旅とエッセイ 胡蝶の夢

横浜在住。世界、50ヵ国以上は行った。最近は、日本の南の島々に興味がある。

⑦ エリート二割、グータラ四割

2015年06月25日 21時35分55秒 | 娘ノート
⑦ エリート二割、グータラ四割

 二十日ネズミの集団の中に、くるくる廻る車を何台か入れ、ネズ公が車を廻すと食い物が上から落ちてくる装置を作った。車を廻さないと食い物がない。車を廻すと落ちてくる。すると、みんなの為に一生懸命車を廻す奴、たまに廻す奴、全く廻さないで落ちてくるのをじっと待つ奴が出てきた。
 固体識別すると、決まって車を廻すえらい奴、絶対に廻さないで人の働きで落ちてきたのをバクバク食うだけの奴、だいたい熱心なエリートネズミが二割、一度も廻さないグータラ四割、時々廻す一般四割となった。
 そこで、エリート集団だけをPick up、グータラだけ、一般(普通)だけをそれぞれPick upして同じ規模の装置に入れた。最初のうちはエリート集団は車の取り合いをし、グータラはちっとも廻さなかったが、やがて一ヶ月もすると最初の%に落ち着いてきた。つまりエリート集団の内四割はグータラになり、グータラの内二割はエリートになった。
 社会、集団はエリートだけでは成り立たない。一見役に立たないグータラ集団がいてこそ、社会は成り立っているんだ。グータラが宴会になるとやたら張り切り、座を盛り上げたりする。ネズミ、否人間社会は面白い。


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