甲府市観光課スタッフBLOG

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甲斐府中の古道を歩く

2013-02-25 14:58:15 | イベント情報
『歴史物語都市こうふ』の5コースを下見する事になりました。
朝はまだまだ寒い甲府ですが、日差しはだいぶ春めいてきました。
武田城下町~甲斐府中の古道を歩く~戦国時代の信玄公ゆかりの地を巡るコースになっています。さあ甲府駅の北口から出発です。
レンタサイクルもありますが、今日は歩いて武田神社までの長い上り坂を制覇しようと思います。
右手に、昨年できたばかりの県立図書館を見ながら、まっすぐ武田通りを歩きます。


まずは、満蔵院、信玄公の父信虎が霊夢を感じ像を造り、建立した清水寺が前身です。

こちらにある狛犬は市内最古のものだとか。神社ではよく見かけますが寺院にもあるんですね。

続いて武田二丁目の交差点を右折して六角堂です。お堂の中には3体のお地蔵様が安置されています。


武田通りに戻り、なだらかな坂を上り続けますと、山梨大学が見えてきます。大学内にあるコンビニの『山梨大学ワインあります』の表示に惹かれて中に入ってみました。

日本で唯一ワインを学ぶ大学によるオリジナルのワインが数種類設置されており、立ち止まって見ていらっしゃるお客様も多々おりました。山梨大学発の研究成果と技術がぎゅっと詰まったワインが並んでいます。

 ここには、ワインのほか風林火山や水晶のストラップなどもありますのでこちらも是非ご覧ください。


ではまた武田通りのなだらかな坂を15分ほどのぼっていきます。途中左手に曲がると武田神社がお城だった名残がうかがえる松木堀があります。
松木堀から5分くらい行くと相川小の校庭の南西角地に峰本自治会館があり、そこに古八幡神社が会館続きにあります。神社が会館の建物の中にありますので奥に進み、入り口のドアを開けてお入りください。鎌倉の鶴ヶ岡八幡宮を勧請した神社になります。


そして目的地の武田神社に着きました。今日は、神社内にあります甲陽武能殿で甲府市出身の能楽師・佐久間二郎氏によるお稽古の最中でした。5月19日には『武田の杜・薪能』が今年も催されます。こちらも楽しみですね。(武田の杜 薪能実行委員会 055-252-2609)

 境内には、三葉の松があります。高野山にあったこの松が信仰している信玄公のもとにきて根付いたとか・・・黄金色になり落葉することから「金運」のご利益があるそうです。
ぜひ見つけてみてください。
 武田神社から甲府駅までは一本道。信玄公命日の4月12日には桜並木の中を『武田24将騎馬行列が行われます。

 武田神社を後に、護国神社に向かいます。

ここ護国神社の全域にわたり柳沢吉保が建てた、永慶寺の伽藍が建てられていました。
今となっては夢幻、当時を偲ぶよすがもなく大変残念ではありますが、地元の人たちの思い入れは熱いようです。


 つぎは、信玄公正室の三条夫人のお墓がある円光院に行きました。

こちらでは毎週日曜日に座禅会を6時から行っているそうです。自分と向き合う時間を作るのもいいですね。ここからの盆地を眺めてみると、愛宕山で富士山は見ることはできませんが、赤石岳が富士山のように見えると、御住職が教えてくださいました。

信玄公は、亡くなってからの3年間の秘喪を命じたため、お墓については諸説あるようですが、ここは武田信玄火葬塚で信玄公最初のお墓です。「八房の梅」は県の天然記念物で1つの花に8個の実をつけます。

信玄墓所から歩いてすぐのところに河尻塚があります。ゲートボール場の脇にあるこの塚には織田家の家臣がさかさまにして埋められたと伝えられています。

まだまだ立ち寄りたいところがありますが、甲府駅に向け帰ることにします。

途中、城北の湯でちょっと疲れをとるのもいいですね。こちらは銭湯ですが温泉です。料金大人400円です。寒い中歩いたので、ゆっくりあたたまるのもいいでしょう。(残念ながら3月10日までの営業だそうです。登山帰りのお客様にも人気の銭湯だったのに・・・


ランチはサマディーのパスタもいいですが、今日は駅北口の丸政のそばにしました。セルフなのでお急ぎの方にはもってこいです。
小淵沢の駅ホームの立ち食いそばで有名なそばがここ甲府でいただけます。


来月下旬にできあがります、『歴史物語都市こうふ』のリーフレットを片手に散策してみてはいかがでしょう。歩くといいろいろな発見や出会いがあります。普段の何気ない風景に色づけできるかも・・・ぜひお出かけください。

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