3月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1961
ナイス数:208ナイス
3月はいい本を読めてよかった!
今年のマイベスト本にランクインしそうな本も!
「彼方の友へ」を朝ドラ化希望!!!
コバルト文庫40年カタログ コバルト文庫創刊40年公式記録の感想
懐かしのコバルト文庫!思わず手にとってみたけれど、私が夢中で読んでいたのは氷室冴子、田中雅美、正本ノン、久美沙織が活躍していた初期のほんの数年だったんだなー。「なんて素敵にジャパネスク」とか「クララ白書」とか大好きだった…。あの頃に読んだものが、読書の下地として自分の中にある気がする。 (だから今も高尚で難解なのは読めないのか(笑)) 歴史や年代順の作品リスト、作家陣のコメントなどなどコバルト文庫ファンには一見の価値あり。
読了日:03月29日 著者:烏兎沼 佳代
満天のゴールの感想
夫に不倫され、息子を連れて実家に戻った奈緒。地域の高齢化が進む田舎の病院で働き始めた奈緒と、訳ありの医師三上、一人で暮らす高齢の患者たちとのかかわり合いを描く。親の病気や介護が身近になってきただけに、いろいろと考えてしまう物語だった。本人が「延命治療はいらない」と言っていても、家族はそうはいかないよね。 主人公の奈緒があまり好きになれないキャラクターだったけれど、息子がその分も活躍していたから良いかな。(10才ってこんなにしっかりしてる??うちの子と大違い…)
読了日:03月22日 著者:藤岡 陽子
七色結びの感想
水引アーティスト(?)の友達を手伝う内職をしている主婦の鶴子さん。くじ運悪くPTA会長になってしまい・・・ でも、彼女には心の支えがあった。姑がハマるロックアイドル、フジマサキ。盗み見するうち、いつの間にか鶴子まで虜になってしまったのだ。 PTAの大変さ、面倒臭さに、首が折れそうなくらい頷きながら楽しくあっという間に読了。謎のフジマサキ。歌詞がきみまろみたいだ(笑)
読了日:03月19日 著者:神田茜
彼方の友への感想
昭和初期、女の子の夢と憧れが詰まった雑誌「乙女の友」の編集部で働き始めた少女ハツ。カリスマ的主筆に鍛えられ、やがて書き手となる。戦争の渦に飲み込まれ変わっていく世の中。でも、彼らはひたすら「彼方の友に最上のものを」と奮闘する。一冊の雑誌に込められ、受け継がれてきたたくさんの人々の情熱が溢れてくるようで、ノンストップで読んだ! 最後は涙止まらず。今の平和で自由な世界に生きている幸せを噛みしめる。またもや今年のマイ・ベスト入り確実。
読了日:03月17日 著者:伊吹 有喜
くちなしの感想
夢のような、非現実的で美しくて不気味な短編集。私が好きな物語は、どっちかというと共感しやすいリアルな世界だけど、こういうのも嫌いじゃない。(それでもやはり、この中で一番好きなのは現実的な「愛のスカート」かな。) 彩瀬さん、好きな作家の一人だ。色彩や匂いが感じられる。
読了日:03月16日 著者:彩瀬 まる
カーテンコール!の感想
閉校になる女子大の、最後の卒業生たち。大学側の様々な救済措置にもかかわらず、単位が取得できなかった問題生たち数名を、寮に半ば軟禁してなんとか卒業させようとする理事長。あらすじを聞くと、「なんでそこまで?!」と思ってしまうのだけど、読めば納得。心身に問題を抱えた女の子たちに、これからの人生を無駄にせず、健康に力強く生きていって欲しいという願いがあったんだね。それは大病を経験された加納さん自身の想いでもあるのかもしれませんね。いい話でした。
読了日:03月14日 著者:加納 朋子
さよなら、田中さんの感想
作者が中学生と知り、読んでみた。そんな予備知識や色眼鏡がなくても、とても面白く、感動した!西加奈子さんを彷彿とさせる、ユーモア溢れる語り口。たくましい母と賢い女の子の物語。こんな人生経験したわけじゃなかろうに、ここまでリアルで重みのある言葉を紡ぎ出せるとは!この先、どんな作家さんになるのか見守っていきたい気持ち。今年のマイベスト本にリストアップ!
読了日:03月14日 著者:鈴木 るりか
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