黒坂黒太郎コカリナブログ

黒坂黒太郎のコカリナコンサート活動、東日本大震災被災地支援活動など

被災地支援コンサートVol.59 新潟市敬和学園礼拝堂    3月25日

2012-03-28 15:39:51 | 被災地支援
 巻町の翌日、今度は新潟市の東のハズレ(新潟市は横に広い)。これも日本海に面した
場所にある敬和学園高校の礼拝堂を会場にして被災地支援コンサートが行われました。
高校の礼拝堂とはどんなところかと思ったのですが、これが立派なコンサートホール。木造の響きも素晴らしくコカリナにはピッタリ。主催はコカリナアンサンブルクローバー。会場が広い上に、当日は天候が悪く、お客さんがどのくらい来てくださるか心配されましたが、みぞれが降る中、沢山のお客さんがご来場下さいました。コンサートの中でクローバーが日本古謡「さくら」、黒坂黒太郎作品の「大樹の祈り」を演奏してくれました。僕が指揮を任されたのですが、「大樹の祈り」は、曲の中程に大変難しいリズムがあり、リハーサルではなかなか合わず、そこをカットしようとさえ思っいました。でも、メンバーの皆さんの気力に押されて挑戦。本番では見事決めてくれました。終了後は控え室でお茶で打ち上げ、皆さん一人づつのコカリナ人生を聞かせていただきました。



被災地支援コンサートVol.58 新潟市巻町     3月24日

2012-03-28 15:06:02 | 被災地支援
巻町は新潟市の西のハズレ。日本海に面した美しい町。7年前に新潟市に合併。原発誘致問題で大きく揺れながらも、結局は住民投票で撤回、その名は全国に知れ渡りました。この町もよく行きます。「巻おやこ劇場」という子ども達に音楽やお芝居を届けるグループが主催して今まで何度もコンサートが行われてきました。今回は隣接する弥彦村にある建築屋さんの中にあるホール。木をふんだんに使ったホールはコカリナの音が反響してとても気持ちがいい。実は、今、被災地支援コンサートのテーマ曲になっている「つむぐ」という曲はこの町で生まれたもの。3年ほど前、この町でタイの織物に囲まれて「里唄コンサート」を行いました。タイの人々の、糸をひとより、ひとより織っていく姿に痛く感動。人と人の間柄もこのようにあったら、と思い「支援コンサート」のテーマとさせていただきました。コンサートの中で高校生と大学生のコカリナユニット「ゆりか&みづき」が二人だけで、しかもアマペラで素敵な演奏をしてくれました。終了後はおやこ劇場の事務所で、ナベを囲んで打ち上げ。この事務所というのが行ってびっくり。かつて料亭だったという建物。そこに事務机と鍋。鍋が完全に勝っていました。


被災地支援コンサートVol.57 仙台141ギャラリーホール  3月18日

2012-03-21 13:56:12 | 被災地支援
前日の石巻から移動。仙台市内のまっただ中。三越デパートの中にあるホールで「被災地支援コンサート」が行われました。これも太陽生命のコカリナサークル「ウッドシンフォニークラブ」が主催。そして、やはり前座で演奏。太陽生命の親会社の社長さんがギター伴奏を勤めて下さり、前日よりもより充実した演奏が展開されました。そしてコンサートの途中では塩竃コカリナ合奏団、仙台コカリナ合奏団が演奏。震災で犠牲になったコカリナ愛好家渡辺杏一さんの作品「イチジクの歌」も披露してくれました。また、被害が甚大であった東松島市の現状報告がなされました。その惨状、そして思うように進まない復興に多くの参加者の皆さんが涙していました。それに続けて僕が3年ほど前、東松島や石巻の子ども達のためにに創った曲「海と子ども達のワルツ」を、この曲を創るきっかけを作ってくれた藤野先生と歌いました。そして、コンサート終了後の打ち上げは「うたごえ喫茶バラライカ」で。ここは昔、仙台でコンサートをやるとよく訪れた場所。僕が大学時代に創った「広場と僕らと青空と」などをよく歌ってくれているとのこと。楽しいひとときでした。


被災地支援コンサートVol.56 宮城県石巻市いしのみなと教会  3月17日

2012-03-21 13:50:02 | 被災地支援
 2月にさいたま市で支援コンサートをやってくれた太陽生命のコカリナサークル「ウッドシンフォニークラブ」が、今度は被災地で作ってくれたコンサート。石巻市の郊外にある小さな教会が会場。その教会、辛うじて被災は免れたものの、隣には仮設住宅が建ち並び、そこからもお客さんが来てくださいました。前座でウッドシンフォニークラブが演奏。コンサートの中で石巻のコカリナサークルが息のあった素晴らしい演奏を披露してくれました。中でも素晴らしかったのは門脇の小中学生が被災松コカリナで演奏した「桜の栞(しおり)」。これはあのAKB48のナンバー。ウィーンに一緒に行ったSさんが「どうしてもAKBをやりたい」と申し出てきたので僕がアレンジ。バリトンコカリナとソプラノコカリナを交互に使って演奏できるようにしたものです。被災松コカリナ演奏はどうしても「浜辺の歌」や「ふるさと」になる事が多いのですが、子ども達の気持ちは、被災松コカリナで「今の明るい曲」を演奏したい、というのが本音のようです。彼らに教えられた気がしました。冷たい雨が窓に打ちつける被災地の教会の中に桜がほんのりと咲いていました。