黒坂黒太郎コカリナブログ

黒坂黒太郎のコカリナコンサート活動、東日本大震災被災地支援活動など

被災地支援コンサートVol.77     札幌市    10月20日

2012-10-25 16:56:36 | 被災地支援
千歳空港に降り立つと、冷気が体を襲うように包みます。気温8度。山は雪。北海道はもう真冬のようです。
北海道大学のすぐ前にある「札幌クリスチャンセンター」で被災地支援コンサートが行われました。
札幌は2年に一度くらいのペースで行かせていただいているのですが、そのほとんどが小学校の先生をされている市川文保先生ご夫妻が主催してくれものです。
市川先生は熱心なコカリナ愛好家、演奏家でもあります。このコンサートもお忙しい合間を縫って、被災地のため、と企画してくださいました。
コンサートの中で市川先生と教え子のSさんで「福移の大地に」という曲を高らかに演奏してくれました。
この曲は4年ほど前、僕が、市川先生が勤務される札幌市立福移小学校の子供達のために創った曲です。それにしても北海道の食べもは何故こんなに美味しいのでしょう?
魚介類、ジャガイモ、タマネギ。福移小学校の近くで採れるタマネギをスープにした、タマネギチャンポンは今回始めてだったのですが絶妙な味でした。


美しすぎる木たち   浦里小学校の罹災木

2012-10-19 10:17:05 | 情報
上田市立浦里小学校の火災で焼けた木でのコカリナ作りが始まりました。
大正時代に建てられた校舎の梁。材は松と杉。その美しさと言ったら、涙が出てきそうです。しばし見とれてしまいました。この国に生まれて良かった。





上田市のコカリナ製作者大川さんの「浦里小コカリナ製作」の模様が信越放送(SBC)テレビ、NHKテレビ(長野)などで放送されました。
http://sbc21.co.jp/news/index.cgi?page=seventop&date=20121018&id=0199350&action=details



CD「希望のコカリナ」発売記念コンサート  10月8日 東京紀尾井ホール

2012-10-16 07:36:37 | インポート
 10月8日、東京四ッ谷にある紀尾井ホールにて、CD「希望のコカリナ」発売記念コンサートが行われました。出演はコカリナ黒坂黒太郎、うた矢口周美、ピアノ福澤達郎、ヴァイオリン城戸喜代、太鼓黒坂周吾。そして希望のコカリナアンサンブルの大編成、中編成。さらには遠く石巻から子どもコカリナ合奏団が駆けつけてくれました。プログラムはこの日のために創り上げた邦楽「希望の木」からスタート。鼓(つづみ)太鼓、コカリナが、不思議なピアノ、ヴァイオリンの音に支えられ鳴り渡りました。そして、石巻の被災松コカリナを使って「希望のコカリナアンサンブル」の皆さんの演奏。特にグノーのアベマリアは110人の大合奏がピッタリと合い、何かが降臨したかのごとく響き渡りました。石巻の子どもコカリナ合奏団は13名が新幹線で駆けつけてくれ、CDに入れた「桜の栞(しおり)」そして中越地震の時に山古志村の子ども達と創り上げた「ありがとう」を演奏してくれました。 フィナーレは和太鼓を入れた「アメージンググレイス」。純洋楽のこの曲に和太鼓?どうなることかと思いましたが、天才福澤達郎のアレンジが冴え渡りました。
  

浦里小学校コカリナのための製材始まる  10月5日

2012-10-12 14:19:49 | 被災地支援
火災からちょうど一ヶ月後の10月5日、上田市立浦里小学校の罹災木の製材が、上田市の隣、東御市にある第三木材製材所で行われました。真っ黒に焼けた大きな梁(はり)は巨大な製材機にかけられると、PTAの皆さんやコカリナ愛好家、多くの報道陣が見つめる中、88年の眠りから覚め、なんとも美しい木目を表してくれました。それはまるで、生き物のように輝き、動いているようでした。たまたま居合わせた銘木屋さんも「これはスゴイ木だよ。ほらこの木目をみてごらん。こんなに木に今はお目にかかれないよ」と興奮気味。 おそらく、この学校が建てられた大正時代、村の人々はこのあたりの山の最も立派な木を、子供達のために、と切り出して、学校を支える梁としたのでしょう。当時の大人達の子どもへの愛情が見て取れるようです。この木は今年中には、コカリナになり、浦里小学校の児童に贈られる予定です。どんな音が出てくるか本当に楽しみです。

信濃毎日新聞


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陸前高田米崎小学校へコカリナプレゼント     9月25日

2012-10-04 07:59:02 | 被災地支援
 東日本大震災により岩手県陸前高田市は壊滅に近い被害を受けました。
町の皆さんの誇りであった名勝千本松原の松はことごとく流され、そこにたった一本残ったのがあの「奇跡の一本松」です。
私たちは今年4月、「奇跡の一本松」の前、及びその近くの米崎小学校で石巻被災松コカリナのコンサートをやらせていただきました。その時子どもたちに「コカリナやってみたい?」と聞くと大勢のこどもたちが「やってみたい」と答えてくれました。その声に押され、「一本松の兄弟松」でコカリナを作って子ども達に贈る計画が立ち上がりました。陸前高田の小学生全員約1000名にコカリナをプレゼントし、1000本のコカリナを1000人の子ども達が演奏したら、あの千本松原を音として復活させることができ、陸前高田の皆さんに大きな励ましを与える事ができるのでは、と考えました。
被災した松を分けていただき、7月から作業に入り、9月25日、コカリナプレゼントの第1弾として、米崎小学校(全校児童160名)へのプレゼントが行われました。子ども達は大喜びで、さっそく息を吹き込み「カッコー」などを演奏していました。江戸時代に植えられ樹齢300年は越えると言われる陸前高田の松は子ども達により息を吹き込まれ、素晴らしい音を発してくれました。これから来年の1月ぐらいにかけて、残りの8校約850人に順次プレゼントされて行く方向で、製作が進んでいます。  
この計画には陸前高田市の教育委員会や陸前高田市長さんも全面的に協力してくださり、一緒に動き出して下さっております。
なお、コカリナを子どもたちにプレゼントするにあたり、当初、企業などから協賛金をいただき、コカリナを作るための費用(木材運搬費、製材費、乾燥費、コカリナ製作費など)を捻出する方向でしたが、多くの皆さんから「是非私たちにも協力させて欲しい」という声をいただきました。
そこで、おひとりおひとりが子ども達にプレゼントするプレゼンター(贈り主)になっていただき、一本一本のコカリナにそれぞれの皆さんが書いた「励ましのメッセージカード」を添えて子ども達に送るという方法でコカリナをプレゼントしようと考えております。
さらに、陸前高田千本松のコカリナは多くのコカリナ愛好家の皆さんにも吹いていただきたいと考えております。
 そして、地震から2周年になる来年3月に、陸前高田に出かけ、再建された奇跡の一本松の前で子ども達と一緒に千本松原の音を奏でようと思います。是非ご参加下さい。
被災地はまだまだ大変な状態が続いております。「子ども達の元気な姿が何よりも復興への励みになる」と陸前高田の市長さんもおっしゃっておられました。どうか、「千本松コカリナ子ども達へのプレゼント」にご協力下さい。

  千本松コカリナを演奏する陸前高田米崎小の子供達