1月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1424
ナイス数:190
今年はたくさん本を読みたいなぁ。
1月心に残ったのは山本文緒さんが最後の日々を綴ったエッセイ。
読むべき一冊です。
空をこえて七星のかなたの感想
星や天体に関わる短編集。ひとつ読み終わるたびに、「え?これで終わり?でも、もしかして…」で、「いや、違うか。いや、もしかして…」と読み進み、最後で納得。今回はちょっと突飛すぎる設定な気がして、入り込んで感動、とまではいかなかったけど、やっぱり勇気と希望をくれる物語。
読了日:01月26日 著者:加納 朋子
無人島のふたり: 120日以上生きなくちゃ日記の感想
膵臓がんで亡くなられた山本文緒さんの日記。4月に4ヶ月の余命宣告を受け、最後になるであろう9月の新刊が出るところが見たい、と。好きな作家さんだから、辛いのに、ひと息にあっという間に読んでしまった。それが悲しかった。たったこれだけの時間。作家としての遺稿になることを意識されたのでしょう。こんなにも強い精神力で淡々とお別れの準備ができるものなのでしょうか。私なら恨みつらみや心残りやネガティブなことばかり言ってしまいそう。そんなもの残しても仕方ないよね。まだまだ読みたかったです。ご冥福を心よりお祈りします。
読了日:01月16日 著者:山本 文緒
キネマトグラフィカの感想
ずっと読みたいと思っていた本、やっと読めた。老舗映画会社の同期入社男女6人が、ある映画館の閉館イベントで久しぶりに集まり、25年前のフィルムリレー事件に思いを馳せる。登場人物たちとはほぼ同年代の私には懐かしい当時のいろいろ。映画をめぐる環境も今とは全く違う。この小説の後も変わり続けている。それでも、映画は映画館で観たい、家で見るのとは別物だ、と私も思う。それにしても当時の「総合職女性」は大変だった。著者は映画会社に勤務経験があるそうなので、フィクションではあるものの、こういう雰囲気は本当なんだろうな。
読了日:01月16日 著者:古内 一絵
いけないIIの感想
読んだあと、最後のページの写真にびっくりさせられる…という仕掛けの短編集第二弾。 短編が繋がっていてある町での事件の真相が明らかになるんだけど…怖い。救いのない展開だ。読んでいて、「ん?」となんとなく引っかかるところが伏線というかキーで、最後にすっきりするのが良い。話としては1冊目より面白かった。でも怖い。
読了日:01月08日 著者:道尾 秀介
いつもの木曜日の感想
「木曜日にはココアを」のスピンオフ超短編集。優しい色合いのオールカラーに優しい言葉が連なる。これを読んで、キレイごとに感じてしまう心境の時もあるかもしれない。でも、こんなふうな気持ちでみんなが毎日を過ごせたら、もっと他者への思いやりに満ちた世界になるだろうな。偽善とかいい子ぶりっこなわけではなく、描く青山さんにとっても読む私にとっても、理想の生き方なのかも。
読了日:01月08日 著者:青山 美智子
あんの明日 お勝手のあん (ハルキ文庫 し 4-9)の感想
今年の1冊目。料理人として、18歳になる女性として人生の岐路に立つおやす。このシリーズは大好きだけど、どうしても「みをつくし」を思わずにいられないのがもったいない、といつも感じている。でも今回は新たな気持ちで感動した。政さんが語る料理人としての心構えや、おやすの人生、他の人に及ぼす影響など、心に沁みて泣けた。いい話だ。初めて触れる豚肉の調理も面白かった。激動の幕末に向かってますます楽しみ!!ところで私、山路一郎さんが、おあつさんや歳三さんと同じく実在の人物とは知りませんでした…お恥ずかしや…。
読了日:01月03日 著者:柴田 よしき
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