天然酵母パンの店 パパゲーナ

2011年11月に閉店いたしました。
14年間、本当にこころからありがとうございました。

九州へ行ってきました☆ 報告その3

2012-11-29 19:14:53 | 日記

***9日目(24日)***
宮崎県の有機農業の町、綾町へ


霧島からの移動の途中、霧島道の駅から見た桜島
(お天気が悪くうっすらとしか見えませんが、山の向こうに海が、海の向こうに桜島が見えます)

ちょうど『綾工芸まつり』というイベントがあったので、行ってみる。
綾町在住の工芸家さんが一堂に会していての一大イベント。
質の良いものはたくさんあったけど、今は必要ないので見るだけにさせてもらう。
屋台が出ていたので、地元のイタリア料理店の手打ちパスタを食べる。美味しかった!

お夕飯用にお弁当屋さんママチャイルさんのお弁当を買うために綾城へ。
ぎりぎりセーフで間に合った! 
とても素敵なお二人でされている玄米菜食のお弁当屋さん。
関東から避難されているママさんが最近始めたそうです。
震災事故に負けず、すべてをとても前向きに捉えられていて魅力的な方でした。
翌日のフェスティバルにも出店予定なので、またお会いしましょう!といって別れた。

ママチャイルさんに教えて頂いて、炭素循環農法を実践していらっしゃる農家さんのところへ。アポなしで行ってみることにした。
そこは、山道を7,8分くらい登って、パッと開けたところにあった。見通しもいいけど、風当たりも強い。お父様時代の開拓地だそうだ。
3代目の若夫婦とお会いする事が出来た。
突然の訪問にも関わらず快く見学させて頂けた。(感謝!)
お母様ともお話出来て、開拓時代の困難さをお聞きする。
畑は豊かに実り、キャベツや白菜やショウガ、大根などはほんとに立派だった。
一つの可能性だなと思う。
大きな白菜と赤大根をお土産に頂いてしまい、連絡先なども教えて頂き、本当に恐縮するくらい良くして頂いた。
私はなにも差し上げるものがなかったので、霧島倶楽部のマルシェで購入したクッキーを置いてきた。
綾川荘へ宿泊。(素泊まり5千円ちょっと)


***10日目(25日)***
宮崎市内のオーガニックフェスティバルへ
これだけは最初から行きたいと思っていたイベントだった。
初の試みだということだったけれど、出店者数も多く、お客さんもたくさん来ていて大盛況という感じだった。
またお夕飯用にと思っていたママチャイルさんのお弁当はなんと早々に売り切れてしまっていました(残念!!)
ほとんどが宮崎市内や隣町、綾町の生産者さんだった。
これだけオーガニックな生産者さんが揃う宮崎すごいぞー。そしてみんな若かった。たのもしい限りだ。
ぜーんぶ魅力的でしたが、気になるものを少しずつ購入し、音楽を聞き、ダンスを見て、お話をして、、、。あっというまに数時間。
ここで郡山から避難してきたご家族に出会う。
パパゲーナをご存知だった!うれしい!そしてFBで繋がる仲間が増えた。
お二家族共に出店者だ。みんな懸命に生きている。

翌早朝のフライトに備えて市内のビジネスポテルへ宿泊。

***11日目(26日)***
一路篠山へ

今回の旅では、原発事故によって避難移住をされた多くの方々にお会いする事が出来た。
みなさんが避難区域外の方でしたが、すでに何らかの仕事をされていて、確実により自然な、より地球環境や生き物にやさしい暮らしをされていました。
なんの保証もない中、誰に頼るでもなく『命』を最優先し、新たな土地で軽やかにたくましく人生を切り開いていく力強さを感じた。
みんな一気にジャーンプってわけにはいかないけど、一歩一歩自分の道を確実に生きていた。
私も仲間に入れるようにがんばるぞ~。
 

シュトーレンの試作中です☆

2012-11-28 23:35:42 | 通信パン教室


バターを使用しない全粒粉のシュトーレンを試作中です。
地元の良質な全粒粉を使っているのでとてもいい感じ♪
もっと重い感じでもいいかも。
この写真は半量が全粒粉だけど、次回は8割位にしてみよう!

パパゲーナ時代は、この時期ほんとに忙しくて毎日早朝から夜までほとんどノンストップで働いていたなぁ。
休みの日にはシュトーレンを焼いていたので一ヶ月間は休みもなしだった。
懐かしいなぁ。
あの時は体力的にはきつかったけどうれしかったなぁ。

閉店してからちょうど一年になりました。
思いっきり仕事したいなぁと思う今日この頃です。

九州に行ってきました☆ 報告その2

2012-11-28 16:15:49 | 日記
***5日目(20日)***
講演会で出会った方の牧場へ2日間だけ見習いに行かせて頂く事になった。
急きょホームセンターで長靴を購入(笑)
約束の時間に着いたら早速着替えて畑仕事へgo。
2反くらいの広さでしょうか。牧場だから牛や豚や鶏がたくさんいるけど、畑に入れるのは草で作った堆肥だけだそう。
元々は粘度土だったそうだけれど、場所によってはふかふかの土に変わっている。いつでもどこでも畑に立つのは気持ちがいい!
鍬で耕してエンドウ豆を撒く。

お昼を頂いて、午後からはジャージー牛さんのために河川敷に行って草刈りをして牧場まで運ぶ。
これが結構な重労働でした。ほんの1時間位だったけど、息が切れて運動不足、体力不足、力不足を痛感。
ここの牛達は配合飼料などは一切与えず、草だけで育てているのだそうだ。
搾乳とエサやり以外は広い放牧場でゆったりとしている。
本来牛にとっては当たり前のことだけど、それを実践している牧場は殆どないということ。
ここの牛達は幸せだ。
当然ミルクの味もまったく違う。
牛乳やバターはクセがまったくなく、喉をすーっと通り、後味は甘い。チーズも最高においしかった。
夕方からは、生後2週間から数ヶ月の子牛にミルクをあげる当番になった。
『ほんとに子牛?』というくらい力があり大きい牛もいたけれど,親牛と比べてみるとやっぱり子牛だ。
牛ってほんと大きい。ジャージーはそれでも小さい方なんですって。
夜の搾乳とエサやりを終えたのが20時ちょっと前くらい。
それからお夕飯を頂いて、シャワーを済ませ、早めに就寝。

***6日目(21日)***
朝5時半に起床。まだ星が出ている。パン屋時代が懐かしい。
6時から搾乳とエサやりをなるべく邪魔しないようにさせていただく。当番の子牛へのミルクやりも。
朝ご飯を頂き、畑仕事へ。20時に搾乳とエサやりを終えるまであっという間でした。全身を使っての仕事はとっても気持ちがいいです。
合間にとてもおりこうさんな真っ黒なラブラドールに遊んでもらう。よい番犬になるそうだ。かわいかったなぁ、あの犬達(4匹もいた)。
パソコンもやる事も無いので22時前に就寝。

***7日目(22日)***
午前中いっぱい畑仕事をしてお昼をごちそうになり霧島へ移動する。
おじゃましかできないかなと思っていたので、お母様に畑仕事を手伝ってもらって助かったとお聞きしたときには嬉しかった。

熊本から霧島まで高速で約2時間。
民宿安羅期になんとか暗くなる前に着いた。よかったぁ。
このお宿はここで知った。

そもそもなぜ私が霧島まで来たのかと言えば、これらのお宿をプランニングした方にお会いしたかったからなのです。
数週間前から彼の勧める米のとぎ汁乳酸菌飲料や豆乳ヨーグルトなどを食している。
なんでもすぐに効く母親は、とても体調がいいと喜んでいる。
なんのアポも取っていなかったのだけれど、せっかく霧島まで来たのだからと、思い切って電話してみた。
『お会いしたくて霧島にきちゃいました!』という感じで‥。
普段ならそんなことはしないし、言わないのですが、それを許してくれる特別な方だなと思ったので、『えい!』としてみた。
そしたらなんと『明日霧島に行く予定があるからどうぞどうぞ!』と言ってくださった!
やったー!明日に備え貸し切り状態の温泉に入り早々に休んだ。


***8日目(23日)***
霧島倶楽部で13:00に待ち合わせ。
いよいよご対面。
失礼があってはならぬと、いつもはしないお化粧をして、なんとコンタクトレンズまでして待ち合わせ場所へ。
いつもの私を知っている人は『どーしたの?!』と思った事でしょう(笑)

はじめてお会いした飯山先生は、声が大きく動きが機敏でとても明るい方でした。
2つの会議に同席させていただきました。一つはアスベストの事について、もう一つはなんでしょう?よくわかりません。私みたいな方だったのか会議らしい感じはなく、団欒的でした。どのお話もそんなに難しくなく、興味深く、面白かったです。
お夕飯に誘って頂き、5人でうどんと高菜ご飯を食べ、なんの話しの流れだったか私が泊まる宿にみんなで行く事になりました。
慣れない私が道案内ということになり、深い霧が立ちこめる山の中で6時前だというのに真っ黒だったのでとても不安でしたが、なんとか無事に到着。
宿のおかみさんと地元の女性と私達5人の合計7人で団欒。
みなさんとても面白くお話が上手で明るいので常に笑い声が絶えず、とても楽しい時間を過ごしました。
見ず知らずの人をこのように受け入れてくれる飯山先生はすごい!

興味のある方はぜひHPをご覧ください。
おもしろ明るく生きる智慧が盛りだくさんです。
飯山一郎氏のブログ

たまたま他に宿泊客がいなかったので5人でお泊まりでした。もちろん温泉に入って!
翌朝もみんなで朝ごはんをごちそうになり解散しました。
お世話になったみなさま、ありがとうございました。

その3に続く。







九州へ行ってきました☆ 報告その1

2012-11-28 00:53:26 | 日記
先日、初九州の旅から帰ってきました。
11月16日に伊丹空港から熊本に降りて、レンタカーでの旅。
26日に宮崎から伊丹に帰ってくるまでを振り返ってみたいと思います。

前日まで忙しくしていたので航空券の手配も遅れてすべてがぎりぎり。
泊まるところもほとんど決めずに航空券とレンタカーだけを予約して篠山を出ました。

***1日目(16日)***
伊丹空港から熊本空港へ
さっそく数年前からニュースや新聞で取り上げられていて興味があった上乃裏通り周辺へ行ってみました。
想像していたよりもお店がパラパラでしたが、雑貨屋さんやファッション系のお店屋さんが多かった感じ。
本屋さんで九州の地図を買って、(旅先では必ず本屋さんに立寄ります。その地方でしか買えない雑誌なんかがあるので)
お菓子の材料店でくまさんのクッキー型を一つ買って、おしゃれな輸入食材店で夜ご飯とお世話になる予定の方々にお土産を買いました。
路面電車(これがレトロでかわいかった!)に乗って南阿蘇在住のMさんおすすめの『ゲストハウス熊本』に到着。宿泊代(3,000円)
このゲストハウスがとても良かったのです。
コーヒー店が事務所というか受付になっていて、地元の方や宿泊する人が集まって常連さんもはじめての宿泊者もなんとなく会話に交ざっていくという感じ。オーナーの方がとても気さくな方で雰囲気もとても良かったです。避難者も多く利用しているらしく福島の話しもよく聞いてくださいました。
地元情報などいろいろ相談に乗ってもらいました。はじめてのお宿がここでよかった。

***2日目(17日)***
ML繋がりで知り合った方が住んでいらっしゃる南阿蘇よりももっと奥の高森へ電車で移動。
残念ながら朝から大雨で景色はほとんど見えず。。。
初対面のMさんが駅まで迎えにきて下さる。
建築家の方で購入されたお家をご自分でリフォームしている最中でした。
細部までとても心地よくて工夫されていてセンスの良い、でも経済的なリフォームに感動!
この方は関東から避難されてきた方でした。原発や福島の話しは尽きず、、、。

お勧めのうどん屋さんで昼食をとり、車で南阿蘇を案内していただく。
カルデラの中にある集落である南阿蘇はそこにいるだけで大自然の雄大さを体感出来る。

夜は同じく関東から避難移住されたご家族4人を交えて鍋パーティー。
みなで祈りを捧げてからのお食事。あたたかい気持ちとおもてなしに感謝(涙)。

***3日目(18日)***
午前中南阿蘇を案内して頂いて、午後は熊本市の自然食品や衣料を取り扱っているお店『ピュアリー』へ
とても素敵なお店。代表の方ともお話することが出来て、こんなお店が近くにあったらどんなにいいかしらと思う。
お店によって消費者や生産者さんが育てられ、その方々によってお店が支えられ育てられるという循環が出来ていると感じた。
ちょうどお祭りをしていて特別講演会に参加する。生産者さんのお話や自然栽培についてのお話を伺う。
生産者さんの熱い想いが印象的でした。

以前から憧れていた明石農園さんにもお会いすることが出来た。
パンは売り切れていて残念だったけど、試食の豆腐ケーキとエビ芋(里芋)をごちそうになる。(すごく美味しかった!)
お会いしてすぐに、とても魅力的で気さくなお二人が大好きになった。

この日からレンタカーを借りる。
再びMさんのお宅に泊めてもらう。

***4日目(19日)***
2日間お世話になったMさんのお宅を出発。水車で小麦の製粉をしている大村水車さんを見学。
小麦の製粉は全て水車の力だけということでした。大きな小屋というか家2件分くらいのスペースに様々な機械がぎっしり詰まっていた。
昔ほど水量がなく、いまは精米などで動力も使っているとのこと。水源の町と言われているここも例外ではなくやっぱり自然な山や森が少なくなっているのかな。『自然派きくち村』というネットショップをされている『渡辺商店』に立ち寄る。雑多な感じが面白い。地元では有名らしい。

以前より行ってみたかった自然に寄り添った暮らしをされている生産者さんのお宅へ向かう。
思ったよりも遠かった‥。福島も広いけど熊本も広い!
途中、夏の豪雨の影響が所々に見られる。電車の線路はまだ復旧出来ていないところもあるという。大変だったのだなとあらためて思う。
なんとか約束の時間に到着。
そこは、私が15年以上前からしたかった暮らしをご夫婦で実践されていてそれはそれは素敵なところでした。
広大な自然林が残る土地に作物は豊かに実り、様々に工夫されている暮らし方は本当に素晴らしかった!
お二人のお話もとても面白くて、いつまででも居たい感じでしたが、まだ明るいうちに予約していた農家民宿へ出発。

再び南阿蘇へ。
とても素晴らしいロケーションにそのお宿はありました。
ご家族でそれはそれは丁寧な暮らしをされていました。
頂いたお夕飯と朝ご飯もとても丁寧に作られていて全部が最高に美味しかった!
ほとんどがご自分たちで作られた野菜やお米で作られたもの。それが最高に贅沢なのであった。
ここもやはり避難者が多く来るらしくいろいろ相談に乗って頂いた。
印象的だったことは『田舎に移住される時のポイントは自分が気に入ったロケーションのところにすることです。』ということ。
いろんなアクシデントや思うようにいかないことも多い田舎暮らしは、リタイヤ組も多いとのこと。
なので日々身を置くところが大好きかどうかはとても大切なのだということです。
私も感覚的にそう思っていましたが、言葉にして聞くとより想いがクリアになりました。
気持ちよく泊まらせて頂いての翌朝の散歩はお天気もよく最高にハッピーでした。


早朝の阿蘇山

今、こうして振り返ると、お天気やロケーションもさることながら、
出会う人出会う人にこころのこもったおもてなしを受けて、大切にされている事が感じられて、
心が満たされていることが一番ハッピーな気持ちになるんだろうなと想うのでした。
全ての出会いに感謝します。

前半はここまで。
次回は後半をお届けしま~す。




クロワッサン☆

2012-11-14 10:46:29 | 通信パン教室


今週のパンは、クロワッサンです。
一旦、コツを覚えてしまうとこんなに楽なパン作りはないくらい簡単です。
あまり動物性のものを食べない食生活をしているのでバターもたまにしか頂きませんし、
クッキーやタルトなど代用が利くものは菜種油などを使っていますが、やっぱりクロワッサンはバターが欠かせません。

古くからバターや卵や砂糖、小麦粉などの特性をうまく利用したお菓子作りやパン作りは、
ほんとにすごいなぁといつも感心しながら作っています。
バターや卵を撹拌して空気を抱き込み砂糖や小麦粉のグルテンで安定させるという作り方が基本になっていて、
ほとんどのお菓子はその応用や組み合わせです。

パイやクロワッサンなどもバターと小麦粉の特徴を最大限に生かした作り方です。
ハレの日の頂き物としてバターを上手にお菓子に利用してきた職人さんに敬意を表し、
ありがたくいただきます☆