多くの方が周知かと思いますが再度、確認します。SDGsとは2015年の国連サミットで加盟国が合意し2030年を達成年限にした世界共通の「持続可能な開発目標」です。誰一人取り残さない社会実現を目指し17の目標と169のターゲットで構成されています。17の目標は貧困・飢餓・健康福祉・教育・ジェンダー・水衛生・エネルギー・経済成長と雇用・インフラ産業化イノベーション・不平等・居住地の持続・持続的な消費と生産・気候変動対策・海洋資源・平和と公正・グローバルパートナーシップの活性化です。
多様性社会とは集団の中に異なる特徴、特性を持った人が共に存在、共生する社会です。人権や国籍、性別、年齢、障害の有無、宗教、性的指向、価値観に関係なく、全ての人々が自分の能力を活かし生き生き働き生活できる社会です。
過度なグローバル化には賛否あるでしょう。現況の国際情勢はウクライナ戦禍や気候変動、食糧危機、感染症、世界的インフレ・分断、飢餓や貧困,難民、移民、宇宙開発・水衛生・エネルギーetc多々問題の中で生活しているのです。
米大学教授は「グローバル化は勝者と敗者を生みだした。ある社会は対処できるがある社会は対処できない事態にある」と述べています。グローバル化は全ての人が恩恵を受けていない。中国では多くの中産階級生みだした。欧米では1%のエリートが大きな利益を得たがその恩恵は国家間や個々人には均等ではなく「分断」の要因になっているのです。
民主主義や権威主義だ新興国など対立、分断すれば問題も多い。最も効率的な場所で生産し規模を拡大し多くの生産を可能にします。世界のブロック化ば効率性は失われ生産量は減少し価格は上昇します。経済的対立が安全保障の対立になり世界的悪循環に陥るのです。分断が世界的インフレに見舞われ加速し社会不安が高まり戦争や社会不安要因です。
日本も地域化や大きな転換点や混迷の時代のその渦中にある。古い価値観に凝り固まって新しい価値観に適応できない人も多い。過去の成功体験に執着し既得権益を振りかざし序列意識が強く自己保身的でアップデートできない官僚や地方議員や公務員、国会議員も多い。新しい事に挑戦するより上司に忖度(そんたく)するほうが評価される社会風土があるのです。
劣化TVラジオメディア、特にNHKは野球や相撲などスポーツや将棋に誰が勝った負けた骨折したとか無意味な事を執拗に報道している。世界的目標の誰一人取り残さないSDGsや多様化社会にも背く報道を垂れ流している。公共放送の劣化が日本経済の衰退や愚民化、民主主義の根幹、若年層の投票率の低下にも貢献しているのです。
日本社会には優れた伝統文化や芸術、技術、建築、生産活動や研究開発に真摯に努力され社会貢献されている方が多い。ピンハネ派遣会社や口先お笑い芸人や職業宣伝野球選手などが社会を席捲(せっけん)するなど本末転倒社会です。SDGsや多様性に背く偏差値教育も良くない。基礎学力は重要ですが人間には得意、不得意があり長所、短所があり適正、不適正がある。社会に貢献でき職業に貴賤のない各個人が生きがいを感じられる適正、個性を伸ばすのが教育でしょう。
いずれにしても世界的命題のSDGsの達成目標は2030年です。多分野で真摯に努力される生活者が主人公で適正な収益を得て誰もが生き生き働き生きられる創造的多様性社会の実現が重要でしょう。
写真はUnhch転載です
他所の国では殆ど見かけません。
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