黒坂黒太郎コカリナブログ

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東京コカリナアンサンブル第9回定期演奏会、感動の内に幕 12月8日

2018-12-13 18:17:43 | 日記
東京コカリナアンサンブルは15周年を迎え、東京紀尾井ホールにて第9回定期演奏会を行いました。ほぼ満席のお客さんの温かい拍手の中、大成功のウチに終了しました。
 プログラムは、前半は吹奏楽などでもよく演奏されるゴールドマンの「木陰の散歩道」で軽快にスタート。その後、アイルランド民謡でハーバード大学の校歌にもなっている「春の日の花と輝く」、ベートーベンのピアノソナタ第8番「悲愴」にも果敢に取り組みました。また、世界初となるコントラバスコカリナだけの合奏で「秋風の便り」という私の新曲を見事に演奏してくれました。そして一部の最後はハチャトゥリアンの「剣の舞」。今年の春、楽譜を渡したときは団員から「こんな速いのできない」「指が付いてかない」等々抗議とも取れる文句が出ましたが、皆必死に練習、見事に演奏してくれました。会場の皆さんもビックリしたのか、終わった途端、一瞬静まりかえってしまいました。そして「まるでマリンバの早弾きを聴いているようだった」との声を頂きました。後半は私や矢口周美の演奏の後、子どもコカリナアンサンブルが登場、「世界中の友達に平和を」を手話で歌い、「大樹の祈り」「歓びの歌ファンタジー」をアンサンブルと一緒に演奏してくれました。子ども達の後は構成詩「フォスター」。フォスターの人生を朗読とコカリナ演奏で25分ほどにまとめました。今年の春からフォスターの資料や1万円もするハンドブックをネットで探し購入、書き上げたシナリオを東京コカリナアサンブルのメンバーであり、朗読家の林朋子さんが丁寧に読んでくださいました。終了後「フォスターの歌は沢山知っているのに、こんな人生を送ったとは知らなかった。とても感動した」「涙が止まらなかった。隣の知らない男性も泣いていた」などなど、沢山の反響の声を頂きました。
その朗読の一部を掲載します。
美しい夢を見ていたかった。人と人が、黒人も白人もインディアンも皆いたわりあう世の中。苦しくつらいところにいる人々が私の歌で生きる力を見つける。それこそが私が描いた美しい夢。
 37歳という若さでこの世を去るのは少し残念だが、私の夢は、きっといつか花開き、多くの人が受け継いでくれると信じている。
意識が薄らいでいく中で、私は最後の曲を書く。美しい夢を追う人
  Beautiful Dreamer
  「夢見る人」
私は故郷、ピッツバーグの郊外にあるアレゲイニー墓地にやさしい母さんと一緒に眠っている。近くをスワニー川によく似たアレゲイニー川が流れる美しいところだ。
私はこの故郷が好きだ。ここの人々が大好きだ。
 それにしても不思議だ。
 あんな無様な死に方をしたというのに、こんな田舎の辺鄙なところにある私の小さな墓を、今でも沢山の人が訪れてくれる。アメリカだけじゃなくヨーロッパからも、アジアからも。もしかしたら私の夢は後世の人々に少しは引き継がれているのかもしれない。
「故郷の人々」エンディング



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