
本は紙媒体にかぎる。
などと嘯いていた僕だけど、
1年ほど前に Kindle Paperwhite を購入した。
言い訳すると、本(小説)を読むためじゃなく、
漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』を再読するためである。
以前コミックを購入したのだけど、
引っ越しのときに廃棄したのだろうか?どこにも見当たらない。
僕は物持ちが悪く、さらにモノへの執着が薄いことも相まって、
書籍やレコード(CD)を整理保管することができない。
読了した本は、たいがい弟に渡してしまう。
彼なら管理してくれるだろうという、兄ちゃんの甘えである。
その点、電子書籍ならクラウドでバックアップできるから、
もう紛失することないし、場所的にもかさばることがない。
コミックを読むのには最適だと思った。
それでも僕は、漫画は読んだとしても小説など読むものか、
と高をくくっていた。
ところがだ。紙媒体至上主義の僕にピンチが訪れた。
老眼がすすみ、文庫本の文字が見えづらくなってきた。
ムズい漢字のルビなどは、
何をどうしても読み取ることができなくなった。
そこで Paperwhite を買っていたことを思い出した。
言わずもがな、フォントの大きさを自在に変えられる。
で、実際に小説を購入して読んでみた。
見える、私にも敵(文字)が見える!
君子は、いや僕はあっさりと豹変してしまったのであった。