12月大歌舞伎が昨日12月3日から始まった。山羊のメイと山羊が大好物の狼がぶの物語だ。「あらしのよるに」お互いが全く見えない漆黒の闇の中で育まれた友情の絆は、真っ青の晴天下においても変わらず、永久に共存していくのである。
「あらしのよるに」は友情の合言葉に成長する。この言葉が真実である限りオオカミは山羊を食べてしまうことなく、オオカミと山羊の平和な共存が保証されるのだ。
例えば・・・どうだろう。心が飢えたシオニストたちの目にはパレスチナ人たちの頬の肌つやは食欲をそそるものなのかもしれない。世界の穀倉地帯を誇っていたウクライナの人々からロシア人たちを見るとなかには飢えたオオカミに映る人もいるのかもしれないな…。シリアでは内戦がずっと続いているようだけれど、アサド政権下の人の顔が反体制派にはおいしそうな柑橘類に見えてしまうのかもしれない。でも、実は、みーんな漆黒の闇の中では同じ人間という名の生き物だ。そんなことにも気が付かない頑迷な宗教者や哲学者たちの愚かさには果てがいないというべきか。知を騙った偽知の犯罪だ。ここで、オオカミと山羊の友情をリスペクトしてみようではないか。旧約聖書からイサクとイシュマエルの共存を引き出すまでもなく、その程度の知性を働かせようではないか。・・・・12月大歌舞伎二日目、今日の歌舞伎座は面白かった。(文責:吉田)
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