2月1日朝、ミヤンマ―でアウンサンスーチー国家顧問や国民民主連合(NLD)政府要人を拘束しミン・アウン・フライン国軍総司令官が全権を掌握しました。筆者は前のタンシュエ軍事政権時代の最後の7年間、軍関係者や僧侶と親交し政権をみてきました。各地も訪問し当時の日本人記者狙撃事件やハリケーン災害etcやタイのクーデター時もバンコックに滞在し遭遇しました。南方上座仏教国のクーデターは南米や中近東諸国のクーデターなどとは異なり欧米や日本メディアなどの報道は少し違和感を感じます。、
ミヤンマ―には英国植民地時代の遺恨の歴史や中国やインド、バングラデシュなど国境を接する地勢と135の少数民族を抱える連邦国家です。欧米や日本のメディア記者たちは自らの価値観で報道するから奇妙な報道になる。民主化は当然ですが国情を理解して報道することが重要です。アウンサンスーチー氏はビルマ独立の父でアウンサン将軍の娘ですが高校、大学はインドその後英国オックスフォード大学卒業、国連職員、英国諜報機関(M16)の夫と結婚しブータン、ネパールでも生活し帰国した人です、
欧米や日本のメディア、ミヤンマ―国民の民主化の星ですがタンシュエ軍事政権時代の軍関係者は売国や再植民地化を懸念していたのです。ミヤンマ―の難題は少数民族問題です。英国植民地時代に約68%のビルマ族を支配するために少数民族を徴用し武器を与え独自軍を持たせたのです。確か軍事政権は27の少数民族軍のうち17だったかな和平し武装解除したのです。ロヒンギャ問題のスーチー氏の沈黙も国情を理解できたからです。。以前も欧米や日本のメディアは軍事政権は悪だと報道していましたが国泰、独立を維持した軍事政権の必然性があったのです。
ミヤンマ―は日本の面積の1`8倍で人口は約5400万人、食糧自給率108%の国です。野菜や果樹や穀物、護岸工事をしていないから沿岸で魚介類も豊富です。南方上座部仏教徒の慈悲深い国民性、国柄です、3-4世代同居で介護施設もいらない国です。筆者がいた頃はヤンゴンには泥棒もホームレスもいなかったのに近年、増えたと友人が嘆いていました。
NLDの無節操な民主化に軍が決起したのであって節度ある政府であれば民政移管するつもりです。近隣のアセアン諸国政府も内政問題として不干渉と静観しています。旧軍事政権は民間人では伊藤忠やYKKの数名の日本人入国者の時も戦闘地域を除いて各地の訪問はOKでした。検問も一度も問題なしでロシア人など外国人立入禁止の南部のビル島の訪問までOKしてくれたミヤンマ―です。穏やかな民主化を願っています。
写真はmiyanmar now 転載 ミンアウンフライン国軍総司令官
アウンサンスーチー氏と国軍総司令官