3F建てのビルの自宅スペースで、地デジが映らない部屋があるということでお伺いしてきました。
ホームページからのご依頼有り難うございます。
事前にお電話で現状をお聞きしていましたが、現地を拝見しながら詳しくお聞きすると・・・
現在は近隣のビルの電波傷害の補償でCATVが入っていますが、それはあくまでもアナログの補償ということで、
新規配線されたSTBがある部屋と、その隣の部屋のみで地デジが映っている状況でした。
元々の既存の屋内配線側はデジアナ変換されたアナログのみ。
1分岐型の保安器でSTB側と既存の屋内配線側に分かれていて、STB側では地デジが見られている(STBを通さずに)
ので、保安器のところで地デジ(UHF)がカットされているみたいです。
周波数変換パススルーでもありませんでした。
保安器に触るわけにはいかないので、屋根上に使われずにいるUHFアンテナを生かして屋内配線に地デジを
乗せようとしたのですが・・・
経年劣化が進んだ5C2Vの減衰が凄いことになっていて、分配器があるボックスのところまでマイナス20dB。
そこからテレビ端子まではマイナス40dBでした。。。(分配型のテレビ端子でさらにマイナス10dB)
分配器までの同軸は交換できそうでしたが、そこからテレビ端子までは交換不可能。
既存の屋内配線は活かすことができそうにありませんでした。
2時間ほど掛けて現状を詳しく調べてみましたが、結局UHFアンテナから新規で露出配線するしか方法がありませんでした。
もう1本束ねてあるのは、将来スカパープレミアムのアンテナを付けたときに使うための同軸です。
1本入れるのも2本入れるのも手間は変わらないので、予備配線として通しておきました。
UHFアンテナは使われていなかったものを再使用し、ベランダの手すりにバルコロックでマストを固定しました。
今回の作業で自宅スペースの地デジ化はできましたが、1Fと2Fで地デジを見るのなら新規配線が必要ですね。
今後どのような工事が必要になるかが把握できたので、2時間の現状調査も無駄にはならないようです。^^
ご依頼有り難うございました。