藤田けい☆幸せブログ

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強く美しく生きた人 中原淳一展

2013年07月30日 | 日記
今日は、母を誘って
阪急うめだ本店で行なわれている『中原淳一展』へ。

私の少女時代が、内藤ルネさんのイラストやファンシーグッズで
夢一杯に彩られていたように
母も子供時代、中原淳一さんが編集する雑誌やイラストを見て
大人への憧れを抱いたのです。

生誕100周年を記念して、全国を巡回している展示会場は、
少女だった女性達の熱気と、
中原淳一氏が少女達へ注いだ深い愛情で溢れていました。

戦前から戦後にかけての貧窮と混乱の時代に
『美しく生きること』を永遠のテーマとして
少女達に、外見だけでなく、思いやりや清潔さを
そして優しく賢い女性になってほしいと
内面磨きをも提案して、ひたすら導き続けた人・中原淳一氏。

 「この時代に少女だった人達は、
何でも与えられている今の若い人達より、幸せだったのよ」
会場で母は、夢見るように何度もつぶやいていました。

雑誌編集、ファッションやインテリアのデザイナー、人形作家など
マルチな才能に溢れる、いわゆる時代の寵児です。

一日2~3時間しか寝ないで、
365日休みなく、激務をこなし続けた人。

それなのに、彼の描く女性達は、どこまでも純粋でロマンチック、凛としています。
私の永遠の憧れ、目標としたい女性ばかり。

会場を出る頃には、私の方がすっかり魅了されてしまい
特設グッズショップでは、絵葉書やクリアファイルなど
母があきれるぐらい(笑)大人買い。

会場には、竹宮恵子氏など著名人やファッションデザイナーらの
直筆色紙が沢山飾ってありました。
その中の一枚に、やなせたかし氏が、
 『少女たちの夢を育てた、こんな芸術家は世界中にない』と。

中原淳一氏に導かれて青春を過ごした元・少女達(ほとんどが7~80代の女性)が、
目を輝かせ、時にうるませながら
壁に貼られた色紙を見上げていました。

モダンで愛らしく、今見ても新しい感覚あふれる作品が400点。
彼の、女性達への深い愛がしっかり伝わってくる展示手法は見事です。

大阪での展示は、阪急うめだギャラリー(阪急うめだ本店9階)で
8月5日(月)迄です。
元・少女だった皆さん、または現在少女の皆さん、ぜひお出かけください。
心からお勧めします♪