ろくびー

山中清隆 作品日記
Kiyotaka Yamanaka

インド・ジョードプルの凧上げ

2008-09-12 09:13:50 | 透明水彩画インド
Copyright2008 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 
「午後のメへランガル」透明水彩画 4号F 2006年作
インド・ラジャスターン州、ジョードプル・ホームステー先の屋上


ジョードプルは喧嘩凧で有名?でして、家の屋上から盛んに上げています。形は菱形、サイズはA3ぐらいで、紙の部分に絵が描いてあります。凧糸の凧側15メーターぐらいは、硬い糸切り凧糸になっていまして、ここに相手の凧糸を当てて切るわけです。
かなり遠くまで飛ばし、切ったり切られたりして勝負する男性の遊びでした。年齢制限無く、ちびっ子からお爺ちゃんまで凧に夢中です。
切られて飛んでいった凧は、拾った人に所有権が移りますもんですから、凧を買えないちびっ子達は必死になって拾いにいくんです。

8月何日かは忘れましたが、喧嘩凧祭りの日がありまして、1週間前ぐらいからジャンジャン上がって、当日なんかは数え切れないくらいの凧が上がって凄かったです。ちなみにDホテルの従業員は、凧を50枚ぐらい買って朝から晩まで上げまくっていました。

何回か凧を上げさせてもらいましたが、日本のゲーラカイトより難しかったです。
基本は2人一組で、凧を操縦する人と、その紐を巻き上げたり、逆に解いたりする人です。凧の操縦は風に乗せて飛ばし、どんどんおよがして高く上げ、そこから狙った凧めがけて下から高速で上げたり、上から高速で落としたり、右旋回、左旋回だったり、フェイントかけたり、逃げる時はおもいっきり紐ゆるめたりします。
思った以上に紐さばきが高速で、絡まないように息の合った紐巻き係が必要なんです。

凧が風に乗っているところを楽しむ余裕などなく、常に誰かに挑まれ挑むしかない勝負一色の世界を、飽きもせずに楽しむことが出来るタフなジョウドプルの男性達。そんな彼らを見て、昔の砂漠の戦士魂が宿っているように思いました。



そういや~ ウジュワールは、飛ばす前に木っ端微塵にしてたっけ!


※ウジュワールはホームステイ先のワンパク坊主です。





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