東京でオーロラ
東京でオーロラが見られる訳ないじゃん。へへ、そうかな、それが1958年2月11日に出現しているのよ。北陸から関東にかけて赤い、一部では脈動や黄色も見られるオーロラだった。この日は世界中で電波障害が起き、ヨーロッパでもオーロラが見られた。またもっと最近では、1989年に北海道・東北、2000年4月に北海道陸別町で観測されている。
その他にも、北海道では赤いオーロラを見て山火事だと思い、消防車が出動したり、新潟県で日本海上空が赤く輝き、海上保安本部が巡視艇を出している。磁気嵐の時には、日本でも比較的頻繁にオーロラが出現しているんだ。日本書記には「赤気(せっき)」として記載されている。「紅気(せっけ)」とも言う。藤原定家は明月記(1204年)に、また1770年のオーロラは40種の文献に登場し、肥前国(佐賀県)でも見られた。
オーロラは実は、北極・南極の極点近くではあまり現れない。夜側では緯度65度を中心として、68~70度の辺りに磁気を取り巻くドーナツ状の領域に多発する。カナダのイエローナイフ、ユーコン準州のドーソンシティ、アラスカのフェアバンクス、スウェーデンのキルナがそのドーナ地帯に位置し、オーロラがよく見られる場所として有名だ。
ただし、じゃあ行こという人は太陽の活動に注意すること。太陽フレアの発生、突発的に放出されたコロナの地球磁気圏への衝突、高速の太陽風が噴出するコロナホールの生成と、オーロラの発生には3つの原因があるらしい。それって何のこっちゃ、さっぱり分からん。ただ11年周期の当り年があるらしいので、旅行代理店に聞いてね。
だけど本当のお勧めは、木星でのオーロラ観賞だ。これは旅行代理店に聞いても分かるまい。天王星でのオーロラもシックだが、ちと遠い。木星のオーロラは天体望遠鏡で見えるそうだ。エネルギーは地球の1,000倍、水素を反映したピンク色を基調としたオーロラだ。『ブレードランナー』のアンドロイドが宇宙の果てで見てきたような、一度見たら人格が変わるほどの凄まじい天空ショーが見られます。
さてオーロラに音があるのか?聞こえるとしても非常にまれで、強いオーロラだからといって音があるとは限らない。同時に多くの人が聞いた例もあれば、隣同士にいて一方にしか聞こえないこともある。ついでに言えば、オーロラの色の見え方は人によって異なる。緑白色のオーロラが人によっては黄緑や緑色に見えたり、ピンクが赤に見えたりする。何かオーロラには人の魂に感応するものを感じる。音だが、もし聞こえたとしても「バチッバチッ」や「シュー」「ヒューッ」といったノイズ音である。
オーロラは時としてブレイクアップし、数分間の華麗な空中ショーを展開する。整っていた巨大スクリーンが一転、かき回されてグチャグチャに破壊され、それぞれの破片が個々に破裂し、狂瀾怒濤の収拾のつかない混乱に陥り光が乱舞する。これをオーロラ爆発という。こんなのに一生に一度でも会えたら、ラッキーな人生だね。
オーロラの名称はローマ神話の女神アウロラ(Aurora)に由来する。紀元前から様々な地で確認・記録されているが、アリストテレスやセネカは天が裂けたと考えた。中世ヨーロッパでは災害や戦争の前触れ、又は神の怒りと解釈した。古代中国では天に住む赤い龍に見立てられ、やはり政治の大変革や不吉なことの前触れとされた。北欧神話では夜空を駆けるワルキューレ(女神)たちの甲冑の輝きとされ、死者と生者の世界がオーロラによって繋がっているとされる。エスキモー(イヌイット)の伝説では、生前の行いが良かった人は死後オーロラの国(天国?)へ旅立つという。
たまには低い緯度でも現れるとはいえ、やはりオーロラは極地近くで見られるものだ。南半球のオーロラは、キャプテン・クックの航海記に「天空に光が現れた。」と1773年2月に書かれている。北極近くのオーロラは主に、1845年のフランクリン隊の遭難とその捜索に向かった救助隊によって、広く世に知らされるようになった。
日本の南極観測、昭和基地では頻繁に観測されている。また戦後南氷洋で活躍した捕鯨船団の人達は、多くのオーロラを目撃したはずだ。今でも鯨、ペンギン、アザラシはオーロラの下で生活している。俺もオーロラ見てみたい。
東京でオーロラが見られる訳ないじゃん。へへ、そうかな、それが1958年2月11日に出現しているのよ。北陸から関東にかけて赤い、一部では脈動や黄色も見られるオーロラだった。この日は世界中で電波障害が起き、ヨーロッパでもオーロラが見られた。またもっと最近では、1989年に北海道・東北、2000年4月に北海道陸別町で観測されている。
その他にも、北海道では赤いオーロラを見て山火事だと思い、消防車が出動したり、新潟県で日本海上空が赤く輝き、海上保安本部が巡視艇を出している。磁気嵐の時には、日本でも比較的頻繁にオーロラが出現しているんだ。日本書記には「赤気(せっき)」として記載されている。「紅気(せっけ)」とも言う。藤原定家は明月記(1204年)に、また1770年のオーロラは40種の文献に登場し、肥前国(佐賀県)でも見られた。
オーロラは実は、北極・南極の極点近くではあまり現れない。夜側では緯度65度を中心として、68~70度の辺りに磁気を取り巻くドーナツ状の領域に多発する。カナダのイエローナイフ、ユーコン準州のドーソンシティ、アラスカのフェアバンクス、スウェーデンのキルナがそのドーナ地帯に位置し、オーロラがよく見られる場所として有名だ。
ただし、じゃあ行こという人は太陽の活動に注意すること。太陽フレアの発生、突発的に放出されたコロナの地球磁気圏への衝突、高速の太陽風が噴出するコロナホールの生成と、オーロラの発生には3つの原因があるらしい。それって何のこっちゃ、さっぱり分からん。ただ11年周期の当り年があるらしいので、旅行代理店に聞いてね。
だけど本当のお勧めは、木星でのオーロラ観賞だ。これは旅行代理店に聞いても分かるまい。天王星でのオーロラもシックだが、ちと遠い。木星のオーロラは天体望遠鏡で見えるそうだ。エネルギーは地球の1,000倍、水素を反映したピンク色を基調としたオーロラだ。『ブレードランナー』のアンドロイドが宇宙の果てで見てきたような、一度見たら人格が変わるほどの凄まじい天空ショーが見られます。
さてオーロラに音があるのか?聞こえるとしても非常にまれで、強いオーロラだからといって音があるとは限らない。同時に多くの人が聞いた例もあれば、隣同士にいて一方にしか聞こえないこともある。ついでに言えば、オーロラの色の見え方は人によって異なる。緑白色のオーロラが人によっては黄緑や緑色に見えたり、ピンクが赤に見えたりする。何かオーロラには人の魂に感応するものを感じる。音だが、もし聞こえたとしても「バチッバチッ」や「シュー」「ヒューッ」といったノイズ音である。
オーロラは時としてブレイクアップし、数分間の華麗な空中ショーを展開する。整っていた巨大スクリーンが一転、かき回されてグチャグチャに破壊され、それぞれの破片が個々に破裂し、狂瀾怒濤の収拾のつかない混乱に陥り光が乱舞する。これをオーロラ爆発という。こんなのに一生に一度でも会えたら、ラッキーな人生だね。
オーロラの名称はローマ神話の女神アウロラ(Aurora)に由来する。紀元前から様々な地で確認・記録されているが、アリストテレスやセネカは天が裂けたと考えた。中世ヨーロッパでは災害や戦争の前触れ、又は神の怒りと解釈した。古代中国では天に住む赤い龍に見立てられ、やはり政治の大変革や不吉なことの前触れとされた。北欧神話では夜空を駆けるワルキューレ(女神)たちの甲冑の輝きとされ、死者と生者の世界がオーロラによって繋がっているとされる。エスキモー(イヌイット)の伝説では、生前の行いが良かった人は死後オーロラの国(天国?)へ旅立つという。
たまには低い緯度でも現れるとはいえ、やはりオーロラは極地近くで見られるものだ。南半球のオーロラは、キャプテン・クックの航海記に「天空に光が現れた。」と1773年2月に書かれている。北極近くのオーロラは主に、1845年のフランクリン隊の遭難とその捜索に向かった救助隊によって、広く世に知らされるようになった。
日本の南極観測、昭和基地では頻繁に観測されている。また戦後南氷洋で活躍した捕鯨船団の人達は、多くのオーロラを目撃したはずだ。今でも鯨、ペンギン、アザラシはオーロラの下で生活している。俺もオーロラ見てみたい。