1月下旬、通常国会の開会を前に国民民主党が動きました。
世間では統計改竄問題が明るみになり、安倍政権の姿勢に批判が集まる中で
またもや国民民主党がこのタイミングで政権のダメージを隠すかのような政局を仕掛けて参りました。
それは小沢一郎率いる自由党の合併話。
さすがに、”まさか”と思いました。自由党の政策的にはどちらかというと国民よりも立憲に近いと思っていた。
政党同士の合流を認めない立憲と合体する事はないと思いつつも、一定の距離を置きながら
小沢一郎の選挙術を利用する枝野代表のやり方はなかなか強かだな~と思っていたのですが、
まさかの国民民主との合併という運びになりました。
いきなり政党同士の合併は両党共にもたないとの事のようですので、まずは統一会派の結成を先行するようで
これが事態をよりややこしくしてしまいました。
自由党は社民党と統一会派を組んでいました。今回、国民民主との統一会派を組むわけですから、
自由党は社民党との会派を解消します。それでも、参院では立憲を抜いて国民+自由が第一会派になる。
これを受けて立憲が動きます。自由党から切り離された社民党を受け入れる形で、立憲+社民の統一会派を結成。
参院での野党第一会派をキープするという荒業をやってのけました。
小沢一郎はこの荒業を早速批判。「ただの数合わせだ」と言ってのけたのです。
誰が言うてんねん、と。
しかしながら、この永田町の論理である数合わせの戦いに立憲がすんなりと参戦してしまい、
あろうことか社民を取り込んで野党第一会派をキープするような事をしてしまいました。
これは私もtwitterで厳しく反対の声を挙げさせていただきました。簡単に言うとあり得ないわけです。
だって、立憲民主党の一丁目一番地は、「永田町の理論による数合わせはしない」だからです。
だからこそいかなる政党とも合併する事等を明確に否定し、その頑なな姿勢から「枝野は調子に乗っている」と
揶揄されるような場面も多くみられました。しかし支持者は枝野代表を守ってこれたわけです。だって立憲のルール通りですから。
なのに今回は会派と言え、数を集めるために社民党と統一会派をあっさり組んでしまいました。
これが許されるならば、岡田代表率いる無所属の会だってそのまま合併させてあげればよかったんですよ。
彼等に対して個人での判断を迫った立憲がこんな事してちゃ説得力もクソも無いでしょう。何故こんな事をしてしまったのか。
確かに今回の通常国会は大事です。閉会後には参議院選挙がある。どれだけ中身のある論戦が出来るかで参院選の結果が変わってきます。
どうしても参院第一会派を獲りたい、国民民主に渡してしまうと変に自民党と手打ちをしてしまって
全然与党を追及する事が出来ないと思ったのでしょう。ですが、立憲のルールを破る事に比べたらそんな事容易い事です。
敢えて言います、参院第一会派くらいくれてやれや!
それだけ今の立憲っていうのは理念やルールを大切にする政党だったはずなんですよ。
結党時に国民が期待した、独りでも果敢に立ち向かっていく枝野代表の姿勢。これに1100万票が集まったんですよ。
ここがブレちゃ駄目でしょう。
今回の統一会派騒動のせいで支持者の心が離れる切っ掛けになったのは間違いありません。
これをもって立憲の支持を辞める!とはさすがに私も言いませんが、明らかにテンションは下がりました。
どれだけ立憲の期待値が保てるのか、支持を広げていけるのか、正直どうなるか分かりませんが
野党第一会派をキープしたんだからしっかりと安倍政権を追及していって欲しいと思います。