この植物は全国でも宮崎県新富町の一丁田池周辺だけで確認されているもので、ホシクサ科に属する植物です。
宮崎市の野生植物研究家の南谷忠志さんが1990年に発見し、開花したときの様子が彗星(すいせい)に似ていることから命名されたものだそうです。
苞(ほう)という長さ7-30㎜の葉が花序の基部に付いており、白く小さなはなを包み込んでいます。国内のホシクサ類では最も長い苞だと言われています。
色が付いていないためすごく美しいとか派手さはありませんが、その独特の形がまさしく夜空に光の尾を引く彗星(ほうきぼし)を連想させます。
数年前の10月に見に行ってこの写真を撮ってから、その後確認に行っておりません。しかし地元の住民の皆さんが保護活動を行っていると聞いております。
植物の説明文
ホシクサ科植物は、イネ科に近い一年草で湿地に自生。9月ごろ花を付け、10月下旬に結実する。根に近い部分の目立たない茎から花茎を伸ばし、雄花と雌花が集団で1つの花(頭花)をつくる単子葉類。花に白い毛を付け、遠目に星をちりばめたように見えることから「ホシクサ」の名がある。国内で確認されているのは約40種。