菜の花日記

小さい喜びがあれば幸せ

小倉百人一首

2014年09月17日 | 日記
   

子供の頃から父親の影響で、いつも百人一首で遊んでいました。

最近「阿刀田高」氏の「恋する小倉百人一首」のエッセイを購入したのです。

一首ずつを阿刀田氏流に解説されていてとても面白いです。

百人一首は、恋の歌が半分を超え、残りの半分を秋の歌とその他に分けられます。

  めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に
            雲がくれにし 夜半の月かな  (紫式部)

    ・・・もう一生会うこと、ないのか・・・と

覚悟していたのに、たまたま”めぐり逢って”しまったのだ。

おどろき、なつかしさ、身じろぎもせずに見つめるうちに、相手は月影の闇に消えてしまった。
  
いい歌だな・・・阿刀田氏はいう。

美しい言葉の表現にふれて、豊かな心がはぐくまれれば人も喜ばれることでしょう。

父親が好んだ歌は

  由良の門を 渡る舟人 かぢををたえ
            ゆくへも知らぬ 恋の道かな   (曽根の好忠)

私は「蝉 丸」が大好きで

  これやこの 行くも帰るも 別れては
            知るも知らぬも 逢坂の関

秋の夜長を楽しむには、古人の詠んだ歌を紐解くのも面白そうですね。
コメント (6)
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