放射冷却
やっと寒さから解放されたと喜んでいたが
束の間のぬか喜びでした
より戻しですかぶり返しですか寒いです
マイナス40度以上にはなりませんが
寒い!
北風が微風ながら吹くとシベリアから寒気団を
呼び寄せているようで敵いません
明け方に小雪が舞い
散歩すると道路や歩道に粉雪が薄っすらと積もる
現地人の性格に似て寒さもシツコイ
女性からいい加減にしてと言われそうな寒さである
ロシアの寒気団は執拗にやってくる
先週ほどじゃないが
私が育った場所も盆地の底だったから
冬は底冷えのする寒い土地だった
寒いのは当たり前だったが
齢のせいなのか寒さが堪える
と言いながら出歩く根性も持ち合わせている
写真写すのも億劫
寒さのせいで下を見ながら歩くから
季節の変化や市民生活などを写そうにも
何も見ていない
下を見ながら歩いている事に意味が有るのか
顔を上げて周りをキョロキョロするほど
モンゴルの寒さは容易じゃない
歩くだけで根性と気合を入れないと歩けない
自宅に戻るとドッと疲れが出てダウン
毎日これの繰り返し
機関車でも
下ばかり見て歩くから気が付くと最終地点までくる
此処は高架橋で高低差10m以上の高さがある
階段を3段、息を切らして上がり
また3段、階段を転ばないように降りる
此処でやっと顔を上に向け
きょうも機関車だけでも写して帰宅するかというほど
寒かった
寒さの中を
こんな寒い条件でも保線区員は文句ひとつ言わず
黙々と?
時々、私に強力なシグナルライトを向ける事が有る
私が毎日、写真ばかり写すからマークされている
私はデジカメを5分程、手持ちして
指先が痺れたと泣きを入れている
保線員さんたちは明け方まで
レールと貨車と機関車の安全を確認しながら
仕事をしているんだから
見上げたものである
あの人たちの手袋は特殊な手袋なのだろうか
鉄のカギ棒で連結棒を抜いているんです
鉄の棒が冷たくて手が痺れないんだろうか
他人事ながら心配し見ています