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Copyright2008 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved.
「リスの木」透明水彩画 4号F 2006年作(個人蔵)
インド・ラジャスターン州、ジョードプル
2006年ジョードプルのDホテルに滞在していた時のお話です。
DホテルはHIDEさんお気に入りのホテルで、ファミリー経営の一見アットホームなホテルです。このホテルの売りは、屋上オープンレストランからの素晴らしい眺めで、メヘラーンガル城塞から絶妙にいいポジションにあり、一度見たら忘れられないぐらいの迫力と、当時の勇ましさを否応無く旅行者に与えてくれます。泊まり始めのころはコックなどいてなかったので、オーナーの奥さんが作ってくれていました。私が好きで良く注文したのがターリー(カレー定食)で、野菜カレー2品とダール(豆カレースープ)とチャパチィーとライスとヨーグルトが付きます。
野菜カレーは家庭的な味付けで、ナス系とか玉ねぎ系とかオクラ系とかのシンプルなものでした。
ただ、奥さん料理には弱点がありまして、かな~り時間が掛かります。
主婦としての仕事もありますし、どこかに出かけて居ない時もありますし、夫婦喧嘩している時など作ってくれませんし、旅行者にとっては難ありなんです。
そんなある日のこと、イギリス人男性1人がDホテルに宿泊いたしまして、部屋に閉じこもりガイドブックをひたすら読んでいるような寡黙な方で、注文した料理のお皿やスプーン、コップにいたるまで、紙ナプキンでゴシゴシ磨かなければ気のすまない 「なぜインド?」 系でした。
そこに常に笑顔で明るいニュージーランド人男性一人が現われました。あいにく部屋が満室だったのですが、 「屋上に素泊まりさせてくれ!」 っと気軽に対応いたしまして、さっそく荷物置いて屋上レストランに居た旅行者全員とおしゃべり、情報交換して、風のように消えていきました。 「人生ラッキー インドハッピー♪」 系です。
インドハッピー♪さんのお話によると、ロッククライミング(場所は忘れました)をしていたら、たまたまインド人とサルが喧嘩していたらしく、サルに向けて何かを投げたり激しいバトルにエスカレートしてきて、その興奮したサルが何を間違えたか腹いせか、岩にひっついてるインドハッピー♪さんの足に噛み付きました!!!たまげたインドハッピー♪さんはそのショックで下まで落下してしまったそうです。(よく生きてね♪)
ラッキーな出来事のように笑顔で喋っておられたので、本格派のハッピー♪さんです。
その夜、寡黙さんとハッピー♪さんが仲良く屋上レストランへやって来ました。夜の7時前だったと思います。
HIDEさんと私は、今日は特に混んでるので6時に来て料理注文いたしまして、今丁度料理が出てきたところです。彼らもすぐ注文して、なにやら楽しそうに一方的に喋り、そして寡黙に返事して打ち解け合っていました。
8時ごろになり、楽しく喋って相当ハッピーなお2人のところへ、つまみ系のモノが来ました。この頃私達の食事は終わり素晴らしい夜景と和やかなレストランの雰囲気を楽しんでいました。
9時になりましたが、まだ彼らの料理は来ていません。ハッピー♪さんのスタミナは相当なもので、料理を注文して2時間が過ぎてるのに笑顔のままです。寡黙さんは元々無口なので読み取れません。
10時になりましたが、まだまだ彼らの料理は来ていません。隣で見ていた私達も少し気の毒になってきました・・・・。
料理を注文して3時間が過ぎているのに、ハッピー♪さんは強靭なスタミナの持ち主なようで、この場を一人喋りで耐えています。時折爆笑まで見せてくれます。寡黙さんは同じく無口なので読み取れません。
あっ やっとオーナーが現われました!!
が、料理は持って来ていません?
で、オーナが無邪気な笑顔で言いました。
「注文した料理の材料が無いから別のに変えてくれないか?」
えっ?
えぇぇぇぇぇぇぇっ ?
お2人は怒りもせず(怒る元気が既に無い)・・・・言われたとうりに注文を変えて・・・・ただひたすら無言で料理が来るのを待っておられました。
※翌日ハッピー♪さんの姿は・・・・ありません。
あ~ よほど辛かったんだろうな! ハッピー♪さん(寡黙さんは読み取れずに不明。)
「リスの木」透明水彩画 4号F 2006年作(個人蔵)
インド・ラジャスターン州、ジョードプル
2006年ジョードプルのDホテルに滞在していた時のお話です。
DホテルはHIDEさんお気に入りのホテルで、ファミリー経営の一見アットホームなホテルです。このホテルの売りは、屋上オープンレストランからの素晴らしい眺めで、メヘラーンガル城塞から絶妙にいいポジションにあり、一度見たら忘れられないぐらいの迫力と、当時の勇ましさを否応無く旅行者に与えてくれます。泊まり始めのころはコックなどいてなかったので、オーナーの奥さんが作ってくれていました。私が好きで良く注文したのがターリー(カレー定食)で、野菜カレー2品とダール(豆カレースープ)とチャパチィーとライスとヨーグルトが付きます。
野菜カレーは家庭的な味付けで、ナス系とか玉ねぎ系とかオクラ系とかのシンプルなものでした。
ただ、奥さん料理には弱点がありまして、かな~り時間が掛かります。
主婦としての仕事もありますし、どこかに出かけて居ない時もありますし、夫婦喧嘩している時など作ってくれませんし、旅行者にとっては難ありなんです。
そんなある日のこと、イギリス人男性1人がDホテルに宿泊いたしまして、部屋に閉じこもりガイドブックをひたすら読んでいるような寡黙な方で、注文した料理のお皿やスプーン、コップにいたるまで、紙ナプキンでゴシゴシ磨かなければ気のすまない 「なぜインド?」 系でした。
そこに常に笑顔で明るいニュージーランド人男性一人が現われました。あいにく部屋が満室だったのですが、 「屋上に素泊まりさせてくれ!」 っと気軽に対応いたしまして、さっそく荷物置いて屋上レストランに居た旅行者全員とおしゃべり、情報交換して、風のように消えていきました。 「人生ラッキー インドハッピー♪」 系です。
インドハッピー♪さんのお話によると、ロッククライミング(場所は忘れました)をしていたら、たまたまインド人とサルが喧嘩していたらしく、サルに向けて何かを投げたり激しいバトルにエスカレートしてきて、その興奮したサルが何を間違えたか腹いせか、岩にひっついてるインドハッピー♪さんの足に噛み付きました!!!たまげたインドハッピー♪さんはそのショックで下まで落下してしまったそうです。(よく生きてね♪)
ラッキーな出来事のように笑顔で喋っておられたので、本格派のハッピー♪さんです。
その夜、寡黙さんとハッピー♪さんが仲良く屋上レストランへやって来ました。夜の7時前だったと思います。
HIDEさんと私は、今日は特に混んでるので6時に来て料理注文いたしまして、今丁度料理が出てきたところです。彼らもすぐ注文して、なにやら楽しそうに一方的に喋り、そして寡黙に返事して打ち解け合っていました。
8時ごろになり、楽しく喋って相当ハッピーなお2人のところへ、つまみ系のモノが来ました。この頃私達の食事は終わり素晴らしい夜景と和やかなレストランの雰囲気を楽しんでいました。
9時になりましたが、まだ彼らの料理は来ていません。ハッピー♪さんのスタミナは相当なもので、料理を注文して2時間が過ぎてるのに笑顔のままです。寡黙さんは元々無口なので読み取れません。
10時になりましたが、まだまだ彼らの料理は来ていません。隣で見ていた私達も少し気の毒になってきました・・・・。
料理を注文して3時間が過ぎているのに、ハッピー♪さんは強靭なスタミナの持ち主なようで、この場を一人喋りで耐えています。時折爆笑まで見せてくれます。寡黙さんは同じく無口なので読み取れません。
あっ やっとオーナーが現われました!!
が、料理は持って来ていません?
で、オーナが無邪気な笑顔で言いました。
「注文した料理の材料が無いから別のに変えてくれないか?」
えっ?
えぇぇぇぇぇぇぇっ ?
お2人は怒りもせず(怒る元気が既に無い)・・・・言われたとうりに注文を変えて・・・・ただひたすら無言で料理が来るのを待っておられました。
※翌日ハッピー♪さんの姿は・・・・ありません。
あ~ よほど辛かったんだろうな! ハッピー♪さん(寡黙さんは読み取れずに不明。)
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