天然酵母パンの店 パパゲーナ

2011年11月に閉店いたしました。
14年間、本当にこころからありがとうございました。

暮らしも。

2014-08-08 19:51:40 | 古民家
引越しをしてから約1ヶ月。
すいぶんと暮らしも落ち着きました。

建具の調整や外回りなど、気になるところはたくさんあるのですが、なんとか日常的に落ち着いた生活ができるようになってきました。

今日は、雨なので外の仕事が出来なくて余裕があったので、家の一部を写真に収めてみました。


台所のシンクはIKEAの陶器製です。
両端は、上がり框に使われていた桜の板を家具職人の友人にお願いして天板に加工してもらいました。
IKEAのシンクがすごく使い心地がよくて大満足です。


台所のガス台周りのタイルです。
デッドストックものを扱っている地元の雑貨屋さんから購入して妹が貼ってくれました。
掃除もしやすく雰囲気もとても落ち着いていて、これもとても気に入っています。
ガス台は、業務用のもの。変な制御機能が付いていなくてシンプルで使い易いです。


お風呂。
こだわって壁と天井に杉板を張ってもらいました。
浴槽は福島の家と同じくステンレス製のもの。
ステンレスの浴槽は、福島の家で40年近く使っていたのですが、今でも新品のようにぴかぴかでお風呂はこれしかない!と最初からきめていました。蓄熱も抜群です。
そして素晴らしいのが、この風呂蓋。
やはり福島で40年使っていた発砲スチロールみたいな蓋がとてもよかったので、似たようなものを
探した結果ネットで購入したものです。発砲性のものだと空気の層がたくさんあって断熱に非常に良いようです。
業務用のものらしく浴槽に合わせて切って使います。厚い大きな発砲スチロールのような感じですが、これがすこぶる良いです。軽いし、本当にお風呂が冷めにくいです。値段もとても良心的です。
見かけがいまいちなのは全然気になりません。
耐久性は疑問が残るところです。


手作りのバイオトイレです。
下のタンクには、籾殻と米ぬかと発酵菌が入れてあります。
外から撹拌出来るようにレーキを仕込んであります。

基本的な構造は汲取式なのですが、発酵がうまくいけば、殆ど汲み取りをせずに使えるはずです。
一ヶ月以上使っていますが、最初の数週間はハエが飛んだり、こまか~い虫がいたりでうまく発酵していなかったようですが、ここのところとても順調です。煙突から強制的に排気しているので、匂いもまったくありません。

トイレは本当に頭を悩ませました。
下水に流すのは簡単ですが、なんとか循環させたいところです。
せっかく田舎に来たのだから、ここを他人任せにしてしまうのは違うと思うし、他人任せでも地球環境に良くて快適で低価格なものがあれば良いのですが、この3条件をクリアするものは現存しません。となったら作るしかありません。
一番大事なことは、快適さということでした。
使用頻度が高いトイレが快適で衛生的でないと暮らしも快適でなくなります。
トイレ、とても大事です。

冬が寒さで菌の働きが弱くなるのが心配です。いざとなったら外から水を入れて簡単に汲取りが出来るようになっています。


トイレの扉です。
家具職人の友人に作ってもらいました。
建具類は、全部あったものを調整して使っていますが、トイレだけはおさまりが悪くて折り戸の必要があったので、お願いしました。ステンドグラス入りでとっても雰囲気が良いです。
洋風ですが、古民家にもよく似合っています。

基本的には、極力買わないであるものを利用しました。
そして、新しく購入するものはなるべく自然素材のものや燃やしても害が少ないものを使いました。
それでも電気関係やコンクリートやビスなど自然に帰らないものも多くありますね。
出来るだけ長く使う事でゆるしてもらいましょ。














家の改修も終盤になりました。

2014-05-15 21:15:59 | 古民家
古民家の改修もいよいよ終盤になり、
今は建具やタイル張りなどの細かいところをしています。

例えば、玄関の上にちょっとしたロフトみたいなスペースがあるのですが、
そこの下地材を入れ替えて新しく床材を張りました。


傷みが激しかった木と同じように加工しました。


元々は、敷居だった木材を使って。


ぴったりとはまった時はうれしいです!


その上に3センチ厚さの杉板を張りました。

今回の改修で苦手だった工具類を少し使えるようになりました。
中でも、丸ノコが使えるといろいろなことが出来ます。
最初はおっかなビックリだったけど、きちんとした使い方をすればとても便利なもの。

辛抱強く教えてくださった大工さんやお手伝いくださる iさんやgさんのおかげです。
ありがたいかぎりです。

あと一週間で福島からの荷物を運べるように、
もうひとがんばりです。









家の改修

2014-02-10 22:16:29 | 古民家
久しぶりの更新になってしまいました。

古民家の改修の写真をアップしたいといつも思うのですが、
車で現場に行く時はいつも『写真撮らなくちゃ!』と思うのですが、
帰りの車で『あっ忘れた!!』の繰り返し。。。

写真はありませんが、ちょっと報告を。

1部屋が畳で、後は全部3㎝の杉板を張るのですが、
面積の多く大仕事だった床張りは、殆ど自分たちで張り終えました。
(重要なところは大工さんにお願いしました。)

丸のこで切ってビスで留めて行く作業の繰り返しなのですが、
細かいところを合わせていくのが結構大変でした。
4mもある材の取り回しも大変ですし。
私が途中コケて腰を痛めたこともあり、一時はどうなることかと思いましたが、
ボランティアで手伝ってもらっている i さんが頑張ってくれてなんとか無事張り終えることが出来ました。

ほとんど何の経験もない私ですが、
大工さんに道具の使い方や材木の見方など要所要所で細かく指導して頂いています。
普通ここまでしてくれる大工さんはいないでしょう。

私も工事が始まる前まではあまり深く考えなかったのですが、いざ始まってみると、
経験のない施主にここまで教えるのは、時間もそうとう取られるし、
危ないことも多いし、棟梁としての責任もあるし、出来映えが悪くなるところも当然出てくるし、
計画は立てづらくなるし、集中しずらいし、、、
と数えたらキリがないほど大変なことだということがわかりました。

良い大工さんと出会えたことに感謝する毎日です。









竹木舞い

2013-12-05 21:39:20 | 古民家
今日は、新設土壁の木舞い掻き(こまいかき)をしました。
竹で壁の下地を作っていく作業です。
比較的暖かい日が続いているので助かります。

今は、このような木舞いで土壁を作る一般住宅は殆どないそうです。
私は有難い事に10年以上前に友人夫婦が家を建てた時に少しお手伝いしたので、
イメージがつかめていて、そのときから『いつか私も!』と思っていました。
全部土に帰る素材で作れて、自分で作業すれば格安で出来て、
そのうえ暖かい土壁は、私にとって理想とする壁。

70歳を過ぎた友人のお父様が長年左官職人さんだったのでお世話になっています。
今日は、手伝ってくれる友人と3人で初作業でした。

大工さんが貫まで入れてくれたので、新月に切っておいた裏庭の竹を割って適切な長さに切り、棕櫚縄で固定していきます。


穴を開けたところに竹を差し込んでいきます。


棕櫚縄で編んでいきます。

木舞い掻きって時間がかかると思っていましたが、メインのところは今日一日で終わりました。
意外とあっさりと出来てビックリです。
職人さんの長年の経験と知恵と道具が素晴らしい!!
一連の作業をしていて、この技はぜったいに絶やさないでいかなければ!と思いました。

明日は、残ったところの木舞い掻きと荒壁塗りです。
とっても楽しみです!




屋根裏掃除

2013-10-20 00:27:13 | 古民家


先週から屋根裏の掃除をしています。
大工さんの指導の元、iさんにお手伝いして頂いて主に3人で作業しています。
週末は義弟のhくんも手伝ってくれる。
100年以上も前から少しずつ積もったと思われる煤と、瓦をふき替えた時に落ちたと思われる土と、動物よけなのかトゲトゲした葉っぱ等を全部きれいに取り除きます。
とても地味で大変な作業。
危険も伴うので、屋根裏に上がるのは大工さんと私だけと決めた。

パン屋で地味で孤独な作業は慣れているので、こういう単純な作業は割と苦がなく出来る。
ただ、思ったよりも体が鈍っていて大工さんと同じペースで一日働いたあとは、クタクタで3日間くらいは体がだるい^^;
小学2年生の姪っ子と30メートルの全力疾走で負けた時には、知らないうちに体って鈍るんだなって自分でもビックリした。
40も半ばになり、ここで体を動かすかどうかで、そのあとの体の動き方が違ってくるなって感じる。
良い機会だ。がんばろう。

この家の改修は、予算の関係と出来るだけ自分の手で再生したいという気持ちから、施主施工がとても多い。
解体から床張り、壁張り、土壁塗りまで職人さんに教えてもらいながら自分でやっていこうと思ってる。
良い大工さんとのご縁をいただき、みんなでの作業はとても楽しい。

ちょっとくよくよしてた時期があったけど、
家や庭が再生していくのと同時に私自身も再生出来る様な気がしてきた。

縁があって私が管理することになった家や庭や田畑。
こちらの言い方で『守り(もり)』という言葉を良く聞く。
いい響きだなって思う。

私も『守り』をさせてもらう気持ちでがんばりたいと思います。