食後、いよいよハイライトとなるサンフランシスコに向けて空港に向かう。待ち時間が少
しあったので売店に寄ってみると、砂漠の町らしく色々なサボテンに関する土産物が
並べられていた。ラスベガスからSFまでの飛行はこちらに来る時とは異なり、安全そう
な飛行機で心配する必要はなかった。旅の半分近くとなり、それまでの移動や観光で
疲れも溜まり、乗り物に乗ると直ぐに睡魔が襲ってくるから、ここの移動もウツラウツラ。
ツアーの催行は参加者の最少人数で決められるが、今回のツアーは最少2人に対し
参加者2人だから団体ツアー形式であっても2人旅。妻やガイドと日本語で話す以外
は兎に角、英語だらけ。ガイドから離れてしまうとどんなことでも、私たちが英語で対処
しなければならないから、普段は色々なことをプレッシャーに思わない私でも、いささか
プレッシャーを感じることもあった。もし、相手が知人であればそうしたストレスやプレッ
シャーは感じなかったと思うが、一期一会の人ばかりだし、マナーを逸してはいない『旅
先の恥はかき捨て』だから気楽にと、思うようにした。
SFで待つ無線で知り合った友人レイへは手紙で到着便を知らせてあり、空港まで迎え
に来ることになっていた。初対面でもありどのような場所でどんな形で出会えるのか少し
心配したが、到着してみると30cm、15cmの大きさにアマチュア無線のコールサイン
WA6xxxを記載した紙を掲げて、私たちが出て来るのを待っていた。私はビデオカメラ
を片手に持ち撮影しながら階段を降りると、ほぼ同時にお互いが確認し合え笑顔が溢
れた。私のブロークン・イングリッシュがさく裂、レイは知っている数少ない日本語を交じ
りで、会うことができた喜びを話し合った。本来はここから現地ガイドと一緒にSF市内観
光に行く予定だが、レイと行動しホテルに直接行くということで了解して貰い、私たちは
Rayの乗るフォード車のピック・アップ・トレーラーでSF市内に向かった。
ゴールデンゲートブリッジ、ツインピークスを観てからレイの案内するレストランで遅い昼
食をとる。日本でいうファミレスでレイが選んでくれたものを食べたのはいいが、サラダは
大きなボウルに一杯、とても食べ切れるものではなく、大半は残ってしまった。帰り際、レ
イは店員に何か言ったら店員がお持ち帰り用のプラスチックケースを持って来た。レイ
は残ったサラダを詰め、私たちに持って帰るよう渡した。
そういえば、アナハイムのホテルで子供さん連れ家族も帰り際、残した料理を持ち帰る
ようパックしていたから、アメリカではレストランでも当然のように、そうするようだ。
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