コブリのひげをひっぱりながら…

ある日 上肢局所性ジストニア と診断され
 とうとう愚痴り相手の猫もいなくなった
  元小動物臨床獣医師の独り言

ばくち 博打

2013年01月22日 | 日記
寒くて キャベツやほうれん草が大きく育たず 

そこそこなお値段してしまう という

実際 スーパーの特売キャベツなど

こりゃ特売じゃないだろう という値札が付いて

ワタシの 握り拳程度の大きさしかない…

市井のとんかつ屋やお好み焼きやは 

さぞ 大変だろうなぁ…




大学1年生の時

「漁師の息子」と名乗る先輩が言っていた

わしら 漁師は 毎日が博打よぉ!

板子一枚下地獄に 油焚いて乗り出して

なーんにも獲れずに 油代だけ持ってかれることもありゃぁ

網を入れたら入れただけ獲れることもある

そぉりゃ 命がけの 博打よぉ~!



そぉりゃ 威勢が良かった…



何年かして 大型台風が居座って

降り始めからの降水量1.000mm突破

河川公園は沈没 河川事務所も水没

あちこちで 溜め池決壊

田圃冠水…

都会の人にはわからないんだけど

田圃の冠水って 田圃自体が水没すること

緑の稲が風にたなびいていた景色が

水の下に沈むこと

水面下に 稲が まるで水草のように見えること

何日かして水が引いて 稲が地上に現れるけど

倒れた稲は 戻らないで 夏の日差しで腐ってゆく

そうなる前に 倒れた稲は刈り取られ

田圃一枚 丸裸になる…

それが そこかしこに拡がって

景色は緑地に茶が多いパッチワークになる



漁師は 一漁々々 短期の博打

百姓は 一年々々 地味だが長い博打


自然相手に 打つ博打…



そう思った

ワタシは消費者なので

高い野菜を 躊躇なく食べられないけど

ただひたすら 第一次産業従事者に感謝

お金を払ったから言わなくていい言葉じゃないんだ

「いただきます」 は…







コメント
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