気の広場

気の世界あれこれ・・・
  日常雑感あれこれ・・・

このままで ・・・ 1.自分の内側

2011-02-16 05:24:08 | Weblog
      タスカッタヒト

                  竹部 勝之進

  タスカッテミレバ

  タスカルコトモイラナカッタ



今まで 不平不満 不安にあけくれて
 
  することなすことうまく運ばず

あいつが悪い こいつが悪い 社会が悪いとひそかに毒づいて

  はては 死んだほうがましだとまで思い


少しは心の安らぎが得られはしまいかと

  誘われて 不承不承 法をきいてみたが

きいているうちにチラチラと心にとまることがあり

  いつか自づと足がむいて

  ・・・ 全身耳になると驚きました。



悪いのは 自分の外側ではなくて

  口惜(くや)しかったが ・・・ 自分の内側だったようです。




* 2010.11  東ブータンで





世間をぬぐ ・・・ 2.素足の心

2011-02-16 04:49:02 | Weblog
だいたいあなたは

  世間と自分と別々にあるように考えているようですが

  ・・・ 世間というのは あなたがつくっていたのですよ。

むつかしくいうと名聞利養

  少しでも人によく思われたい 一文でも得をしたい心が

  ・・・ 世間をつくりだすのですね。



あなたは病気して やむなく世間から身を引いたようですが

死病の床に倒れて初めて あなたの描いていた世間がくずれたのです。

自分勝手に描いた幻だったことに気づかなくては ・・・ 。


今は 素足で通しているといばっていますが ・・・

素足の心に気づかされたのは 死病のおかげですね。

人間は 死につきあたらねば

  真面目になれない

  本来の自己

  素足の心に帰られない

  ・・・ それほど お調子ものらしいね。



何にしても あなたが

  素足の心

  生まれたままの心

  謙虚な心

  ・・・ に気づいたのは 結構なことです。


死病は うれしいものではありません。

だが そこまで行きあたらねば気づかない

  ・・・ おのれの愚かさが はずかしく 悲しいですね。


もう あなたのことをいっているのではありません。

あなたの詩を前にして

  今は ・・・ ボクの愚かさを 悲しんでいるのですよ。




* 2010.11  東ブータンで





世間をぬぐ ・・・ 1.穴のあいた靴下

2011-02-16 04:47:20 | Weblog
      素足の心

                高見 順

  病気に親しむと

  世間が

  穴のあいた靴下のように

  いやになった

  発病以来

  僕は素足で通している



世間が穴のあいた靴下に見えていやになった

  といいますが ・・・

あなたも

  ずいぶん はでな靴下をはいて

  ・・・ その世間を横行していたものです。

自分の靴下に穴があいていても気づかず

  気がついても 無理にゴマ化したりしてね。


穴がしょっちゅう気になっていたからこそ

  頑固なノイローゼで悩んだでしょうが。


世間に悪態ついて 愛想づかしをいってますが

ベットにしばりつけられて

  世間に出て行こうにも行けなくなった今だからこそ

  ・・・ そんな音(ね)がでるのじゃないですか。


元気になると

  結構 靴下の穴が気にならなくなるのではないでしょうか。

      (世間をぬぐ 2.素足の心に ・・・ へ続く)




* 2010.11  東ブータンで