ホームページからご依頼頂き、藤沢市藤が岡にお伺いして来ました。
ご依頼有り難うございます。^^
ご新築に地デジアンテナの取り付けをご希望いただきました。
屋根裏設置が第一希望と伺っていましたので、ご挨拶のあと早速点検口から屋根裏に入って測定を開始しました。
20素子アンテナを持ち込んで測定してみましたが・・・
あえなく玉砕しました。><
電波到来方向が高台になっていたりマンションが立っていたりするので、立地的に厳しかったようです。
続いてベランダに出て壁面取り付けの可能性も探ってみましたが、屋根裏と変わらない測定値しか出てこないため、
屋根上に上がって調べてみることにしました。
屋根上で高めにすれば受信できるんじゃないかと考えていましたが、考えが甘かったようで・・・
アンテナをいくら高くしても電波を捕まえることができません。。。
屋根が広いので少しづつ移動しながら調べたのですが、遮断性電波障害としか言いようの無い状況のなか、
測定器とにらめっこしながら他に試せることが無いかを考えていて・・・
高くしても駄目なら低くしてみるかと。
どんどん低くしていきながら探し続けて・・・
受信レベルがあまりにも低いので、小型のブースターをかませて調べていると、たった一箇所だけですが受信できるポイントを
見つけました。
ただあまりにもピンポイントなので、ちょっとした環境の変化で受信不調に陥る可能性が高いです。
でもアンテナで受信して地デジを見るためには、他の選択肢は見当たりません・・・。
取り付け方法、受信不調のリスクなどをご説明し、それでもアンテナでとのご判断を頂いたので、
私も気合を入れて施工させていただくことにしました。
ピンポイント受信ですが、破風にサイドベースで取り付けます。
このような物でアンテナを取り付けます。
クロスマウントが久しぶりに登場しました。
ビス穴から水が浸入したりしないように、コーキングを盛ってから金具を固定します。
まずは金具&マストから決めていき・・・
水平になっているマストにアンテナを固定します。
アンテナが上向きになっていますが、この仰角が凄く大事なのです。
アンテナの近くで調整していると、私自身が受信に干渉してしまうので、ちょっと動かしては5mくらい離れて様子を見て、
またちょっと動かしては離れてを繰り返し、ようやく位置と向きと仰角が決まりました。
上下左右とアンテナの仰角。
どれかひとつでも狂うととたんに受信できなくなります。
本当にシビアな「ピンポイント受信」です。
我ながらこの受信点を見つけられたことに感心するくらいです。(^^)
受信レベルは40~42dBμですが、綺麗な電波を捕まえられたので、あとはブースターで補えばOKです。
引き込みは真反対側の壁面に出ていますが、そこまで持っていくと目立ってしまうので2階の屋根裏に
直接入れてしまいます。
最初に屋根裏で測定したときに、入力の同軸が2階の天井裏に出ているのを確認することができたので、
屋根裏での測定も無駄にならずに済みました。
点検口に入るための脚立も残したままというのもポイント高いです。^^
固定するボルトナットが多いので、締め忘れが無いように確認しながら。。。
このように完成しました。
もう一度屋根裏に入って分配器までの入力ケーブルと繋ぎ、ブースターの電源部を取り付け。
お客様のテレビのチャンネル設定を済ませ、安定受信を確認して作業完了となりました。
諦めずに受信点探しをしてほんとに良かったです。^^
技とか腕とか頭脳とかじゃなくて、根気ですよ。。。
クロスマウントは結構便利なので、2個くらい常備しとくといいですよ。
まきざわさんが来てくれたら、高所作業はお任せしたいですね~
今年もよろしくお願いします。^^)
江ノ島に中継局は要らないので、みなとみらいと小仏の出力を上げてほしいですね。。。
新年早々、マニアックな工事、さすがです。yy!
クロスマウントなんかも常に常備されてるんですね。
ほんと参考になります。
ピンポイント受信となると、田舎では季節変動など不安な面も残りますが、電波の質が良いとの事で、職人技、腕と頭脳と経験の差をまざまざと見せて頂きました。
機会があれば、研修に行きたいなぁ。。。(足手まといになるだけですが。。)
本年もどうぞよろしく!
高所作業の毎日、お気を付けくださいね。(^^)/
そんじょそこいらの業者だったら、「無理!」であきらめてしまう受信状況のなか、仰角を駆使してアンテナ設置なんてまさに職人技です! 素晴らしい!キツカワさん!!
それにしても、藤沢のこの辺りって受信環境わるいですよね。 いつも思うんですが、江の島の灯台に中継局設置すれば藤沢近辺の受信環境も変わると思うんだけど。
無理なのかな?総務省の役人さん!