
韓国では「朝鮮王朝時代」の評価がどう変化したのか
ドラマ大国とも呼べる韓国で、「時代劇」はドラマの重要なジャンルになっている。
その時代劇の舞台になるのは圧倒的に朝鮮王朝時代だ。
この時代の政治・文化や生活習慣は今の韓国でどのように評価されてきたのか。
最初に明確に言えば、1980年代までの韓国では
朝鮮王朝に対してマイナスのイメージが強かった。
たとえば、朝鮮王朝時代後期の政治的な混乱によって
朝鮮半島の近代化が遅れて、
それが植民地になった原因だと考えていた人が多かった。
もう一つは、1960年代以降に韓国政府が進めた
急激な経済開発政策も大きく影響していた。
朝鮮戦争以来、資源も技術もなかった韓国は国をあげて経済発展をめざし、
すべてを新しいものに変えようとした。
そうした政策のもとで、「過去のものは悪いもので、新しいものこそ価値がある」
という風潮になった。実際、開発優先主義で多くの文化財が壊され、
合理的・効率的という基準から伝統の生活習慣が軽視されるようになった。
もちろん、貧しかった当時は何よりも経済発展が重要な課題だったのだが、
前に進むことばかりをめざしたため、
朝鮮王朝時代の素晴らしい遺産まで捨ててしまう残念な結果を生んでしまった。
そうした「過去の否定」に変化はあったのだろうか
韓国も経済成長を果たしたあとで、大切なものをたくさん失ってきたことに
ようやく気づくようになった。
1990年代以降になると、朝鮮王朝時代の伝統が見直されるようになり、
景福宮(キョンボックン)などの王宮の復元工事が大々的に行なわれた。
また、朝鮮王朝時代を描いた時代劇が人気を集めるようになり、
人々は過去の時代をノスタルジックに振り返るようになった。
その点では、時代劇が朝鮮王朝のイメージアップに大きく貢献したと言える。
ただし、ドラマの内容が史実と少しずつかけ離れてきているのも事実だ。
最近の時代劇はストーリーや人物が架空のものが多くなり、
時代考証も甘くなっている。
これは、視聴者の意識の変化とも密接につながっている。
というのは、最近の視聴者は歴史を教えてくれるものとして時代劇を見るというより、
楽しいドラマとして見る傾向が強くなっているのだ。
もちろん、一部では時代考証の甘さや間違いなどが指摘されるが、
多くの視聴者はドラマはあくまでもフィクションだと思っており、
時代考証を厳しく要求したりはしない。
その結果、朝鮮王朝時代のことが美化される傾向も目立ってきた。
朝鮮王朝時代後期の政治的な腐敗がその後の悲劇の歴史につながったことは事実だが、
今の韓国ではむしろ「守り抜いてきた伝統」を
誇らしく思う人たちが増えたと言えるだろう。
韓国の時代劇、私はかなり好きかも・・・
時代劇を見るたびに朝鮮王朝時代を調べたりして・・・
日本史より詳しくなっているかもしれない・・・・(笑)
男性の方もこの韓国時代劇は好きなようです。
我が家のパパさんも大好きです。
ヨンジュンが演じたタムトクの時代は、
高句麗時代だから朝鮮王朝時代より前ですね。
歴史上の人物ですが、太王四神記は、ファンタジーでした。
韓国時代劇の中で、最高に素敵だったのは・・・・
やっぱりヨンジュンタムトク。