狛江能楽普及会

狛江市から能楽の輪を広げていきます!
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小学校 出張能楽講座

2012-06-20 22:27:22 | 教室
今日は狛江市立第六小学校さんにお邪魔して、6年生の皆さんに能楽体験をしていただきました。
こちらの学校は「東京都言語能力向上推進校」の指定を受けられ、その一環として今回中村が伺ったという次第です。

こちらには能楽教室に通っている子がいるので、まず最初にお稽古している「高砂」の仕舞を舞ってもらいました。

「緊張してる?」と聞くと「どうかな~」と言ってましたが、多分緊張してましたね(笑)
でもお稽古どおり、ちゃ~んと舞ってくれました!
帰って私のほうが緊張してたくらいです。

まずは正座してのご挨拶から始まり、能の歴史を豊臣秀吉など皆さんが知って人を織り交ぜながら解説。
そして「高砂や~」をみんなで謡ってみました。
六年生くらいだと少し恥ずかしがっちゃう子もいるかな…と心配でしたが、とっても大きい声で謡ってくれてびっくり!

次は所作。
構えをみんなでやってみたあと、各クラスひとりずつ代表の子にすり足をやってもらいました。

これもなかなか上手!

そのあと能面の解説をして、簡単な小道具作り、そして代表の子に面とかづら、長絹を着てもらいました(残念ながらここは写真がありません…)。
最後に長刀を持って「舟弁慶」の一部を舞ってみました。
どこの学校でも、男の子は長刀が大好きです!

1時間の予定が15分延び、更に終わった後の質疑応答で結局90分に。
でも皆さん最後までとても熱心に見て聞いてくれて、とてもやりがいのあるひとときでした。
おかげさまで先生方からも好評でした!


最近、小中学校の教科書にも能楽の記事が載るようになりました。
しかし現場の先生方は他にも教えなくてはならないこと、また様々な事務仕事があり、能楽を勉強されてお子さん方に教えるというのはとても大きな負担になるかと思います。
どうぞご遠慮なく能楽師にお声がけください。
金銭的な面もどうぞご遠慮なくご相談ください。
能楽師は皆、こうした活動には使命感を持って臨んでいます。

能楽に触れないまま社会に出てしまうと、相当に強く意識しない限り見にいくという時間はなかなか持てないというのが実情ではないでしょうか。
是非、学校教育のなかで能楽に触れる時間を作ってあげてください。

この記事をご覧になった学校関係者の皆様いらっしゃいましたら、どうぞ、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

ようこそ能楽の世界へ!