「レ・ミゼラブル」 貴方は聖人だ・・・

「レ・ミゼラブル」観てきました。
平日の昼公演ですが、その人の多さにびっくり・・・。
１階席はほぼ満席。ほとんどが奥さま方。あ、私もだわん（笑）

まだ梅田芸術劇場には３回ほどしか行ったことないのですが、
それも３階と２階の端っこ。
今日は端っこといえど１階！それもかなり前の方でよかった。
やっぱり、舞台との一体感は舞台に近ければ近いほど大きいのですね。
当たり前ですが。

本日のキャスト
ジャン・バルジャン　山口祐一郎
ジャベール　鈴木綜馬
コゼット　河野由佳
マリウス　岡田浩暉
エポニーヌ　坂本真綾
テナルディエ　佐藤正宏
テナルディエの妻　田中利花
ファンティーヌ　シルビア・グラブ
アンジョラス　小鈴まさ記

山口祐一郎が観たかった！
噂はいろいろ聞いてたし、「オペラ座の怪人」のCD聴いては
どんな舞台なんだろう？？と想像してましたから・・・。

まだ舞台鑑賞暦は１年ほどで、数えるほどしか観てなくて
ミュージカルには予習が望ましい！ということを学習した私。
（「Last 5 Years」の感想）
今回は２枚組CDを聴いて予習しましたとも。
実は前に一度、この「レ・ミゼラブル」を観ているのだけど、
全然記憶にないのです・・・とほほ。
よほどミュージカルに興味がなかったのでしょうか？？
（たぶん、村井さんがジャベールやってた・・・）

その予習の甲斐あって、今回はじっくりとストーリーに入り込めたし、
歌を楽しむ余裕もありました。

山口祐一郎の高低自在な歌声は素晴らしいですね！！
ガタイがよくて見栄えの良いジャン・バルジャンは適役です！！
リトル・コゼットを抱っこしてグルグルグルグルグルグル回る姿に
職人芸を見ました！（笑）
劇中の台詞じゃないけど、
「貴方は聖人だ！」ですよ。

しかし、脇役フリークな私は、執念深くどこまでも
ジャン・バルジャンを追いながら、自らの信念に裏切られる
ジャベールにも魅力を感じてしまいました。

若き恋人、マリウスとコゼットはちょっと印象が薄かったのだけど
爽やかな2人でした・・・。
エポニーヌの報われぬ恋や、薄幸のファンティーヌの
独唱にも心打たれました。

そして、”民衆の歌”の力強さ。
愛する者を守るために命をかけた人々。
明日を信じ生きていく力。
哀しくてやるせない話だけど、あとには希望が残ります。
生の迫力、エネルギーに触れるのは　ホントに素晴らしいことですね。
ミュージカルより、ストレート・プレイの方が好きかも・・・と
思っていたけど、こういう古典的名作から攻めていくのが良いかもね。

子供の頃に読んだ　「ああ無情」をもう一度読んでみたいなぁ。

昼公演で、自分ひとりで行ったもんで、出待ちしちゃいました。
生で観た山口祐一郎はデカかったです。
鈴木さんはステキでしたー。意外とファンが待ってなかったのね。
岡田君はなかなか出てこなかったけど、ちゃんとファンサービスしてました。

それにしても・・・やっぱり山口ファントムが観たかったよね・・・。
（・・・やっぱり　そこに帰結するのか、私よ！）