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きょうは、最近の J-POP シーンへのちょっとシニカルな感想。
徳永英明が女性ヴォーカルの楽曲をカバーした
アルバム『 VOCALIST 』シリーズ3作の総売上枚数が、
カバーアルバムのシリーズ作として、史上初めて100万枚を突破した
というニュースを、少しまえに耳にした。
VOCALIST3 徳永 秀明 価格:¥ 3,000(税込) 発売日:2007-08-15 |
この偉業にたいして、
徳永英明は「たいへん光栄」との喜びのコメントを発表していたように思う。
僕は、このことに疑問を感じる。
いくらファンやマーケットの支持を得ているとはいえ、
アーティスト(それもメジャーな)が自身のオリジナルを封印し、
安易にカバーアルバムを連発していいものだろうか?
徳永にしてみれば、自分はあくまでもヴォーカリストであり、
そのアイデンティティは独特な歌声やヴォーカル・スタイルにあるのであって、
オリジナル曲には頓着がない、ということなのだろうか?
カバーアルバムは、ミュージシャンが自身の音楽のルーツを再確認するためのものだろう。
だから、カバーアルバムをリリースすること自体は悪いことじゃない。
それでも最近の J-POP シーンは、カバーアルバムのオンパレードだ。
もはや、一大ムーヴメントといっていい。
佐藤 竹善 『 ウタヂカラ ~ CORNERSTONES4 』
河口 恭吾 『 君を好きだったあの頃 』
夏川 りみ 『 歌さがし 』
杏里 『 tears of anri 』
伴 都美子 『 Voice ~cover you with love~ 』
山崎 まさよし 『 COVER ALL-YO! 』『 COVER ALL-HO! 』
甲斐 よしひろ 『 10 Stories 』
and more
僕が知らないだけで、まだまだあるにちがいない。
驚くことに、みんな一流のミュージシャンばかりだ。
これほどまでカバーアルバムのリリースが続発するのは、
徳永英明の成功にあやかって、商業的な目的だけで制作されてるのではないか?
と感じるのは僕のうがった見方だろうか?
リアルファンなら、あくまでもオリジナルを聴きたいハズ、と思うのだけど…。