『アサツユ』に記事を載せて頂きました。

脱原発福島ネットワークのニュースレター『アサツユ』に記事を載せて頂きました。
過去のブログと重複したり、タイムリーじゃなかったりしますが、アップします。

＜私たちのハイロアクション＞
福島市で１４年間続けてきたパン屋を１１月２６日に閉店しました。
原発事故後、いずれは、、、と考えて来た日です。
３月１２日に福島を出て、約一ヶ月間関西に避難していましたが、借りていたテナントをそのままにしておくわけにもいかず、おそるおそる４月１３日に福島市に帰ってきました。ちょっと静かだなと感じた位で、いつもと変わらない人々の様子にとても不安になりました。
翌日から体の変調がありました。鼻の中が荒れて痛いし、歯茎から血が出るし、目もシバシバしました。生理以外の出血も何回かありました。
思えば、４月上旬、京都に避難していたときに５日間熱が出て、口の中が真っ赤に腫れて、唇も口内炎が何個も出来て、ひどい思いをしたのですが、今では放射能を取り込みやすいと言われる野草である『つくし』を食べた事と無関係ではないと考えています。大阪でも同じ様な症状の人がいたそうです。きっと放射能に対する感受性が強いのでしょう。文科省から公表されている定時降下物モニタリングの月間積算値を見て、関西も汚染されていることを知り、確信しました。６月に、はじめて沖縄から福島入りした友人も同じ様な症状があり、加えて彼女は甲状腺のあたりが腫れたと言っていました。『やっぱり長く住めるところじゃないんだ、、、。』
パン屋を再開したことをとても喜んでくださるお客様がたくさんいらして、私にとって、閉店の決断は厳しいものでした。でも、『ここ福島は普通に生活できるところではなくなってしまったんだよ』という無言のメッセージにもなるし、自分の健康も大事だし、事故後、一回も帰って来ていない妹とその子供たちの事、事故後急に弱ってしまった高齢の両親の事などを考え合わせると、はやり家族そろっての移住を決断せざるを得ませんでした。
店を閉めてから、長野を旅してきました。
５月に二本松市から上田市へ移住してすっかり馴染んでいらっしゃる有機農業のご家族、松本市へ引っ越し中のご家族、、山の中でレストランを営みながら心豊かな生活をしているご夫婦、みなさん生き生きとたくましく生きておられて、どの方も笑顔がとても印象的でした。公以外の支援者の方々とも交流が出来て、『福島を出ても、幸せに生きていける』との想いが強くなり、とても励まされました。
一歩を踏み出したからこその出会いでした。これからも幸せへの歩みを一歩ずつ進めていこう。
唯一気がかりなのは、福島に残っている人達。私は何も出来ないけど、ブログを書こう。書いて伝えよう。幸せになろう。

長野市の定時降下物モニタリング

長野県の放射線値に関する事を本格的に調べてみました。
文科省の定時降下物モニタリングの３、４、５、６月の月間降下物値が隣県に比べて、ずば抜けて高い。
セシウムだけじゃなくて、その他の放射性核種の検出データもある。
日毎の積算値では出ない数値が月間では、はっきりと出ている。
７月からは月間データがないので、文科省に直接問い合わせをしてみたら、
７月からは月間降下物は測定していないとのことです。
どうゆうことでしょう、、。月間の方が、正確にでているように思うのだけれど、、、。
６月までのデータと長野県のHPからの下水汚泥の放射能濃度の測定結果等から考えると、
私が両親と住むのは問題ない程度かもしれないけど、
妹とその子供たちが住むにはちょっときついと判断せざるを得ない。
家族全員で暮らせる土地を探したいので、長野県以外も検討しなくては。
さあ明日からは京都へ。

信州に行ってきました。その２

１２月５日
３日目：松本へ
朝日村、塩尻、安曇野に寄りながら、松本市へ向かう。
お天気がよかったこともあり、どの町も明るくて、大きな山が遠くに見えて安心感もあり、その地にいることに違和感がない感じです。
すでに多くの移住者がいる土地のようで、それぞれに活躍されていて、飽和状態のような気もする。
私の体を見てくださっている先生のお引っ越し最中に、ずうずうしくもお邪魔して泊まらせて頂く。
費用がかからない事も大変ありがたいのだけれど、なによりも情報を交換し合えるのが一番助かります。感謝！

１２月６日
４日目：上田市へ
震災前は二本松で有機農業をされていて、５月に上田市へ移住されたご家族のところを訪ねました。
最も信頼していた農家さんのお一人で、農地を捨てての移住のご苦悩は如何ばかりかと、なんとも複雑な気持ちでお会いする。
いつもと変わらぬご様子にほっと一安心。
それどころか、お話をうかがっていくうちに、こっちの心配とは裏腹に、すでに地元の方々と広く交流されていて、信頼も得ていて、
立派に生活なさっていることがわかり、とても励まされました。
地元で活躍されている方々を何人も紹介していただく。
公以外の支援も充実していて、ここなら私もすぐにでも生きていけそうと感じました。
信念、勇気、おもいやり、強さ、やさしさ、楽しむ力、謙虚さ、多くの大切なことを再確認した一日でした。
気持ちの持ち方ひとつで、大きく変わる人生です。
笑って感謝して過ごすか、泣いて悲観して過ごすか。
あまりにも多くのものを失ってしまった私たち福島に生きてきたものは、悲しみが癒える事はないかもしれませんが、
それを抱えながらも、笑いながら、生きている事に感謝しながら、小さな幸せを感じながら自分らしく生きていきたいです。

今回の短い旅では、多くの方々に本当にお世話になりました。
たくさんの気持ちをありがとうございました！

１２月７日
５日目：長野市へ
レンタカーを返却して新幹線にて福島へ。

信州に行ってきました。

昨日、長野から帰ってきました。
飯田市、駒ヶ根市、松本市、上田市、と友人、知人を訪ねてました。

１２月３日
１日目：飯田市
高校時代の友人が結婚を機に住んでいる町です。
結いターンといって、iターンを積極的に受け入れてくれています。
名古屋や静岡県と近く、南信州なので、冬も雪が少なく、暖かいそうです。
福島から新幹線で東京まで行って、新宿から高速バスで４時間。
朝一番に出発して午後１時に着きました。
７、８年ぶりの友人との再開。
自然食が食べられるお店でランチをして、自然食品店、パン屋さんなどを案内してくれました。
彼女の変わらぬやさしさと懐かしさに”うるっ”とくる。
街と郊外を車で見て回り、和菓子がとてもおいしいところだそうで、おすすめの栗きんとんを買って、
その夜は彼女の家にお泊まり。

１２月４日
２日目：上伊那へ
とても気持ちよく泊まらせて頂いて、
翌日は、近くの神社へご挨拶。
彼女曰く、『ここ飯田は、神社がたくさんあって、それぞれ地元の人達が大切に守っている』そうです。
その一連の話しを聞いて、ここは本当に神様がいるのだなと思いました。
少し山に入ったところにある湧き水が有名な所にも行ってみる。
名古屋や静岡などからも汲みにくるそうで、とても整備されていてきれい。
会津にもある『五平餅』も有名で、それを買って彼女の家でお昼ごはん。
午後は、レンタカーを借りて、上伊那へ。
パパゲーナのお客さんだったご夫婦が営むレストランに行く。
彼ららしい本当に素敵なスペースで、いるだけで癒されてしまうようなところでした。
福島の事、放射能の事、今後の事、ゆっくりとお話をして、お食事を頂く。
心のこもったおいしいお料理でした。
すべてにおいて素晴らしく、自然と共にこんな風に生きている人達がいるっていう事が今の私たちの希望だと感じました。
駒ヶ根泊。