先日のことですが、雪の越後湯沢と水上温泉を結ぶJR東日本の旧上越線ループと雪国のロマンを訪ねて行って来ました。
ループ線の上り鈍行列車の車窓から
上越線は関西の人には余りなじみの少ないJR路線ですが、新潟県から群馬県にぬけるとき、列車がトンネルの大半をループを描いて走るところが2箇所あります。このループ線で知られる旧清水トンネルは私達の小学校の教科書にもあった有名な国境トンネルです。9年間の難工事の末昭和6年に完成し、同時に旧上越線も開通しました。
ループ線を走る列車は、越後湯沢駅ー水上駅の間のみに区切られていて1日に4~5本程度の上りの東京方面のみが運行されております。下りの湯沢方面へは新清水トンネルが谷川岳の真下をまっすぐ貫いています。と言うことは、この間の路線は複線ですがループ線と直線の2本の線路で運行されているのです。
上の写真はループ線の上り鈍行列車の車窓から真下にある新清水トンネルに入る下り線路を見た風景です。
ファンサービスに1日1本は特急列車が走る
新清水トンネル(昭和42年開通)や上越新幹線(昭和57年開通)が出来るまでは上下線とも時間のかかるループ線を運行していました。
最近は祝日などにSL列車も走るようになって、このループ線は人気があるようです。私達は4両編成の鈍行列車でゆっくりとこの間を往復しましたがファンサービスに1日1本は特急列車も走っています。
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」
川端康成の小説「雪国」の冒頭にあるこのフレーズは大変有名ですが、この長いトンネルとは旧清水トンネルのことです。越後湯沢駅の構内には「雪国」のヒロイン芸者駒子の像があり人目を引いています。
「雪国」のヒロイン芸者駒子の像
ループ路線からの車窓は一面に積雪が100センチ以上もあり真冬の雪国らしい寒々とした風景でしたが小雪が吹雪いており、ましな写真は撮れませんでした。暖かい温泉とお酒、ガッタンゴットンと鈍行列車の旅行は昔のロマンを想い起こす中々いい旅でした。
皆さんも小旅行や街、野山を散策されたときの写真やコメントの投稿をお願いします。MK