレ。
さらに悪いことに、同級生に同姓同名の和田清海ちゃんがいて、
彼女は美人でお金持ちでみんなの人気者。
子供の頃からずっとそのコンプレックスを
背負ってきた喜代美は、自分の道を見つけるために
高校を卒業して大阪に。
そこで出会ったのが”落語”。
わけあって業界から干されていた
徒然亭草若に弟子入りし、女流落語家を目指す。

登場人物は個性豊かであたたかく、
こまかく張り巡らされた伏線にうなり、
家族愛、師弟愛に泣かされ・・・。

このドラマのテーマは”受け継ぐ”
落語、伝統塗箸という文化の継承もさることながら
親の愛情、命といったものを、次の世代に
受け継いでいくことの難しさと素晴らしさを描いてます。

落語に絡めたストーリー展開や
喜代美ちゃんの妄想ワールド、
落語の噺を紹介してくれる劇中劇も面白く
ほんとに、一週間分90分があっという間でした。

主人公は貫地谷しほり
徒然亭草若師匠に渡瀬恒彦
弟子たちが桂吉弥、青木崇高、茂山宗彦、加藤虎之介
喜代美の両親が松重豊&和久井映見
その他、米倉斉加年、江波杏子、京本政樹、
佐藤めぐみ、川平慈英、キムラ緑子などなど・・・。

なかでも、渡瀬さんの草若師匠の存在感は圧倒的!
私も徒然亭一門に加えてください!といいたくなる。
そう、私にとっての傑作の基準は
”仲間にまざりたい”と思わせてくれること。

そして、和田家にもまざりたい!
清純派若手女優の印象だった和久井映見が
いまや素敵なお母ちゃんになりました。
天然でパワフルで楽天的で太陽みたいなお母ちゃん。
そんなお母ちゃんのすごさがわかるのは、
自分が大人になった時だよねぇ・・・。

書くとキリがないくらい、いまだ
ちりとてちん熱が冷めやらぬ状態です。
一話15分とはいえ、151話では
気軽には観られないかもしれませんが
未見の方は騙されたと思って観て欲しい。
後悔させません!
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2 コメント

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面白いよね♪ (choro)
2010-09-27 23:24:12
こんばんは♪

朝ドラ、ここ1~2年は観てないのですが、これはリアルで全部観てました。

面白かったですね~
上方落語の話というのがとても興味深く、
キャストも個性的な人ばかりで楽しませてくれましたよね。

「龍馬伝」で後藤象二郎役の青木さんもこのドラマで知ったんだわ(笑)。
「海猿」に出ていた事は知らなかったくせに。

しかしBOX買いとは凄いですね~
じっくり観て楽しめますね!
返信する
良いですよねー! (kino)
2010-09-27 23:53:37
>choroさん
リアルでご覧になってましたか!
毎日ちょっとずつだと、じれったかったでしょうね。
BOXは全3セットなんですが・・・見逃した第1集しか
まだ入手してなくて。ぜんぶ欲しいです・・・。

上方落語と東京落語(なんていうんだろ?)では
同じ話もタイトルが違ってるんですよねぇ。
「ちりとてちん」は「酢豆腐」だし「時うどん」は「時そば」。
落語、奥が深いです。もっと知りたいけど深みにはまりそう・・・。

青木ムネムネ(笑)の後藤象二郎もこの第4部から
大活躍のようだし、楽しみです!
「海猿」か~。テレビ放映の時に観ればよかったです。
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