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「武士道シックスティーン」誉田哲也

2009年08月19日 | 読書
これまた初めて読む作家さんなんですが・・・
剣道をやる女子高生の話、というので
読んでみたかった本です。

「武士道シックスティーン」(誉田哲也 文藝春秋)

これも映画化されるそうです。
(成海璃子・北乃きい 主演)
続編で「武士道セブンティーン」
「武士道エイティーン」が出てます。

(帯より)
「ようするにチャンバラダンスなんだよ、お前の剣道は」
剣道エリート、剛の香織
「兵法がどうたらこうたら、時代錯誤もいいとこだっつーの」
日舞から転身、柔の早苗
相反するふたりが出会った

宮本武蔵に傾倒する、剣道少女・磯山香織。
剣道は斬るか斬られるか。
怒りを秘めた激しい剣道。
対する西荻早苗は中学から剣道を始めたが
めきめきと上達していった変りダネ。
勝ち負けにはこだわりたくない。

同じ強豪校の剣道部に入った2人が
ぶつかりあい、自分をみつめ、
剣道とは何かを考えていく物語。

剣道モノといえば、漫画の
「六三四の剣」があり、大好きでしたが
スポーツものに永遠のライバルはつきもの。

読み始め、チャラい青春小説か・・・って
感じであまり入り込めなかったのだけど
(いくらなんでも、中学~高校1年にして
香織みたいな女の子っていないでしょ(笑))
細かく描写される剣道の稽古や
試合の様子が目に浮かぶようで
だんだん面白くなってきました。

主に磯山香織が悩み考えぬいて
結論に辿り着く過程は
やや唐突ではあるけど、
(周りの人たちの描き方がちょっと単純というか
思ったとおりというか・・・)
爽やかなラストにはやっぱりスッキリ。

「自分が心から好きなものに出会い、
それに打ち込むことができる幸せ」って
簡単なようで 難しい。
セイシュンの真っ只中で
それを見つけた2人が羨ましい。

私は高校2年間だけ(3年は引退してるので)
部活でなぎなたをやってました。
よく、江戸時代の大奥でキョエー!と
振り回してるのを想像されますが
かなり違います(笑)

型の美しさを競う競技と
剣道と同じような防具をつけて
打ち合う競技があります。
(小手が違うのと、なぎなたにはスネがある)
競技人口が少ないので ちょっと勝つと
全国大会に行けるのが魅力でした(笑)

だからちょっとだけ共感しながら
そして、青春時代を思い出しながら
この本を楽しく読めました。

スポーツっていいねぇ。
爽やかな小説でした。
でも、剣道を観たことない人が読んでも
面白いのかな?

あ、この本、赤と白のしおりが
2本ついていて試合のタスキを
思わせてシャレてます。
長崎訓子さんのトボけた味わいの
イラストもカワイイ。

映画化は・・
てっきり、成海璃子ちゃんが
西荻早苗だと思っていたのだけど
逆だったんですね。
ううむ~大丈夫か?
ただの乱暴な女の子、って感じに作られないか??

くれぐれも剣道シーンはリアルにお願いします!!
なんといっても主役は剣道なんですから。

さて・・・続きのセブンティーンとエイティーンも読むか。
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