また、今回は門脇小学校の脇にある赤松をコカリナにするために伐採していただきました。この松は小学校のプールの隣にあり、子ども達が慣れ親しんできたモノでした。3月11日の津波によって引き起こされた火災により黒焦げになり、倒れる危険もあることから、伐採してコカリナにさせていただくことにしました。校舎も含め何もかも焼失してしまった子ども達に何か思い出を作ってあげたい、と思いました。赤松は大木であるため素人では伐採できません。いつも素晴らしいコカリナを作ってくださっている秋田県二ツ井(能代市)の白神コカリナ工房に相談したら、プロの「キコリさん」を伐採のため石巻まで派遣してくださり、伐採後、木をそのままトラックで二ツ井に持ち帰ってくださいました。木は今乾燥にかけられ、10月頃には完成できると思われます。津波と火災に耐えた赤松がどのような音を出してくれるか楽しみです。伐採前に石巻のコカリナサークルのメンバーが「ふるさと」を。矢口周美が「一本の樹」を。黒坂が被爆樹コカリナで「アメージンググレイス」を演奏、赤松と犠牲になった皆さんに慰霊しました。この模様は新聞、テレビなどでも広く報道されました。
