天然酵母パンの店 パパゲーナ

2011年11月に閉店いたしました。
14年間、本当にこころからありがとうございました。

テナントをお返ししました。

2011-11-30 22:10:55 | 日記
今日、パパゲーナとして借りていたテナントをお返ししました。
閉店してから4日間の引っ越し作業は、1トン以上もあるオーブンの搬出もあったので、ドキドキでした。
オーブン始め、ホイロ、冷蔵庫、テーブル、棚など、もらってくださる方がいらして、
どれも愛着があるものだったので、また、使ってもらえるなんてとてもうれしいです。

一方、解体しなければならないものもあり、バールとチェーンソーが大活躍しました。
思えば、14年前にパン屋をOPENするときも一本のバールから始まりました。
いままでの店舗の3軒となりの4,5坪の店からのスタートでした。
居抜きで借りたので、40年~50年前に作られた棚やら仕切やら机など、そのまま残っていました。
業者さんに解体の見積りをお願いしたら7万円とのこと、、。
借金なしで始めようと決めていたので、解体に7万円はとてもきつく、父と二人で、出来るか出来ないか自分たちでやってみよう!
ということになり、バールで解体を始めました。
そしたら、なんと半日で出来てしまったのです。
バールの存在を初めて知った私は、心底バールに惚れてしまいました。

そこから、やれば出来るという事を教えてもらい、
私たちは、なんでも自分たちで手をかけて作っていく事を積み重ねてきました。
利用出来るものはなるべく利用して、パン棚からプライスカード立てまで一つ一つ手作りしていきました。
それらは5年前に大きなテナントに移転してからも使っていました。
オーブンやホイロの修理まで出来る事はなんでも自分でやるようになったのも、
もしかしてバールのおかげかも?!

ありがとう、バール。
ありがとう、パパゲーナで働いてくれた機械たち。
ありがとう、パパゲーナでパンを焼くために働いてくれたすべての物たち。



本日、閉店いたしました。

2011-11-26 23:04:50 | 日記
本日をもちまして、パパゲーナを閉店いたしました。
本当にたくさんの方々に来て頂きました。
長い間、支えてくださったお客様、業者さん、スタッフ、家族のみんな、本当にありがとうございました。
おかげさまで、最後まで幸せな気持ちでパンを焼く事が出来ました。

とりあえず、福島から避難移住をしようとだけ決めて今日まで来ましたが、
ここ数日のお客様との会話の中から、今後の見通しが立ってきたような感じがしています。

あえて、私はこの原発事故の被害者になるのではなく、
一つの転機と捉えて、また幸せへの一歩を踏み出そうと思います。

いままでパパゲーナを愛してくださった方々、本当に感謝の言葉しかありません。
心からありがとうございました。幸せでした!
みなさまのお幸せを心より願っています。



パパゲーナ 閉店のお知らせ。

2011-11-01 21:41:14 | 日記
多くの方々に支えられ、14年間続けてきたパン屋ですが、11月26日をもちまして、閉店とさせて頂きます。
福島第一原発事故から約8ヶ月間、考え抜いてようやく決心がつきました。
今後、移住を考えていますが、まだ行き先の見当もついていません。
再び、パパゲーナのようなスタイルでパン屋を開くことはないと思います。
このような時だからこそ、新たに自分の信じる道へ、一歩踏み出そうと思います。
今まで支えてくださったすべての方々、本当に心から感謝しています。
ありがとうございました。