こう(立憲パートナーズ)ブログ

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第四次安倍改造内閣の意味

2018-10-05 15:15:03 | #国会
第四次安倍改造内閣が発足しました。
自民党総裁選を経て、自民党員の様々な声を反映するための内閣改造。総理いわく「全員野球内閣」の発足です。

まず、第一に、私が疑問に思うのは、内閣改造をする必要があったのかという事です。
昨年、第四次安倍内閣が発足し、安倍総理はその布陣を「仕事人内閣」だと命名しました。結構なことです。
仕事人たちが仕事をしていくという事であれば何も反対する必要も理由もありません。
しかし、それだけの意味合いが込められた内閣から、今回12名もの閣僚が交代となりました。
え、仕事人内閣はどこにいったの?というのがまず私の感想。内閣改造の必要性がよく分からないのです。

改造をするならば、不祥事を丸抱えにした麻生財務相と加藤厚労相の交代は必須だと思いました。
失政につぐ失政を見せつけてくれた省のトップとして、交代は必然。
加藤厚労相は交代しましたが、責任を厚労省に擦り付けたのが丸わかりな党役員人事で加藤氏は総務会長に就任。
そして、部下が命まで絶った財務省のトップである麻生財務相は居座るという結果になりました。
この世の道理、筋道からして麻生氏は責任を取るべきです。また、慰留されても固辞するべきだったでしょう。

稲田氏や甘利氏、松島みどり氏が、国会で追及される事のない党役員に重要ポストとして迎えられた事を考えても
これは開き直り以外の何物でもありません。仕事人を大幅に刷新し、代えなければならない閣僚をそのまま残した
「超軽量型・身内内閣」「超軽量型・疑惑役員」です。
安倍総理の本質がしっかりと滲み出たような布陣になっているので、遂に本性を現したかという感じです。
モリカケ問題の本質も、総理の「お友達・身内だから」という事が根本的な原因となっていました。
それを今度は内閣で再現して見せた形です。この開き直りっぷりを野党がどう追及できるかが問題でしょう。

早速、ポストを手にした軽量型の皆さんから意気揚々としたコメントが届けられています。
柴山文科相「教育勅語を現代風にアレンジし使っていく事は検討に値する」
稲田総裁特別補佐「敵基地攻撃能力は必要」
就任早々張り切り過ぎです。
現代風にアレンジするのであれば、戦前の教育勅語を元にする必要は全くないから論理的に破綻をしているし、
敵基地攻撃能力を日本が保有する事によって、抑止力が高まるという根拠がどこにあるのかも明確に示せていません。

これらはイデオロギーによる主張です。政策ではない。本来であれば野党が得意とするイデオロギーによる妄言。
これに対して、現実的に政策によって撃墜をしていかなければいけないし、その力を、特に立憲は持つべきでしょう。
早速、Twitterではイデオロギーによる主張に対して、イデオロギーによるヒステリックな批判をする野党支持の方がいらっしゃいますが
全くの的外れです。政策のカタチにして批判をまとめるんですよ。相手の誘いに乗ってはダメなんです。
ここが熱狂的野党支持者の弱いところ。立憲支持者も同様です。

張り切りすぎた「超軽量・身内内閣」がどんなことをやらかすのか、楽しみでもありますが
日本にとって大事な時期にアホみたいな話はしていられません。立憲は政策で新内閣を迎撃する。その体制を早く構築しましょう。