鬼女紅葉

2010年10月05日 | 雑記
十月も五日目、そろそろ山も赤色に染まる紅葉シーズン、冬の前の最後の賑わいに。
雪が降りだせばその賑わいの後、白と黒、それと灰色のモノトーンの世界が数ヶ月。
なんか哀しい最後の賑わいの様で… あんまり好きじゃない。

さて、ここ信州に"鬼のいない里"と書いて『鬼無里(きなさ)』という地名がある。いまでこそ戸隠と共に長野市に編入されたが、山と山とに挟まれた隠れ里の様な過疎の地域。
だがその地に"東京""西京"という都風の地名があり、なんと"加茂"という神社まである。そして哀しい伝説も。
そう『鬼女紅葉』である。
なんでも仕えた先の夫人が病気になり、これを占ったとこ容姿端麗、頭脳明晰、一点非の打ちどころなき女性の『呉葉(紅葉)』が、妖術をつかって殺そうとした嫌疑がかかり、遠いこの地に流されたというのだ。
紅葉、はじめは病気を治したりして学を教えたたりして尊敬されていた。この地に東京とか西京という地名をつけて遠い都をしのんでいたが、さてどーしても都の生活が忘れられず、しまいには盗賊の親分となり近郊を荒らしまわったとか。
これを知った帝が平惟茂を派遣して討ったとか。で鬼がいなくなったので鬼無里って言う地名にしたとか。
はたしてそうでしょうか?
だったら東京も西京も残らないはず。
都の中央集権の圧政に反発した住民が頭の良い紅葉を統領に祭り上げ一揆を起こしたんではないかと。
中央の官僚を追い出して治外法権の地としたのではないか。で、鬼無里と。

鬼女紅葉は鬼女にあらず

と、私は思っておるんですがね。^^;