こう(立憲パートナーズ)ブログ

政治についてあれやこれや語るブログです。

歪み続ける日本政治を食い止めるために

2019-12-21 22:36:11 | #政局
 ご無沙汰なブログ投稿になります。

 この間、臨時国会が開会され、東京電力の問題やアメリカとの日米貿易協定の話で国会が紛糾するかと思いきや、
 共産党の議員が指摘をして盛り上がった「桜を見る会」の疑義で世間は桜色一色になりました。秋なのに。
 安倍政権はこの問題をはじめは適当に扱っていたのでしょうが、日に日に紛糾していく議論と疑念の拡散に
 さすがにヤバイと思ったのか、来年の開催を中止したり、参加者の名簿を破棄して復元できないと言ったり、
 反社会勢力の参加に「反社の定義がそもそも分からない」といった警察もビックリな見解を閣議決定したり、
 その身を護るために徹底的に事実をひた隠しにしていきました。

 政府という日本で最大最高の権力が、隠蔽をしようと思ったらそらどんな組織や団体や人でも事実は暴けません。
 その圧倒的な権力が「隠したい」と思えば、よほどのポカをやらない限り隠せてしまうのが「権力」です。
 でもそれをやってしまうと政府はやりたい放題になって、違法や犯罪を犯してしまう事になります。
 だからそれを防ぐために公文書、というものが存在し、その記録が保存されるわけです。
 しかし、安倍政権はそれを破棄してしまいました。
 実際にはどこかにあるとみんな思っていますが、一応、破棄したと政権は言ってしまいました。
 つまりこれで真相は闇の中。真実をたどる証拠を消してしまったわけです。
 問題がないなら公開すればよい。そして問題がないならば堂々とこの問題に終止符を打てるはずだったわけです。
 しかしそれをしない政府。出たら困る、という何よりの証拠ですよね。

 これはモリカケの問題でも同じ構図でした。あの問題では財務省の関係者が命を落とす事態にまで発展しました。
 そして今回も同様の隠蔽が図られています。
 こういう事態が、より大きな外交問題でも行われ兼ねない、一般市民が巻き込まれるような事態でも行われ兼ねない、
 そんな不安がぬぐえないから、当時の民進党を始めとした責任野党は「特定秘密保護法案」に反対したのです。
 こういう安倍政権の体質を見抜いていたらからこそ、安倍首相の下であの法案を成立させるわけにはいかなかった。
 まさに、あの当時の疑念が実際に行われてるじゃないですか。
 桜を見る会の参加者名簿は特定秘密にならずに破棄されていますが、今後、重要政治課題において
 特定秘密が悪用される恐れだってあるわけです。
 これは政策がどうのとか、そういうレベルの話ではなくて、日本の政治そのものが崩れ落ちる由々しきレベルの話です。
 まさに日本の政治が歪められてきていると感じます。

 こういう事態を鑑みて、立憲民主党の枝野代表は思い切った決断をしました。
 ↓↓以下、立憲HPより。

 今般、私は、より強力に安倍政権と対峙し、次の総選挙で政権を奪取して『まっとうな政治』を取り戻し、
 国民生活と公平公正な社会を守るため、会派結成にあたって合意した考え方に基づき、
 共同会派を共にしていただいている政党、グループの皆さんに幅広く立憲民主党とともに行動していただきたい
 と思うに至りました。
 安倍政権に代わって政権を担いうる政党を築き上げ、次期総選挙での政権交代を現実のものとするため、
 会派を共にする、国民民主党、社会民主党、社会保障を立て直す国民会議、無所属フォーラムの皆さんに
 立憲民主党とともに闘っていただけるようお呼びかけいたします。

 年明け早々にも解散総選挙の可能性があります。解散がない場合でも、通常国会ではさらに強力な体制で
 国会論戦に挑み、安倍政権を倒す闘いを進めていかなければなりません。
 よろしくご検討いただきますようお願いいたします。


 これは、立憲から各政党・会派に「合流」を呼び掛けているという事です。
 もちろん、政党と政党の合併など永田町の論理に振り回されない、としていた枝野代表の従来の主張からは
 大きく逸脱した決断です。
 少数で最大野党という大きなジレンマを抱えた立憲民主党は、最大野党として確かにレベルが低すぎます。
 期待を受けながらも主張のチョイスを誤り、支持を減らしてしまう選挙戦略、
 与党にのらりくらりとかわされ、結局は逃げ切られてしまう国会対策、
 政党としてのガバナンスが全く利かず、支持者の声すら耳に入らない素人幹事長による党運営、
 すべてがお粗末で、枝野代表は大きな力不足を感じたのでしょう。
 国民民主党をはじめ、その他野党には大きな力を持った実力者が多くいらっしゃいます。
 志を同じくする方も多い。安倍政権を追い込み、歪み続ける日本政治を食い止めるためにも
 現在の力不足を解消する必要は絶対的にある、と言えます。
 そのための合併。ある意味で賛成ですが、ある意味で反対です。
 支持者の脳裏にある、民主党・民進党での「党内抗争」。あの記憶が鮮明によみがえるからです。

 どうか立憲民主党および国民民主党の議員の皆さんに聞いて頂きたいお願いがあります。
 もし合流を決断なさるのであれば、もう止めません。支持者として出された決断を支持する覚悟があります。
 しかし、一点だけ。一点だけお願いがあります。
 どうか、歪み続ける日本政治を食い止め、まっとうな日本政治を取り戻すために、まとまってください。
 味方同士で撃ち合いをせず、自民党安倍政権を倒すために一致団結をしてください。
 もうこれ以上、日本が破壊され続けているのを黙ってみているわけにはいきません。
 どうか内輪もめで、そのチャンスをみすみす逃さないで下さい。

 これが支持者として出来る最後にして唯一のお願いです。

立憲が国民民主へ会派入りを要請

2019-08-12 08:23:10 | #政局
 立憲民主党が国民民主党へ衆議院での会派入りを要請し、これが衝撃ニュースとして政界を駆け巡りました。

 何が衝撃だったかというと、ブログをご覧の皆さんはお分かりの事と存じますが、
 「永田町での数合わせに与しない」という事を党是に掲げていた立憲が、まさか会派入りを要請するとは…という驚きです。
 この決断をしたのは、参院選の結果を受けて力を合わせないと巨大与党に対抗できないから、と枝野代表は語っていましたが
 これが詭弁である事は明らかです。
 衆議院での会派入りを要請した事を踏まえると、国民民主党(参院側)と(衆院側)の意見が対立し、参院側が日本維新の会と
 会派を共にしようという動きを見せていた事が本当の理由であり発端だったと思います。

 立憲と国民民主の間で、参院選を経て大きなしこりが出来たのは間違いありません。
 多くの複数区で候補者がぶつかり、票が割れました。立憲が勝つ事が多かったですが、少しは国民民主も議席を守り、
 両方が落選する憂き目をみた選挙区もあります。
 立憲もそうですが、国民民主が「立憲が意固地になっているせいで…」と思っても仕方がない事態だったと言えます。
 ただ、違う政党なのですから各々が戦うっていうのは別におかしな話じゃありません。
 しかし、そういう対立する姿を見て、維新の会へくっつこうとした動きがあるのは明らかでしょう。
 国民民主(参院側)は限界を感じたのだと思います。このままじゃ自分達は消えてしまう。決して自分達だけでは戦えない、と。
 しかし縋る相手がいない。自民党へはなかなか行き辛いでしょうし、日本維新の会がベターだと思ったのでしょう。

 ここを見逃さなかったのが枝野代表です。
 (衆院側)と(参院側)の意向が違うならば、国民民主を揺さぶり、あわよくば衆院側だけでも取り込もうと考えたのではないでしょうか。
 参院が維新と会派を組み、衆院が立憲の会派に入るのならば、確実に国民民主は割れます。
 ここで議席を大きく伸ばそうとした、そんな狙いを感じる次第です。
 しかし、会派入りを要請された国民民主は「あ!」と思ったのでしょう。玉木代表のリーダーシップによって取り合えず参院は沈黙。
 ただ黙って立憲会派入りをするのは党がそのまま吸収される事態になりかねない。
 だから政策協議などの条件を掲げてボールを立憲へ打ち返したのだと思います。

 (衆院側)と(参院側)の意向や狙いが違ってくるのは当然でしょう。
 立憲と国民民主は、希望の党の一件があります。
 衆院側はあの希望の党の排除問題で大きなしこりを残しました。そのしこりは支持者が想像する以上のものがあると思います。
 また、「排除された側」の苦しみは、「排除した側」の想像をはるかに超えます。
 いじめた側は忘れるが、いじめられた側はいつまでも根に持っているものです。
 あの怨念が衆院側には残っています。参院側は振り回されただけでしたから当事者意識は薄く、むしろ被害者意識すら持っているでしょう。

 これをうまく利用しようとしたのが枝野代表です。
 国民民主の衆院側と参院側の分断を図ったのです。
 結果は先にも示しましたが、玉木さんの力で分断は無くなり、衆参同時の統一会派を打ち返してきている状況。
 これに対して立憲がどう返事をするのか分かりませんが、おそらく国民民主に華を持たせるためこれを受け入れると思います。

 支持者の反発は必至でしょう。
 会派入りの打診だけでも支持を辞めた支持者がいます。これは悲しい事ですが、離れてしまう方を批判する事は決してできません。
 気持ちはたいへん良く分かります。
 これは「新たなヒーロー」を求め、立憲から離れてれいわ等に移った自己中心的な元支持者の方々と違って、
 立憲の方針転換に対して失望してしまった消極的な支持離れだからです。
 枝野代表はじめ立憲の役員は、まずは支持者に向けてしっかりとした説明をしなければならないと思います。
 それが道理であり、「変節していない」事を筋を通して説明できるすべを持って欲しいと思います。

 国民民主は、結局のところ立憲と一つになるしか道はないと思います。
 これはそれを薦めているのではありません。国民民主の未来を考えての客観的な意見です。
 先の参院選での国民民主の比例票は約340万票。単純比較はできませんが、希望の党は800万票を超えていました。
 立憲は約800万票。こちらも前回の衆院選では約1200万票でしたから大きく票を減らしています。
 客観的にみると国民民主は次の選挙で更に票を減らすのでしょう。ともあれば政党消滅の危機と言えます。
 だから彼らの最終手段は立憲とくっつく事です。
 そのためには「排除した側」がとにかく頭を下げ、手ぶらで「排除された側」に許しを請わなければ物事は進まないのです。
 ここはもう感情論です。いくら国民民主が正論を言ったとしても正論ではもう事は通らないのです。
 「排除した側」が「された側」の政策や条件をすべて呑むのです。そうしなければ決して交われません。
 そこに「排除した側」のプライドは必要ないのではないでしょうか。

 私自身は、立憲は国民民主と一つにならず、来たい議員さんを迎え、立憲が立憲として成長する事を望みます。
 国民民主には優秀な信頼できる議員が多くいます。しかし、民主党・民進党のようなガバナンスの利かない組織になる事は出来ません。
 ならば進んで立憲に来たい議員を個別で迎え入れるのがベストだと考えます。
 統一会派の話よりも参院選の徹底した総括と反省、役員の責任などをしっかりと議論し提示して欲しかったです。
 そういう意味では、立憲には失望する事が絶えませんが、この会派入り問題は一つの通過点。
 どう転ぶのがお盆明けを注視したいと思います。

 <参院選 比例票の動向>
 自民党 1771万票 (前回:2010万票)
 立憲民主党 799万票 (前回:-)
 国民民主党 348万票 (前回:1170万票<民進党>)
 公明党 653万票 (前回:757万票)
 日本維新の会 490万票 (前回:515万票)
 共産党 448万票 (前回:601万票)

 

広く・強い立憲へ。-立憲は外に目を向けよ

2019-04-30 17:46:26 | #政局
国民民主党と自由党が合併しました。

野党をひとつにするため、という目的の最初の一歩だと
玉木代表と小沢代表が手を結びました。
まず最初に思ったのは、「時間掛かりすぎだろ」ということです。
合流を検討し始めてからすでに二ヶ月は経ち、ようやく期限を区切っての今です。
正直、遅きに失していますし、やり方が素人。
こういうのは水面下で話を詰め、電撃的に発表しちゃわないと勢いがつきません。
国民民主に参謀がいない証拠です。

結局は、候補者バッティングと私怨が重なる岩手の階議員が強硬に反対。
懸案の候補者調整は暗礁に乗り上げたまんまの合流です。
なんという後味のよろしくない話でしょう。
再び国民民主は、希望の党がバラけたときと同じくらい、モヤっとした政局を起こしました。
誰が得をするのか。誰も得をしません。
気炎が上がって、「参院選勝つぞー!おぉ!」という勢いすら、ない。
こんなむさ苦しい合流に注目が集まるわけがありません。

「政党同士の合併はしない」
と繰り返し表明する枝野代表のやり方は正解だといえます。
立憲支持者は、ふたたび民進党に戻るようなやり方を支持しません。
立憲民主党の支持率の源泉は、ようやく気持ちが分かってくれるかもしれない野党ができたこと、
民主民進のようにバラバラ感のない安心した政党ができた、と期待を寄せました。
未だに野党をひとつに、という人はこの部分を理解していません。
仮に立憲が政党の合流に踏み切れば、私は支持をやめるでしょう。
同じ想いの人は多いのではないですか?

つまり、こんな永田町の内向きの話はどうでもいいんですよ。
立憲はもっと外に目を向けなければなりません。

安倍政権は、このGWに、新元号の煽りを受けながら外交に繰り出しました。
安倍総理や麻生大臣、後日、菅官房長官も外交に興じます。
外交に行くことを批判する野党支持者がいます。
私はくみしません。
外交は島国日本にとって最重要ともいえる分野。
諸案件に対して積極的に取り組んでいかなければ、あっという間に海外に負けるでしょう。

左派の方々は、「北朝鮮の金委員長は安倍とだけ会っていない。相手にされていない」と
批判をします。
私もそうおもいますが、ならば安倍首相がトランプと会うことも批判してはいけない。
むしろどんどん会え、というのが真っ当な提言でしょう。
内側にこもることは何も産み出しません。
永田町の数合わせに興じる国民民主と、外交を重ねる安倍政権、
どちらが支持を得ると思いますか?
一般国民は間違いなく安倍政権を支持します。

だから、立憲民主党は永田町の数合わせなんかは放っておいて、
どんどん外に目を向けましょう。海外の動きを常に捉え安全保障を考える。
国民の生活を守ることが安全保障です。そのために外交は必須。
外交安全保障の特別本部を立ち上げ、常に外交をする議員団がいても良いと思います。
外交に力を入れる党になれば、国民からの支持は広がります。

パリテナウとかレインボープライドとかも確かに大事です。
大事ですが、国を任せるに足る政党にならなければ、政権はとれません。
外交素人の民主党政権の印象を払拭するためにも、視野を広く、強い立憲民主党に。