目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

「吉原御免状」 (原作)

2005年09月30日 | 読書
舞台を観に行く時は、できるだけ予習していこう!と
「Last 5 Years」を観て以来、心に誓った私。
舞台に興味持ち始めたのが去年のことなんで、
まだまだ知らないことだらけなので、大目にみてね・・・。

10月に、大阪で公演のある劇団☆新感線の
「吉原御免状」の原作を読みました。
隆慶一郎さんの時代物。この方の本、読むのは初めてです。
(だいたい、時代物なんて「新選組!」まで読んだことなかった)

宮本武蔵に育てられた天才剣士の松永誠一郎は 師の遺言により
25歳の時 山を降り、江戸の吉原に出向くことに。
いきなり柳生の忍びに狙われた誠一郎は”神君御免状”という
謎の言葉を聞く。
歴史の裏に隠された 色里・吉原の秘密とは???

なーんていう話なんですが、歴史に弱いから ろくにあらすじ書けない(笑)

でも、すごく面白くて、ぐいぐい読めました。
娯楽エンターテインメントなのかと思っていたら、
シリアスで重いテーマに繋がっていき、
こういう小説を読みなれていない私には、
どこまでがフィクションなのかよくわからなくて(バカ?)
ほぉ~ なんて単純に感心しながら読みました(笑)
単なるチャンバラ活劇じゃなくて、人間の苦悩と、
血の通った温もりを感じさせる物語なのがよかったな。

読み終わると、どこからか、吉原の夜の始まりを告げる 
三味線の音、”みせすががき”(見世清掻)が聞こえてくるようです。
(聞いたことないのに、想像できる気がする)

残虐なシーンもあるんですが、登場人物が魅力的で
カッコイイので どんどん読めてしまう。
主人公の誠さんは、器の大きな、どこまでも清清しく
優しく強いヒーローで、こんな人がどこかにいないかなー
なんて思ったりして(笑)

裏柳生の殺戮集団のリーダー、義仙は憎ったらしく、
悲劇の花魁・勝山は美しい・・・。

舞台を想像しながら読んだのもよかったかも。

松永誠一郎は 堤真一
彼の色っぽい写真のチラシに惹かれて観に行くことに決めた(笑))
勝山太夫は 松雪泰子
悪役 義仙が古田新太。

今から 舞台が楽しみです!
原作の方も、続編の「かくれさと苦界行」購入済み!





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5 コメント

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メモメモ (kino)
2005-10-02 02:10:01
>ひよこさん

ありがとう~。時代小説にもチャレンジします!

あまりに幅広くてどこから手をつけていいのかわからないので、

本読む人のオススメは参考になって嬉しい



>ななさん

わぁ 行くんですねー!

噂に聞く 新感線も初めてだし、ドキドキです。

殺陣も楽しみだわぁ!!
返信する
私も観に行くよ☆ (なな)
2005-10-02 01:21:27
私もコレ観にゆくよぉ~~☆

なんか、東京の公演も好評みたいだし、たのしみ!!

原作の小説は、まだ読んでいないけれども、kinoさんの記事読んだら、なんかよんでみたくなっちゃったぁ

ナマ堤さんも楽しみだし、新感線だし!!

もう、めっちゃたのしみですo(^-^)o
返信する
池波正太郎を忘れてました。 (hiyoko)
2005-10-01 18:42:03
うん私、時代物好きなのです実は。

得意選択科目は日本史です。



好きな時代物作家に池波正太郎入れるの

忘れてました~

「剣客商売」シリーズが特に好きです。

最近ドラマ化されたのは、役のイメージが

違っていまいちだったです。



藤沢周平さんのは「用心棒日月抄」とか

面白いですよ

映画化された「蝉しぐれ」も泣けるー

染五郎はどうかと思うけど。



堤さんの舞台、みに行かれるのですね。

チラシ見たQちゃんが行きたがってたいたけれど

どうするか微妙なところです。
返信する
そうなのー? (kino)
2005-10-01 16:47:06
>ひよこさん

時代物好きなのねー。洋風(?)でおしゃれなひよこさんのイメージからすると少し意外!

ほら、私って歴史苦手だからさ・・(開き直るな!)



隆さんの本はこれが初めてだったけど、

男の人が好きそうな小説だなーと思いました。



よーし、んじゃ、私も藤沢周平さんあたり読んでみるかな?
返信する
私も読んだよ~ (hiyoko)
2005-10-01 10:33:32
私もこれ読みました。

今まで隠してたけど(隠すな!!)

元々私時代物が大好きなのです。



山本周五郎とか、藤沢周平とか、司馬遼太郎とか

古いところでは吉川英治とか大仏次郎とかね~



でも何故か隆慶一郎さんのはいまいち合わないんだなあ。

この方の本、うちに沢山あるのですが、Qちゃんが

大好きで買ってきたものなの。

Qちゃんが「面白いから読め読め」といって読んだ

忍者かなんかの本がさっぱり面白くなくて

「合わない」て思い込んじゃったところがあるのね。

しかしこの本はまあまあ読めます(エラソウニ)
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