『西宮冷蔵を風化させるな』
何事にも熱しやすく冷めやすい気質は日本人に共通しているようだ。雪印牛
肉偽装事件を告発した正義の会社『西宮冷蔵』は、告発後に会社存続の危
機にさらされ、その後どうなったのか気にかけている方がどれ位おられるのだ
ろうか。事件からもう10年になる。日々の中では様々な事件や出来事でニュ
ースになることはわんさかある。一々気にしていては暮らしていけない・・・・
そう思うことはなくはない。
私は、この事件の第一報から関心を持ってきた。多分、西宮冷蔵が受けるで
あろう理不尽な仕返しがどのような形になるのか、日本企業に本当の正義があ
るのかを見たかったからだ。裏社会の告発をしたら裏社会から追放されるかも
しれないが、表社会からも追放されかねない、そんなことがあってはならないと
願ってもいた。しかし、残念ながら願いは叶わず西宮冷蔵は何度も乗り越えた
危機の上にまた危機が訪れている。犯罪者の雪印は僅かな社会的制裁を受
けたものの、今は何事もなかったかのようにし、正義の西宮冷蔵は存続の淵
にある。長いものに巻かれていれば安心の世ではいけない。
私は水谷社長の心意気に、何とか手助けをしたいとささやかな支援を続けて
いる。会社の危機からみたら何の役にもたたない程のものしかできないが今
後も続けるつもりだ。