風向きを見る
郊外へ越してきて二年目になる
モンゴルでマンションの最上階に住むのは
馬鹿と言われている
元の家は三階建ての二階だった
三階に基地外が住んでいて汚物水や台所水を
半年に一度くらいシャワーのように垂れ流しされた
モンゴルには汚水を流しても謝らない
弁償をするという制度もない
まして二度と階下に迷惑をかけまいという
気持ちすらない・・ひたすらダンマリを決め込む
それが嫌で最上階を選んだ
12階だからちょうど老人の体力維持で非常階段を
上がり降りすれば足腰の運動によいという
安易な気持ちも働き購入した
非常階段を上り下りしたのは二三度くらい(笑い!)
矢張りエレベーターは便利である
楽だよね
一瞬の安らぎ
そこで考え付いたのがエレベーターが来るまでの時間に
窓から煙突を写すことを日課にした
我が家の窓からは煙突を写すのは難しい
書斎兼寝室は窓際に植物が鎮座
隣の大部屋はガラクタ置き場で
ベランダに出るのが億劫で
素人作業でベランダをビニールで
二重窓にしているから写真写りが悪い
外気温予測
エレベータが来るほんの一瞬に
現在の外気温度を目視するのが楽しみ
写真で煙が右に流れていると南風
煙が左に流れていると北風
真上に上っていれば無風
エレベーターで一階へ出てくると
寒さ予測は外れる
都心に比べここは5度の温度差がある
表紙の写真は元旦の午後