黒坂黒太郎コカリナブログ

黒坂黒太郎のコカリナコンサート活動、東日本大震災被災地支援活動など

カーネギー大感動のうちに幕

2019-12-03 10:13:10 | 情報
少し遅くなりましたが11月10日、ニューヨークカネギーホールで行われたコカリナコンサートの報告です。

 2回目のカーネギーコカリナコンサートは、いつも海外公演に同行してくれているピアニストの福澤達郎氏が家庭の事情で参加できなくなったっため、ジャズやポピュラーの世界で活躍する宇戸俊秀氏が、松田幸一(ハーモニカ、パーカッション)と共に同行していただき、1回目よりさらにパワーアップし、大成功のうちに幕を下ろしました。
 会場は3階席までほぼ満員。8割方がアメリカ人のお客さんでした。
 今回は、さまざまなコラボが展開されました。まずは日本のコカリナコンサートのステージでも好評を博している「さくら国際高校ダンス部」。通信制高校ならではの、内に込めた思いを表現する彼らのダンスは多くの人々の胸を打ちます。それはジャズダンスの本場ニューヨークでも見事に表現され、コカリナ合奏をバックに踊った「SAKURA」「立ち上がれ木達」が終わった途端、ダンスについては厳しい見方をするといわれるニューヨークの聴衆から歓声とともに割れんばかりの拍手がわき起こりました。
 もうひとつはニューヨークのゴスペルグループとのコラボ。最初、プロデューサーのトニーから持ちかけられたときは、ちょっとひいてしまいました。あの声量とコカリナがマッチするだろうか、との不安があったからです。でも、黒人音楽にはとても興味があったのでトニーの提案に従うことにしました。9月打ち合わせのためにニューヨークを訪れました。そこでゴスペルグループのリダー達と打ち合わせをしました。その時に、リダーの一人ジェフが、「自分が何年か前、広島、長崎を訪れたときに創った曲があるのでそれを一緒にやってほしい」と言い出したのです。「GOD BLESS JAPAN」という歌でした。「神よ、日本(ヒロシマ・ナガサキ)にご加護を」とでも訳したらいいのか、その曲はまるで日本の唱歌のような優しいメロディーで始まり、エンディングは「第九」のように高らかに歌い上げるものでした。それを聴いたとき、この優しいメロディーの中に被爆2世の山田みどりさんの朗読を入れ込んだらどうだろう?思いました。それをジェフに提案。するとジュフも「それは素晴らしいアイデア!」と朗読用にアレンジをし直してくれたのです。日米合作で創られた「GOD BLESS JAPAN」は、山田みどりさんの朗読、フジテレビNYのアナウンサー久下さんの通訳と共にカーネギーホールの大天井に高らかに響き渡りました。それに続く矢口周美とゴスペルグループのイマジン。そして最後には、前回に引き続きニューヨーク日本人学校の子ども達が登場して、「カントリーロード」「世界中の友達に平和を」コカリナと歌で演奏、最後は出演者全員総勢250名で「歓びの歌」。
9月ニューヨークのマスコミの取材を受けたときに「今回のテーマは?」と聞かれ、思わず「平和です」と答えてしまったのですが。様々な出会いの中、何か大きなエネルギーに引きずられるように、国や人種を乗り越え、言ったとおりの「平和」を歌いあげることができました。やはりカーネギホールには音楽の神様が住んでいるのでは?と感じました。 日本から沢山の皆さんの応援、声援を頂きました。ありがとうございました。
 アメリカのフジテレビが報道してくれ動画で見ることができます。
 フジテレビ・アメリカ・コカリナで検索してみてください


当日のお客さん達から沢山のご感想を英語で頂きました。日本語に訳していただきました。

☆日本の優れた作曲家による素晴らしい公演。彼の奥様の声はとても繊細だった。黒坂氏 の作った笛の使い方も完璧で、2曲のオリジナル曲は美しかった。

☆複数の合唱団/合奏団(ほとんどは日本出身)が出演し、個別の演奏と集合での演奏が あり、そのほとんどがこの大変ユニークな笛を使用している。日本のダンサーのグルー プの踊りも非常に美しかった。

☆自然、全ての人々の平和、アメリカと日本というテーマで、「歓びの歌」でフィナーレという構成が大変良かった。このコンサートのことは、ずっと記憶にとどまり続けるでしょう。

☆アジア系アメリカ人一世の世代として、この公演を大変楽しみました。心温まる経験で した。私たち皆がお互いをよりよく理解できるよう、このような異なる文化の気取りの ないストーリーを語るショウがもっとあると良いと思います。

☆どんなコンサートか知らずに行きましたが、すっかり魅了されました。マジカルでこの 世のものとは思えないほどで感動的で、とてもとても特別なものでした。この経験を決 して忘れないでしょう。

☆ふたたび、コカリナ・アンサンブルのとても楽しいコンサート。さまざまなパフォーマ ー、可愛らしい子供たちのコーラスまで参加。家族連れにオススメです!

☆このショウにとても感銘を受けた。コカリナを様々な形で使用するというユニークなや り方で、特に私たちは「ユー・レイズ・ミー・アップ」と「さくら」、「イマジン」の 大変感動的な演出を大いに楽しんだ。矢口周美さんと宇戸俊秀さん、素晴らしいパーカ ッショニストの松田光一さん、そしてもちろん黒坂黒太郎さんは皆、エキスパートだ! これからもこのグループの公演、そしてコカリナの公演には必ず来たい。

☆日本とアメリカ、それぞれの有名な音楽によるこのコンサートでは、イーストとウェス ト、ウェストとイーストの出会いがありました。フォーク、ゴスペル、そしてオリジナ ルの楽曲が著名なミュージシャン、合唱団(多岐にわたる年齢層の児童合唱団を含む)、 そして楽器のアンサンブルによって演奏されました。特筆すべきは、音楽監督の黒坂黒 太郎による、ハンガリーの伝統的な笛のような管楽器から触発されたコカリナの発明で しょう。心のこもった、文化を超えた音楽には、地球の平和への希望の精神に溢れ、全 ての人々への善意を感じました。

☆美しく感動的。戦争の核兵器の犠牲者への追悼は感情がこもっていた。ハーモニカとコ カリナという名前の木製の楽器という珍しい背景の前で展開するダンス音楽と踊りの組 み合わせ。この全てと地域の学校の子供たちとで、マジカルな異文化のスペクタクルを 成していた。ああ、ゴスペル合唱団のことを忘れていた!異なる世界がシリアスで深い 出会いを果たし、ありそうもない音楽ジャンルを組み合わせることによって喜びを作り 出していた。その間ずっと30名以上によるコカリナが流れている。わぁ、表現するの は難しいけれど、感覚的かつ音楽的な喜びと、とにかく楽しめる公演だった。

☆実にすぐれたショウ。ステージ上のミュージシャンとシンガーの膨大な数だけで、私の 期待を超え、特に200名以上の出演者によるグランドフィナーレは深い感銘を与えてく れました!心を揺さぶり、心を高揚し、インスピレーションを与えた多国籍で多文化な パフォーマンスでした。

☆日本文化と音楽について、興味深く有益な視点の公演でした。ソプラノはとても素晴ら しく、子供たちも同様でした。とても楽しかったです。
※ソプラノとは矢口周美のことだと推察されます。実はアルトですが・・。

☆とても素敵なイベントで、平和な世界と核兵器廃絶というテーマへのフォーカスも申し 分なかった。2つの大きなサプライズは、ハーレム・ジャパニーズ・ゴスペル・クワイ ヤとコネチカット州の日系人の子供たちのグループだった。音楽のセレクションは多文 化的で、またアフリカ系アメリカ人のゴスペル合唱団も公演の中で大きな役割を果たし、 多人種的でもあった。コンサート全体がとっても感動的だった。ただただ美しい。沢山 の人たちがスタンディングオベーションを送り、多くの喜びをもたらしてくれた。

☆Fantastic!!! Very talented! ファンタスティック!素晴らしい才能だ!

☆コカリナにはいろんな種類があって、オーケストラのような音色を出すことに驚いた。 合奏で聴くと、コカリナという楽器の可能性がよく分かる。シュトラウスの曲、ワルツ のスイングなフィーリングがあって、シュトラウスの雰囲気がよく出ていた。どれも編 曲が素晴らしい。また、「立ち上がれ、木たち」はとてもいい曲だった。「イマジン」 では少しほろっとしたほど。メロディ・ムーアは大変才能がある。ヴォイシズ・オブ・ フレームのメドレーは、アメリカでは誰もが知っている曲で、観客席も非常に反応して いた。黒坂氏がジャズのマスターのように全体をまとめ上げている。「アメージング・ グレース」のハーモニカの演奏は即興が入り、ジャズっぽくて本当に素晴らしかった。 お客さんの受けも良く、終了後ももっと聴きたくて帰りたくなかったほど。久下さんの 司会も、ショウ全体を上手い具合に進めていたと思う。子供たちも可愛く、客席全体が 喜んでいた。

☆特に2部はいろいろな工夫があり、大いに楽しみました。構成がとても良かったです。 やはり子供はいいですよね。

☆アメリカ人の友人と行きましたが、大変喜んでくれました。前回の公演よりプログラム の内容が盛り沢山で、久下さんの存在も大きかったですね。日本人以外のお客様には歌 詞の意味もよく伝わり、素晴らしいアイディアだったと思います。子供達も可愛くて癒 されました。
☆それにしてもあのカーネギー大ホールを満席になさるなんて素晴らしい事です。
 コカリナがとても素敵な音色である事と矢口様の澄み切ったお声に正直驚きました。
 行って本当に良かったと思っています。



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