韓国の方言
韓国にもその地方ごとに方言があります。
韓国にもその地方ごとに方言があります。
韓国語は中国語などに比べ言葉の抑揚(イントネーション)が少なく、
男性と女性の話し方があまり変わらないのですが、
地方の言葉にはさまざまな特徴があります。
首都ソウルがある京畿道(キョンギド)の言葉が標準語にあたりますが、
首都ソウルがある京畿道(キョンギド)の言葉が標準語にあたりますが、
釜山(プサン)がある慶尚道(キョンサンド)の方言は、
言葉を短くして、かなりの早口でまくし立てるように話すのが特徴です。
しかも、イントネーションの上下が韓国語の中では一番激しいと言えます。
また、大きな声でぶっきらぼうに話す人が多いため、
ケンカをしているような印象を与えます。
釜山で地下鉄に乗るとわかります。
釜山で地下鉄に乗るとわかります。
年配の人たちが大きな声で怒鳴り合ったりしていますが、
決してケンカではありません。それが慶尚道のスタイルなのです。
ですから、釜山で地下鉄に乗っても決して驚かないでください。
逆に言えば、慶尚道の人にとっては、
ですから、釜山で地下鉄に乗っても決して驚かないでください。
逆に言えば、慶尚道の人にとっては、
ソウルの言葉を話す男性はどこか女性っぽく感じられるそうです。
京畿道の南に位置する忠清道(チュンチョンド)の人たちは、
ゆったりと悠然に話をします。言葉のスピードが遅いので、
一語一語が重く響きます。
よく例に出される話があります。
よく例に出される話があります。
忠清道で息子が父親に「お父さん、山から岩が落ちてきましたよ」と
ゆっくり話している間に父親は岩の下敷きになっていた、という話です。
冗談なのですが、韓国の人は忠清道の人がゆっくり話すのを
知っているので、このエピソードを聞くと大いに納得できるのです。
観光地として日本でも有名な済州島(チェジュド)は、
朝鮮半島から離れているだけあって、その方言も独特です。
単語そのものの名前が違うことも多く、
抑揚も済州島独特のものがあります。
たとえば、済州島に多い海女(ヘニョ)の人たちが話しているのを
たとえば、済州島に多い海女(ヘニョ)の人たちが話しているのを
横で聞いても、本土の人は「何を話しているのかわからない」と言います。
それほど済州島の方言は本土とは違うのです。
かつて高麗王朝が元(モンゴル)に支配されたときに、
かつて高麗王朝が元(モンゴル)に支配されたときに、
済州島はモンゴル軍の馬の放牧地になっていました。
その関係で、モンゴル語がかなり済州島の方言に
その関係で、モンゴル語がかなり済州島の方言に
入っているのではないか、という説もあります。
なお、かつては韓国のドラマや映画の中に方言が登場することは
なお、かつては韓国のドラマや映画の中に方言が登場することは
多くありませんでした。
なんでも一極集中のソウルを舞台にした作品がほとんどだったからです。
そんな風潮を一変させたのが、チャン・ドンゴン主演で
2000年に公開された映画『友へ/チング』です。
釜山で育った幼馴染の4人がそれぞれ表と裏の社会に進み、
釜山で育った幼馴染の4人がそれぞれ表と裏の社会に進み、
運命に翻弄されていく中で、慶尚道の方言がふんだんに使われました。
この映画が大ヒットし、同時に、方言の大切さも見直されました。
この映画が大ヒットし、同時に、方言の大切さも見直されました。
以来、映画やドラマで方言が使われる例も増えてきています。
そういえば、ドラマ『応答せよ1997』でも釜山の方言が
そういえば、ドラマ『応答せよ1997』でも釜山の方言が
とても印象的でした。
ヒロインを演じたチョン・ウンジが話す釜山の方言は
とても可愛らしかったですね。
長年、韓国ドラマを見ている私は・・・・
ハングルは完璧ではないけど、釜山なまりだね・・・なまってるね
なんてわかるようになりました。
しかし・・・
時々しかみないパパさんは、まだよくわからないようです。
イントネーションが違うでしょ・・・
といってもわからないようです。
済州島に行ったときは、ガイドとホテルの人くらいしか話さなかったので、
方言はよく知りませんでした。
日本の沖縄みたいな感じで、
方言で話すと通じないからでしょうね・・・・
秋田弁も同じです。
秋田弁同士で話していると・・・
都会の人には意味不明のようです(笑)
ですから、ちゃんと話し分けているのですが・・・・
ついついでちゃう秋田弁・・・・です。