目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

「オシムの言葉」 木村元彦

2006年08月08日 | 読書
大きくて優しそうなおじーちゃん という感じがして
なんとなく興味深い人物に思える、
イビチャ・オシム
(私たちの愛称、”イビっちゃん”←大阪弁風に。)
サッカーに興味のない人でも、ニュースを賑わす
その変わった名前くらいは聞いたことあるでしょう。
このたびサッカー日本代表監督に就任した方です。

その生い立ちからサッカー選手・監督としての経歴、
Jリーグの監督となった今日までを描いたノンフィクション。
「オシムの言葉 フィールドの向こうに人生が見える」
(木村元彦 集英社)

でも、私、正直言ってサッカー、特にJリーグと
日本代表は全くわかりません。
ゆえに、ミーハー的興味から読んでみました。

オシム監督は、現ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボ出身。
内戦、祖国の崩壊を経験してきた人です。
(詳しいコトはWikipediaでどうぞ → コチラ

歴史・世界情勢に弱い、なおかつサッカーもわからん、
となると、なんでこの本を読んでいるのか
自分でもわけわかりません。
正直、非常に読みにくいです。
ユーゴの歴史もわからないし、サッカー選手の名前もさっぱり。

こういうノンフィクションを読み慣れていないので、
事実の羅列にもいまひとつ心を動かされないし
あまりに盛りだくさんで、どこがポイントなのかわからないほど。
オシムさんを讃えるコメントの大集合だしね。

いっそのこと、
オシムの言葉だけ集めて並べてくれた方が
感動的だったかも。名言集みたいに。

「ライオンに追われたウサギが逃げ出す時に、
肉離れをしますか?」
「サッカーとは危険を冒さないといけないスポーツ。
それがなければ例えば塩とコショウのないスープになってしまう」
などなど・・・

でも、オシムさんの人となりを知ることができて、
なんとなく、”日本代表、この人に応えるために頑張れよ!”
という気分になってしまいました。(単純)

彼は、大学で数学を専攻していて、数学の教授や
医師になる道を選ぶこともできた、という過去からもわかるように
感情に流されない、明晰な頭脳を持った人という印象を受けます。

ウィットに富んだ記者会見での発言や
バカな質問をする日本のマスコミに対する態度は痛快でもあります。
日本のサッカーそのものだけじゃなく、
ジャーナリズムやサポーター、
チームの地元コミュニティを育てる、
という意識まで持った人なんだなぁ・・・・と 感心。
甘やかすだけが愛情じゃないのだ。

平和な国の平和な時代にサッカーをすることができる歓びを
身をもって知っているオシムさん。
日本代表、いっちょ鍛えてやってください。
それにしても、中田英寿がオシムさんと
サッカーできていたらよかったのにね。

オシム新監督の初戦は明日8月9日、
トリニダード・トバゴ戦だそうです。
日本代表というより、すっかりイビっちゃんファンに。
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2 コメント

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注目の的 (☆kino)
2006-08-13 00:48:17
>irukaさん

初戦 白星でよかったですねー。

しかし、チームの監督業自体よりもまわりの騒ぎ方や

マスコミの対応で イビっちゃん、疲れてしまわなければ良いけどなぁ。



この本、サッカーに詳しいダンナには すごく面白かったらしく、

私が面白くなかったは知識の欠如のせいだと言われました
返信する
それにしても (iruka)
2006-08-13 00:09:42
90分走り続けるサッカーを要求するこの監督の厳しさ、選手もなかなか大変なことだと思います。

でも、相手より多く走れれば勝てるのは確か。

今までが、甘かったのかもね!

オシム語録、これからもどんなのが出てくるのか楽しみ~~。

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