Positive life & Unfinished dream after 60

交流と憩いのブログ。近況、趣味(一口馬主、競馬、ジョギング)、旅行、菜園、絵画、映画、料理、同窓会、各種イベント。

☆ 初めてのスペイン旅行 2 (TH)

2013-05-12 12:22:14 | 旅行

バルセロナから地中海沿いにバレンシアを通り、圧巻のアンダルシア地方のグラナダ・ミハス・ロンダ・コルドバ・セビージャをぐるっとまわり、一路ドンキホーテで有名なラ・マンチャ地方を経由してトレド・マドリッドとセゴビアまで総行程3400kmのスペインの旅でした。

 

バルセロナからタラゴナに向かう途中の高速沿いにあり、セゴビアの水道橋に次ぐ規模。

橋の上に巾1m位の水路があり、歩いて渡ることもできる。

タラゴナ近郊のラスファレラス水道橋 (約2000年前のローマ時代に建造された) 世界遺産

 

いよいよ地中海に面した南国、アンダルシア地方に入る。8世紀初めから約800年間にわたりイスラム教徒に支配されたこの地方は

コルドバのメスキータやグラナダのアルハンブラ宮殿などイスラム時代の遺産が残り、今もアラブのエキゾチックな香りが漂う。

グラナダのカテドラル(大聖堂) 

グラナダの歴史は7世紀からのイスラム教徒の流入に始まる。13世紀にはナスル王朝の都として栄え、1492年、キリスト教徒によるレ・コンキスタ(国土回復運動)で約800年のその歴史に終止符を打つ。しかし、アルハンブラの無血開城により、今も多くのイスラム建築や文化が残されている。綿密な幾何学模様のアラベスクや花咲くパティオなど、イスラム文化の粋を集めたアルハンブラ宮殿などの壮大な建築物はアンダルシアのハイライトだ。1492年はコロンブスによる新大陸発見の年でもあり、スペインによる大航海時代の幕開けとなる。

アルハンブラ宮殿  ナイトツアー  世界遺産

水鏡に映るコマレスの塔 ・アルハンブラ 

夜のアルハンブラ宮殿

 アルハンブラ・星形の天井

アルハンブラ・二姉妹の間

 

アルハンブラ・二姉妹の間 鍾乳石飾りの天井が美しい 

イスラムの王候は、椅子には座らず、来訪者に謁見する時も、いつも絨毯の上に寝そべって行う生活様式だった。その為、絨毯に横になって見るのに最も美しい天井や壁に莫大な費用をかけて繊細な彫刻を施した。熱い気候のため、冷たい石の床に座ったり寝たりするのが良かったらしい。

アルハンブラの王の別荘の庭・ヘネラリフェからアルハンブラを望む。 ヘネラリフェはシエラ・ナバダ山脈の雪解け水を利用した水路や噴水が設けられ”水の宮殿”とも呼ばれる。

グラナダ・フェネラリフェのユニークな刈込

 

ここから、アンダルシアの明るい地方の旅が始まる。

グラナダから一転、地中海のコスタ・デル・ソル(太陽海岸)に沿いに南下し、保養地で’白い家の村’で有名なミハスに。

そして、そこから少し内陸に入った標高750mの山中にあるロンダは、イスラム時代からずっと変わらない旧市街と

新市街を分ける150mの断崖をヌエボ橋により繋がっている。

 

ミハスの白い家

ミハスから地中海が見える

ロンダの断崖に建つ旧市街側。右はヌエボ橋。この建物はパラドール(宮殿)だったが国立ホテルとして使われている。

 ロンダのイスラム時代から続く、旧市街の家々とヌエボ橋

高さ100mのヌエボ橋から峡谷を見下ろす。

夜にグララダに戻り、洞窟のフラメンコショーをみる。ジプシーによる民族舞踊は一見に値する。

 

 

 

演奏は、ギターと男性の歌い手とダンサーの手拍子のみ。それでも、迫力と熱気がつたわる。

 

6日目は、アンダルシア最大の都市セビージャ(セビリア)へ。世界遺産の沢山ある歴史的にも興味深いところ。

ローマ時代から西ゴート王国の首都として栄えたが、712年にアフリカから来たイスラムに征服され、以降500年以上にわたり、ここは

イスラム文化繁栄の舞台となった。そして13世紀中ごろに、ついにキリスト教徒のレコンキスタ(再征服)でセビージャからイスラム勢力は

一掃される。コロンブスがイサベル女王の命で、新大陸発見の旅に船団を組んで出て行ったのもこのセビージャに近いカディスと言う港町からである。

セビージャのスペイン広場   世界遺産

セビージャのカテドラル(大聖堂)  世界遺産

どの都市にも立派な闘牛場がある

セビージャからアンダルシア第三の都市コルドバへ。

ローマ時代から栄え多くの学者や詩人を排出したが、711年にイベリヤ半島に侵攻したイスラム教徒の首都となり、

13世紀の1236年にキリスト教徒に奪還されるまで、イスラムの数々の王朝が栄え300ものモスク(イスラム寺院)

が建てられ東ローマ帝国の首都だったコンスタンティノーブルと栄華を競った。そのイスラム文化のはレコンキスタの後も

すべて拭い去ることはできなかった。

コルドバのメスキータ (世界遺産)

メスキータの内部

メスキータのイスラム時代の部分

花の小道。Calleja de las Floras メスキータに近くのユダヤ人街の白壁の街並みに、花の小鉢が家々に飾られている。

 

          

有名な写真スポットの、花の小道で。    ブサカワのシャピー犬?

 

7日目はコルドバから ラ・マンチャ地方の風車群と世界遺産都市トレドへ。

ラ・マンチャの風車村のコンスエグラには16世紀に創られた11基の風車と、城が丘の尾根に沿って綺麗に並んでいる。

ここが文豪セルバンテスのドン・キ・ホーテの舞台となったところ。

      

風車群と古城                          古民家レストランのド・キ・ホーテ像

 

 

 世界遺産の町トレド

三方をタホ川に囲まれ、画家エル・グレコが後半生を送ったころのたたずまいを今も残している。 ”トレドを見ずして死ぬなかれ”とまで言われる美しく、

キリスト、ユダヤ、イスラムの3つの文化と歴史に溢れた町。1561年に首都がマドリッドに移るまで、政治・経済の重要拠点として繁栄し、「16世紀で

歩みを止めた町」といわれる。

 

生憎この日は、雨天であったが最も美しいと言われているこの町を訪れるのにかえってふさわしかったかもしれない。

トレドのカテドラル 世界遺産。

トレドのお菓子屋さんのショーウィンドーに、昔 書道院でパンを作っていた頃のかわいいミニチュアがあった。

トレドの美味しいハモン。 どこで食べてもスペインの生ハムは美味しい!最高はイベリコ豚のハモンだ。

8日目はついに首都マドリッドに帰ってきた。プラド美術館・スペイン広場・王宮など見どころいっぱいの町。

プラド美術館前。 ベラスケス、エル・グレコ、ゴヤなどスペインの代表的な絵画が圧巻だった。

中でもゴヤの「着衣のマハ」と「裸のマハ」は話題作だけあってみごたえがあった。

スペイン広場のドン・キ・ホーテと従者サンチョ・パンサ像。記念写真に人気の場所。

 

最後に、マドリッドから北西に95km、標高1002mの高地に位置する城塞都市セゴビア。

ここは、紀元1世紀ころに建てられたローマ橋で有名なところ。また、ディズニー映画で有名になった白雪姫の城のモデルになったアルカサルがある。

セゴビアのアルカサル城。ディヅニー映画の「白雪姫」の城のモデルになった。

 

セゴビアのローマ水道橋へ

 

ローマ橋  全長728m 高さ29mのすべて石作りのスペインで最大の橋。1884年まで実際にセゴビアの町に水を供給していた。

 

   

セゴビア橋   

 

これで、永らくかかりましたが、初めてのスペイン旅行の話は終わりです。辛抱強く見て頂き有難うございました。

 食べ物も飲み物も美味しいスペインでした。皆さんもぜひ機会を作って行ってください。