これをまとめておくのを忘れていました。
維新の会が仕掛けた大阪都構想リターンズ。
関西在住の人間からすると、その影響力・発信力、ともに絶大なるパワーを持つ維新が仕掛ける再度の一手。
今回は公明党を従えての盤石の体制での住民投票ですから、言わずもがな相当注目をしていました。
もともとは橋下府知事と平松市長が決定的に対立していた関係性を恨みに思った橋下氏の執念が、「大阪都構想」です。
二重行政は、知事と市長が手を取り合い協力しあえっていければ何ら問題はないのだと思いますが、
お互いが利権争いで仲たがいした状態では何も決まらない。
府と市の首長を維新が抑えることで、橋下さんは思ったように大阪の行政を舵とる事が出来たわけですが、
この言い分に、「いやそれって、あんたらの調整不足が原因じゃないの?」と思わないでもないわけです。
ただ、意思決定以外のメリットも確かにある。あるのはあるんでしょう。色んな効果が喧伝されてきました。
でも、同じようにそのメリットを打ち消すだけのデメリットも喧伝されていたわけです。
どっちがどっちか分からない。そしてそのメリットが確たるものだというソースを、維新側が出す事が出来なかった。
二度の「否決」という憂き目にあったのは、そこを維新が説明しきれなかったという事の結果ではないでしょうか。
■2015年投票結果(wikipediaより抜粋)
支持 694,844 49.62%
反対 705,585 50.38%
投票総数 1,406,084 100.00%
登録有権者/投票率 2,104,076 66.83%
■2020年投票結果(wikipediaより抜粋)
支持 675,829 49.37%
反対 692,996 50.63%
有効投票数 1,368,825 99.53%
投票総数 1,375,313 100.00%
登録有権者/投票率 2,205,730 62.35%
公明党と衆院選での選挙協力を取り付けるという、野党で言われるところの「野合」を決め込んで臨んだ二回目でしたが、
結果は上記に記したとおり、投票率は微減し、賛成と反対の比率はほぼ変わらず。むしろ反対が割合としては微増。
大阪の方々の感想としては「まだやってんのか」「しつこいねん」といったところでしょうか。
そしてさらに、取り込んだはずの公明党票がまったく意味をないしていない。
もし、この賛成票に「公明党」が半分でも入ったいたのだとすると、相対的には「反対」が相当強いと言わざるを得ないでしょう。
敗因として、公明党を取り込んだ事による維新の支持者の離反があったとか言われていますが、それは全く当たらないと思います。
実際に「大阪市」がなくなるという決断を迫られた大阪の方々にとって、あまり党派性は意味をなさなかったと思います。
むしろ本当の意味で、「よくなるのか」「悪くなるのか」これを見極めようと誰もがしていたはずです。
それが総選挙と比べても格段に高い投票率に表れていると思います。大阪の方々はしっかり考えようとしていた。
この大接戦の「反対」を「賛成」に取り込む事が出来なかったのは、選挙戦術が原因ではなくて、
あくまでも上記に記したとおり、メリットをしっかりと伝える事が出来なかったからだと考えます。
維新側は「よくなる」事をしきりに発表します。しかしすぐに「悪くなる」という情報が反対側から出る。
これに維新は「いや、よくなるんだ。なぜなら・・・」という反論を”しなかった”んです。
彼らがその時にやることは、反対側をとにかく罵倒する。汚い言葉で、あたかも絶対的な悪人かのように、反対側を攻撃するのです。
それを見た維新の支持者、いわゆる賛成派は、「そうだそうだ。奴らは何もわかっちゃいない。抵抗勢力だ!」と勢いづき、どんどん攻撃的になる。
はたまた反対派の論理を「デマ」だと言い、さらに攻撃する。
もちろん、反対派には「反対のための反対」をする人もいるでしょう。
でも、少なからず提案する側は、反対する側を説得しなければいけないのではないでしょうか。これは政治だけじゃなく、家庭でも会社でも。
にも拘わらず、維新は相手を執拗に攻撃します。明確なメリット論を出す事なく、です。
この姿勢を見て、2015年に「反対」していた方々は「賛成」に転ずるでしょうか?しないと思いますね。ちょっと怖くなる。
「もちろん維新の頑張りは否定しーひんし、次の選挙でも自民党や共産党に投票するくらいなら維新にするけどさ、さすがにコレは無理筋やで」
と言う方も多かったんじゃないかと、そう思います。
橋下さんや松井市長、足立康史などという口汚く相手を罵倒するやり方では、維新の会は永遠に大きな改革はできない。これは明らかな事実となりました。
維新はこれをもってその悪い部分を反省するのか。反省しなければ先はないとも思います。が、投票後の維新の言動を見れば逆切れこそすれ、
まったく反省はされていないんだなあ。とそう思いました。
関西人は強気で堂々としている人をあがめますから。一定の評価はあるのでしょう。ただ、維新は全国で評価を得られない。必ず失敗する団体だと確信をしています。
維新自体の論評に関しては、また別記事で書かせていただきたいと思います。
彼らの存在自体は時代の要請であり、地域にとっての必然であると思います。ただ、彼らが日本の未来にとってプラスに働くのでしょうか。
維新の会が仕掛けた大阪都構想リターンズ。
関西在住の人間からすると、その影響力・発信力、ともに絶大なるパワーを持つ維新が仕掛ける再度の一手。
今回は公明党を従えての盤石の体制での住民投票ですから、言わずもがな相当注目をしていました。
もともとは橋下府知事と平松市長が決定的に対立していた関係性を恨みに思った橋下氏の執念が、「大阪都構想」です。
二重行政は、知事と市長が手を取り合い協力しあえっていければ何ら問題はないのだと思いますが、
お互いが利権争いで仲たがいした状態では何も決まらない。
府と市の首長を維新が抑えることで、橋下さんは思ったように大阪の行政を舵とる事が出来たわけですが、
この言い分に、「いやそれって、あんたらの調整不足が原因じゃないの?」と思わないでもないわけです。
ただ、意思決定以外のメリットも確かにある。あるのはあるんでしょう。色んな効果が喧伝されてきました。
でも、同じようにそのメリットを打ち消すだけのデメリットも喧伝されていたわけです。
どっちがどっちか分からない。そしてそのメリットが確たるものだというソースを、維新側が出す事が出来なかった。
二度の「否決」という憂き目にあったのは、そこを維新が説明しきれなかったという事の結果ではないでしょうか。
■2015年投票結果(wikipediaより抜粋)
支持 694,844 49.62%
反対 705,585 50.38%
投票総数 1,406,084 100.00%
登録有権者/投票率 2,104,076 66.83%
■2020年投票結果(wikipediaより抜粋)
支持 675,829 49.37%
反対 692,996 50.63%
有効投票数 1,368,825 99.53%
投票総数 1,375,313 100.00%
登録有権者/投票率 2,205,730 62.35%
公明党と衆院選での選挙協力を取り付けるという、野党で言われるところの「野合」を決め込んで臨んだ二回目でしたが、
結果は上記に記したとおり、投票率は微減し、賛成と反対の比率はほぼ変わらず。むしろ反対が割合としては微増。
大阪の方々の感想としては「まだやってんのか」「しつこいねん」といったところでしょうか。
そしてさらに、取り込んだはずの公明党票がまったく意味をないしていない。
もし、この賛成票に「公明党」が半分でも入ったいたのだとすると、相対的には「反対」が相当強いと言わざるを得ないでしょう。
敗因として、公明党を取り込んだ事による維新の支持者の離反があったとか言われていますが、それは全く当たらないと思います。
実際に「大阪市」がなくなるという決断を迫られた大阪の方々にとって、あまり党派性は意味をなさなかったと思います。
むしろ本当の意味で、「よくなるのか」「悪くなるのか」これを見極めようと誰もがしていたはずです。
それが総選挙と比べても格段に高い投票率に表れていると思います。大阪の方々はしっかり考えようとしていた。
この大接戦の「反対」を「賛成」に取り込む事が出来なかったのは、選挙戦術が原因ではなくて、
あくまでも上記に記したとおり、メリットをしっかりと伝える事が出来なかったからだと考えます。
維新側は「よくなる」事をしきりに発表します。しかしすぐに「悪くなる」という情報が反対側から出る。
これに維新は「いや、よくなるんだ。なぜなら・・・」という反論を”しなかった”んです。
彼らがその時にやることは、反対側をとにかく罵倒する。汚い言葉で、あたかも絶対的な悪人かのように、反対側を攻撃するのです。
それを見た維新の支持者、いわゆる賛成派は、「そうだそうだ。奴らは何もわかっちゃいない。抵抗勢力だ!」と勢いづき、どんどん攻撃的になる。
はたまた反対派の論理を「デマ」だと言い、さらに攻撃する。
もちろん、反対派には「反対のための反対」をする人もいるでしょう。
でも、少なからず提案する側は、反対する側を説得しなければいけないのではないでしょうか。これは政治だけじゃなく、家庭でも会社でも。
にも拘わらず、維新は相手を執拗に攻撃します。明確なメリット論を出す事なく、です。
この姿勢を見て、2015年に「反対」していた方々は「賛成」に転ずるでしょうか?しないと思いますね。ちょっと怖くなる。
「もちろん維新の頑張りは否定しーひんし、次の選挙でも自民党や共産党に投票するくらいなら維新にするけどさ、さすがにコレは無理筋やで」
と言う方も多かったんじゃないかと、そう思います。
橋下さんや松井市長、足立康史などという口汚く相手を罵倒するやり方では、維新の会は永遠に大きな改革はできない。これは明らかな事実となりました。
維新はこれをもってその悪い部分を反省するのか。反省しなければ先はないとも思います。が、投票後の維新の言動を見れば逆切れこそすれ、
まったく反省はされていないんだなあ。とそう思いました。
関西人は強気で堂々としている人をあがめますから。一定の評価はあるのでしょう。ただ、維新は全国で評価を得られない。必ず失敗する団体だと確信をしています。
維新自体の論評に関しては、また別記事で書かせていただきたいと思います。
彼らの存在自体は時代の要請であり、地域にとっての必然であると思います。ただ、彼らが日本の未来にとってプラスに働くのでしょうか。