2月5日パキスタンの大量イナゴ発生、農業被害で国家緊急事態宣言
世界の主要国の自給率表(農林省2019年版)
過度なグローバル化リスクが顕在化しています。現況のコロナウイルス感染症騒動で貿易、観光、金融、経済、生活etc停滞し混乱を極めています。当ブログでは多くのグローバル化リスクの中で気候変動、温室効果ガスの懸念をしていました。環境先進国のスエーデンのFlygskam(不必要な飛行機移動を恥じる)運動などを知り日本のインバウンド需要や国際スポーツ大会など違和感を感じていました。移動手段の二酸化炭素の排出量は鉄道14g、車交通158g、飛行機は285gです。
再度、過度なグローバル化リスクを検証しましょう。1.伝染病や感染症の拡大(豚コレラ・コロナウイルスetc) 2.他国の経済状況の影響(輸出入の停滞、サプライチェーンの機能不全etc) 3.産業の空洞化 4.労働者賃金の低下と失業者の増加 5,貧富の格差拡大 6.治安の悪化 7.文化の消滅と衝突 8.価格競争の激化 9.外来種の拡大 10.規制の拡大etcです。
もちろんグローバル化のメリットも国際間の相互理解、扶助、問題解決etc多々ありますが割愛します。現況の騒動のような場合も含め食糧やエネルギー資源は紛争や戦争、自然災害や凶作、枯渇などの異変に国民生活は多大な影響や被害を受けるのです。特に生存の基本、カロリーべースの日本の食糧自給率は38%で問題です。マスクやトイレットペーパー騒動の比ではないのです。
経済成長の異様な都市集中化、農漁業分野の規模拡大も問題です。自然災害の多発化などを鑑みれば兼業農家のような多様化やリスク分散型がベターでしょう。首都直下地震なども懸念します。過疎化の地方は空家と耕作放棄地で濃厚接触者も少なくコロナウイルス騒動も直接的にはほぼ無縁です。
現況のコロナウイルス騒動はフランスの大統領は戦争だと述べています。破壊、カオス(混沌・混乱)創生の時流を直視し自然災害危機も含め多極分散で食糧自給率を高め、落ち着いた国民幸福度を最優先課題に施政して欲しいものです。
写真はearth catastrophe review・自給率表は農林水産省転載